2012年11月6日火曜日

アメリカの大統領選挙、オバマ氏優勢か?


いよいよ11月6日は今年最後のイベント、アメリカの大統領選挙です。
民主党のオバマ大統領(51)の再選か、共和党のロムニー新大統領(65)の誕生かということですが、現在のところオバマ氏がちょっとだけ優勢のようです。

しかし、支持率だけでは読み解けないアメリカ合衆国大統領の選挙です。反オバマ票の“ドミノ現象”が起きれば、ロムニー氏が300の大台に乗せオバマ氏が大敗する可能性もあるとか。

現在のオバマ大統領の支持は、東部を襲った暴風雨の被災地対策にオバマ氏が奔走したことや、10月の雇用統計で就業者数が増加したことにあると言うことです。
やはり緊急事態におけるトップの活動が、国民から評価されるわけですね。日本の民主党には判らないでしょうけど・・・
雇用統計は、選挙用なのかも知れませんね。

日本にとって、オバマ氏とロムニー氏のどちらが有利か・・・これまではだいたい共和党の方が日本にとって有利でした。
しかし経済破綻の起きているアメリカです。立ち直るにはまだまだ莫大な公共投資が必要。アメリカの経済破綻と言っても、それはデフレーション回避のためのドルの垂れ流しが原因です。これによってドルは世界的に暴落しましたが紙屑にはなっておりません。
これが基軸通貨というものの特徴。
相対的に円が暴騰していますが、輸出依存度の低い日本経済は、他国に比べ不況は抑えられています。

オバマ氏はまだまだ政府支出を続ける構えで、バーナンキ議長もそのつもりです。しかしロムニー氏は共和党の党是「経済に対し政府は余計なことはしない」という立場です。
政府支出を続けるオバマ大統領とバーナンキ氏を批判します。
「自分が大統領になったらバーナンキ氏を降ろし、引き締め政策を打つ」そうです。

こんなことを本当に行ったら、アメリカ経済は壊滅的打撃を受けるでしょう。そうすれば環太平洋の安全保障はきわめて危険なことになります。
中共が侵攻し始めるでしょうから。

ですから今回はオバマ氏の再選の方が日本にとって良いのではないでしょうか?アメリカ経済が浮上するまでは大きな政府で公共事業の推進を行い、また安くなったドル(=人件費)で製造業の復活を計るべきでしょう。
アメリカは先進国。製造業の復活はITソフト事業にとっても良い結果をもたらすはずです。そしてインターネットによる新しい経済システムを誕生させるには、やはりアメリカから着手するしかないでしょう。

対する日本。
このままではますます円高が進んでしまいます。
日本の場合も政府の借金による公共投資を続ければ不況から脱却できますし、それによって円が下がっても、ドルが暴落していますから、輸入への影響は少ないはずです。
円が下がればさまざまな買い替え需要が出てきます。それにつれて物価が上がりますから、借金が相対的に軽減します。輸入品もドル/ユーロが下がっていますから影響は少ないでしょう。
国債の償還もやりやすくなっていくはずですね。なにしろ通貨・円が安くなるのですから。
100兆から300兆くらいの借金でも、現在は1000兆ほどの借金ですから、20%ほどの上昇があるだけです。
物価が30%程上がれば、実質的には国債残高は変わらないか、あるいは軽減します。(金額ではなく実質価値として)

国民の生活は最初は苦しくなってきます。物価が3割程も上昇しても、なかなか給与が増えませんからね。
しかし、次第に給与も上昇しますから、楽になるはずです。

日本の公共投資にアメリカが入札しようとすることを避けなければなりません。TPPを先延ばしにするために、日本の強い主張を発信しましょう。関税撤廃はしないと言うような・・・

アメリカも景気が回復すれば、TPPの無理強いも弱まると思いますしね。

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