2012年11月29日木曜日

原発から卒業・「日本未来の党」とは・・・


滋賀県の嘉田由紀子知事が、脱原発を旗印にした新党「日本未来の党」を設立しました。なんでも「国民の生活が第一」党との協調路線を取るそうですが・・・

そして新しい言葉「卒原発」を考案してきました。反原発でもなく、脱原発でもなく、卒原発なのだそうです。
卒とは「卒業」という意味のようですね。卒業するからには、原発に匹敵するエネルギーの現実的提案があるということでしょうね。
約5000万kWの電気量を、どのようにして確保するつもりなのか、それが言えなければこのスローガンは詐欺ということになります。サヨクお得意の、聞こえが良くて内容のカラッポなスローガンです。

また、この場合の発電コストについても多少の値上がりは容認するにしても、国際市場価格よりも高く買ってくる天然ガスなどで誤魔化さずに答えて欲しいですね。
自然エネルギーで確保するにしても、そのメカニズムと発電量、そしてコスト問題を明確に示して欲しいわけです。

核燃料の危険性についても、そこが危険なのか、その根拠が知りたいものです。
また、炉心のメルトダウンが起きると、20万人が死ぬと言われていましたが、福島では誰一人として死ななかったようです。その理由も教えてほしいですね。
これらについて答えることが出来て、やっと卒業が出来るということでしょう。

「日本未来の党」は、卒原発以外にも、「TPP反対」「増税反対」など、国民受けの良い主張をしていますが、これは卒原発では、国民の多くが賛成しないだろうということが判っているので付け足したものではないでしょうか?
きっと小沢一郎元民主党党首から入れ知恵されたのかも?

この新党に、自民党の安倍総裁が怒りの声を上げました。「(衆院選の)寸前になって果たして政策の調整ができるのか!」というわけです。
さらに「選挙に勝つためだけの政党だ。政治の信頼を失わせていくことにつながるので大変、懸念がある」と述べ、前回の選挙で民主党政権を選びだしたように、国民を混乱させる懸念があることを指摘しました。

そして「卒原発」などと言いながら、「国民の生活が第一」などが合流することについても、「脱原発の中でエネルギー政策、経済政策などをどう考えるのか。年金や介護、医療などのための減資を作り出すのかという大切な議論がスッポリと抜け落ちている」と述べ、政策的にも幼稚な政党であることを指摘しています。

自民党の高村正彦副総裁は、「日本未来の党は小沢新党にすぎない」と述べております。
嘉田由紀子氏はたんなる目くらましのオブラートということです。「小沢一郎代表にとっては生き残りのための手段なのではないか」との的確な視点で見ております。
原子力の知識もおぼつかない嘉田氏が、サヨク陰謀の反原発に惑わされ、単なる恐怖感が使命感に置き換えられて始めた脱原発(卒原発)運動。
それを小沢一郎氏が利用するという構図でしょうか。

核災害のほとんどは「熱戦(高エネルギー照射)による火傷」であって、放射能粒子による異常は確率的には少ないものです。
核実験を行っていたビキニ周辺の魚のほとんども奇形ではありません。
核の恐怖は、冷戦時代の産物。核保有国の優位と、恐怖による世界平和実現が目的だったのでしょう。

もっとも、核物質が安全な物とは思いません。取り扱いには十分な注意が必要ですけど。
しかし、やみくもに怖がる必要もないでしょう。どう扱えば安全なのか、ほとんどもう答えは出ているはずです。少なくとも「ハリウッド」で作られた恐怖からは、本当に卒業したいですね。

さて、石原・維新の会が混乱し始め、民主党も決め手を欠きながらの選挙戦になっています。安倍総裁が国債の日銀買取について「トーンダウンしている」とか、それゆえに「ブレている」などと批判しておりますが、FaceBookに書き込まれる安倍氏の語りには、そのようなブレをみることはありません。
マスコミによって、そういう印象付けがされているだけではないでしょうか?

ぜひインターネット上での討論、実現してほしいですね。

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