2012年2月14日火曜日

魚を配った金正恩氏、国民に媚びているのか?


2月9日、大量の魚を積んだ列車が海から離れた黄海北道の沙里院市に向けて走ったとか。
故金正日総書記の70回目の誕生日である16日を前に、正恩氏の市民生活への配慮を強調する配給だそうですが、いまだ国民を掌握できていないことが見えてきます。

列車には「愛」の文字が刻まれ、「正恩同志の恩情の宿る魚」と言う触れ込みだとか。
しかし、そんな言葉で騙されるほど国民は無知ではないはず。

最近脱北してきた人の話によると、北朝鮮でも最近は携帯電話が入手出来るようになり、中共国境付近では、中共の法曹も聞けるようになっているとか。
北朝鮮の国民は、すでに自国が進歩の遅れた貧乏国であることを知っていると言うことです。ただし、このようなことは口にだすことが出来ません。話すと公安に密告する国民が居て、すぐに警察に逮捕、強制収容所送りになってしまうからだそうです。

ですから携帯電話を持っていても、外国との通話は出来ないのでしょうし、自国内であっても、金正恩氏の悪口などはけっして言えません。
見せしめ逮捕とか、見せしめ処刑が日常的に行われている北朝鮮。「夢の社会主義」が「悪夢の社会主義」であることを、天下に示しているような、そんな共和国です。
これまでにも「ポルポトのカンボジア」などがありましたが、北朝鮮は最悪のようですね。なにしろ国民同士が信用できなくなっているのですから。

その脱北者は、北朝鮮よりも中共の方がもっと悪いと述べていました。中朝国境では、中共側に逃げ込む北朝鮮国民が居ますが、彼らを時々捕まえては金を要求し、金が払えないと北朝鮮に送り返すなどということが行われていると言うことで、支払うお金が100円から400円くらいのもので、小遣い稼ぎに脱北者を食い物にしているとか。

一人っ子政策で女性が少なくなった中共に、女性を供給するために北朝鮮の女性を買っていくこともあり、その時の価格が煙草一箱だったりするそうです。
どうやら中共の悪さは、共産党ということではなく中国人の根本的問題のようですね。

北朝鮮がこのような環境でどうして金体制を壊せないで今日に至ったのか。それは中共とアメリカの断章地域となってしまったからでしょう。
しかもアメリカとは現在も戦争状態が継続され、停戦であっても終戦に至っていないのです。
東西冷戦構造が終わり、中共が共産党体制維持を目的とした自由主義経済の導入を行い、中途半端な経済発展をしてしまってから、事態は悪くなる一方ではないでしょうか?

このような北朝鮮環境の中ですが、拉致被害者の方々にはひっそりとでも生きていてほしいものですね。

やっと入手できる携帯電話。
しかしそれでも情報機器です。放送受信は可能ですし、国内に居る人々が外国の実情を知り始めているようです。(インターネットはできないでしょうけど)

諸悪の根源だった金正日氏が死亡し、その子供の金正恩氏が後継になりましたが、国民が指示するわけもなく、ただ沈黙を守るだけ。それでもこの無言の圧力にも結構効果があるのかもしれませんね。それがこのお魚の配給となったようです。
どんな独裁者も、国民に媚を売るようになったらおしまいだと思うのですけど?

こういうことを前提に、拉致被害者奪還の作戦を立てなければなりませんね。
拉致被害者の奪還は、同時に北朝鮮国民の金政権からの解放を伴うものであって欲しいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿