2011年12月22日木曜日

F35ライトニング2、やっと導入決定。航空自衛隊


開発が間に合わなくて、F18にするかそれともユーロファイターか・・が検討されていたようですが、やはりF35ライトニング2に閣議決定したそうです。
45機を発注したとか。1機180億円ほどですから、7600億円ほど。日本が購入を決定したことで、量産化によるコストダウン、交換部品の確保などが楽になりそうですね。

アメリカ軍は1763機調達するようです。オーストラリア、インドにも配備が決定したようですから、日米豪印という防衛体制が出来上がり、中共の太平洋・インド洋への派遣を食い止める目的は明らかです。
同盟国が、この最新鋭機を選定することによって日米間の相互運用性(インターオペラビリティー)の向上が見込めることは、明確な中共への意思表示になっています。

さっそく中共が反応を示しました。
中共外務省の劉為民報道局参事官は、「関係国が中共と同じように地域や世界の平和と安定に努力することを望む」などと、勝手なコメントを出して、その後に日米印が同型機を導入することを指摘して「(この)3カ国はいずれもアジア太平洋地域に大きな影響力がある。協議がこの地域の平和と安定につながることを希望する」などと、この地域の不安定要因が中共にあることを無視した発言をいたしました。
F35が、対中共を意識した戦略戦闘機であることを十分に承知しているのでしょう。

F35ライトニング2は、高度なステルス性能を持っているそうです。そのために、いままでは機体にぶらさげていた兵器を、機内に格納するような構造になっています。
機体の形状もステルス性能を高めるためにデザインされたもので、尾翼の角度などに特徴がありますね。
しかし、それ以上に重要なことは、この飛行機が「データリンクシステム」を搭載していることです。

すなわち、味方同士で敵機の情報を瞬時に共有することが可能であるということです。また、それを今後拡張していけば、空母も潜水艦も共有可能になることが考えられます。(相互運用性【インターオペラビリティー】の向上)
もちろん潜水艦哨戒機などとも共有をしていけば、日本海・東シナ海・南シナ海・インド洋の全域において、中共軍の動きとロシア軍の動きが一目瞭然になるという可能性を秘めています。
この「データリンクシステム」こそが、第5世代戦闘機の意味であり、訓練などでその性能を見せることが抑止効果向上につながると言うもの。

FX選定に当たって、防衛省は(1)性能(2)経費(3)国内企業の参加形態(4)納入後の支援態勢-の評価基準を設定していました。
ここでF35ライトニング2は、他の2機種と比べて生産技術の情報開示部分が少なく、国内防衛産業が製造過程に関与できるのは限定的になることが懸念されているそうです。

しかし、日本の戦闘機はこのF35をコピー生産するのではなく、このデータリンクシステムを搭載した無人機開発に進むべきではないでしょうか?
F35も無人機となりうる機能を持っているそうですが、もっと安い無人戦闘機を開発すべきです。無人機はロボットではありません。操縦席と航空機が分離された戦闘機ということです。
戦闘機が被弾して墜落しても、操縦士は無傷です。優秀なパイロットを失わずに済むことは、今後、危険な作戦でも積極的に行えることにもつながります。

F35ライトニング2が配備されたら、その性能をよく理解し、それを国産無人戦闘機開発にぜひつなげて欲しいですね。

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