2011年12月13日火曜日

大阪を都にする・・橋下構想の意味


橋下氏が大阪大阪市長に決まり、大阪府知事には松井一郎氏が決まっています。ともに「大阪維新の会」のメンバーで、本格的な改革に向けた具体的な体制が整いつつあるようです。

今、橋下氏が持っている「大阪都構想」が実現するかどうかが話題になっております。大阪を都にする発想はどこからきているのでしょうか?
東京にもし大地震が発生すれば、今のままでは日本は壊滅状態になるため、そのスペアとして大阪も都機能を持っておかなければならないとする安全保障上の発想でしょうか?
それとも、大阪の府行政の腐敗・堕落はもはや尋常な手段では取り返せないために、都機能をもって刷新の大儀としようという発想でしょうか?

日本の有権者が、既成政党に愛想を尽かしていることは十分理解できます。
この民主党の政治音痴ぶり、日本をどんどん駄目にしている無知と感性のなさ・・・そして対抗すべき自由民主党の、ビジョンの欠如と国家観の欠如。竹島を取られ、尖閣諸島を狙われ、国民を拉致されても何もする気の無い政府、そして野党です。そのくせ税金だけはより多く取ろうとする醜態。
与党も野党も同じ穴の狢で、国民が「この状態から脱却出来る才能とカリスマ」を政治家に求めていることが、この橋下市長の選挙に現れたのでしょう。
(もっとも一番の責任は、マスコミに翻弄され、ろくな政治家を育ててこなかった国民にもありますが・・)

しかしこの大阪都構想、橋下市長は日本人の価値感を理解した上で言っておられるのでしょうね?
東京の肩代わりをするのに、都になる必要はないはずです。府のままでかまいません。腐敗・堕落から立ち直るのにも、都にする必要はないはずです。

日本にとって、「都」とは「陛下が居られる場所」という意味を持ちます。ですから、大阪に「陛下が居られる場所」をどうして作るか、そこが問題ではないでしょうか?
大阪城が最もいいと思われますが、大阪の人々はそれを容認するでしょうか?
陛下が大阪に居られるようになれば、東京は都ではなくなります。昔と同じ「東京府」になります。
現在の皇居は江戸城に戻り、徳川家に管理してもらうことが筋ではないでしょうか?

「陛下が居られる場所」は、関西方面では京都があります。いや、もともと陛下は京都が「居られる場所」です。明治維新で、とりあえず江戸城に住まいを移していただいて、近代化(軍備)を進めようという発想で江戸を東京としたもの。(勝海舟氏の案だったと思いますが・・)
陛下は、日本が落ち着いたら京へ戻られる約束だったはずです。
ですから、しばらくは東京府であり、京都は京都だったわけですね。

しかし、日本が近代化していくにつれて、やはり陛下は東京に居てもらわねばならなくなり、その結果「東京都」となったわけです。
しかし、京都をどうするのかが問題で、いつか陛下は戻られるという意味を残して、京都の下に「府」を付け、暫定的に「京都府」としているわけです。

もちろん、聡明な橋下市長のこと。このようなことはお解りでしょう。本来の筋では陛下は京都に戻られるべきもの。それを大阪にお迎えしようとする以上、それが日本国という次元で絶対に必要なことを説明することが求められます。
それが出来なければ、不敬罪で死罪に問われるということも覚悟して、明確に述べてもらいたいものです。

それが「大阪都構想」の最初になされるべきことではないでしょうか・・・

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