2011年10月15日土曜日

次期主力戦闘機の選定はじまる。日中戦争はすでに始まっている。

評論家の鍛冶俊樹氏のメールマガジンに、次期主力戦闘機の選定のことが述べられていました。
氏の論評は、F35ライトニングよりもF18ホーネットの方が良いのではないか、という評価です。
なにしろまだ、これからどうなるか判らないF35よりも、すでに配備されているF18の方が日本にとっていいとの論評。

その根拠としているのが、F35は8カ国が共同開発したもので、部品はそれらの国から買わなければならず、日本が組み立てに参加出来たとしても、それらの部品が届かなくなれば戦闘機はたちまち使えなくなる・・ということです。
そしてこれは「日本を米国の植民地にする有効な方策」と断じるところが、鍛冶先生らしくていいのですけど。

さらに、米国は日本がF15ライセンス生産で培った技術で米国以上の戦闘機を独自開発してしまうのを恐れた・・とのことですが、それはどうでしょうか?
何しろ金がかかる戦闘機の開発は、他国への販売など量産効果を期待できなければ独自開発は無理だと思います。あくまでもアメリカを同盟国として、その上での開発促進がベスト。密かに全部品を国内調達出来るように考え、アメリカの裏切りに注意しながら・・・

日本の航空自衛隊が本当に欲しかったのはF22ラプター。しかしアメリカは自国の配備を終えるとさっさと生産中止にしてしまったとか。日本にも売らないその理由も独自開発を恐れたものと言うことですが、本当にそうなのでしょうか?

F18ホーネットは、日本でのライセンス生産が可能な機種。しかし、ステルス性能はいまいち。
それでも日本領空の守りには使えるとの鍛冶氏の提案。だからまずはF18で・・・
この提案、中共のJ20を意識して挑発するようなことが含まれていました。すなわち・・
(1) 中共の威信をかけた最新型J20が型落ちの日本のFA18に手が出せないなどという状況を国内世論として認める訳にいかない。
(2) 日本がFA18なら、中共のJ20は中共が領空と主張する空域にスクランブルしてくる日本の戦闘機に挑戦せざる得なくなる。そうしなければ「中共の軍隊はそんなに弱いのか」と国内に暴動が起きる。
(3) FA18は第4世代と言っても数々の改修を重ねており、日本の整備能力やパイロットの練度を合わせればJ20に十分太刀打ちできる。
・・・と言うもの。

ここで気になるのは、すでに空中戦闘はドッグファイトの時代ではなくなっているのではないか、という疑念です。
敵機が見える前にこちらが発見されたら、即刻「空対空ミサイル」がロックオンされ発射されてしまいます。
どちらが先に機体を発見するか、それで勝負はついてしまうわけで、だからこそステルス性能が必要なのです。ステルス性能が劣れば、先に発見され撃墜されるわけで、F18はやはり本格的戦闘には使えない時代なのではないでしょうか?

スクランブルで追い出すまでなら良いかも知れませんが、敵・中共が一発撃てば、その次は本格的な戦闘になります。F35のステルス性能が背後にあればそう簡単には撃ってこないでしょうが、無ければ日本は大敗北になりかねません。(その前にアメリカがF22で出てくるかな?)

すでに日中は宣戦布告なき戦争状態。政治家がどんなに誤魔化そうと、尖閣列島の領有権を日本と中共が主張している以上、これを戦争状態と言わずして何を戦争というのでしょうか?
先に弾を撃った方が犯罪者という、アメリカの決闘理念があるのでまだ実弾が飛んでいないだけでしょう。スクランブルで犠牲になる航空自衛隊の方には申し訳ありませんが、その一発が戦闘開始の合図。J20が実戦配備されるまでが残された時間でしょう。たぶん。

航空自衛隊の犠牲者を出さないようにするには、F35の無人スクランブルも可能にしておかなければならないのではないでしょうか?
こちらが無人機で、敵・中共が有人機となれば、人民解放軍・空軍も戦闘意欲が削がれると思います。無人機の心理的恐怖はアフガンで実証済み。だから嫌われておりますけど・・・

無人機の操縦には衛星通信が必要不可欠。そのために中共は宇宙からの衛星撃墜兵器(とその戦法)の開発を始めています。日本の衛星操縦技術には「はやぶさ」などの実績もあり、これをはやく軍事転用させて、衛星撃墜兵器への対処戦術を作り上げる必要もあります。

そういう理由で、私は次期主力戦闘機としてF35ライトニングしかないと思いますけど・・・

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