2019年11月26日火曜日

ウイグル弾圧、中共の秘密資料が漏洩

中共の当局による新疆ウイグル自治区のイスラム教徒少数民族ウイグル族らに対する弾圧の実態が記載された中国政府の内部文書が流出したようです。
11月17日付けのニューヨーク・タイムズが伝えました。

流出した文書は24通から成り、全体で計403ページあると言うことです。
これは中共内部のある政治的立場にある関係者が匿名を条件に提供した者と言うことで、真偽の程はまだ判っておりません。

ニューヨークタイムズ紙は「中国共産党の内部にもウイグル族への弾圧を疑問視する声が根強いことを示している」と述べていますが、疑問視という意味が単に「習政権の排除」が目的のフェイクかも知れません。

この文書はおよそ200ページ分が習近平や指導者の内部演説、150ページ分がウイグル人に対する管理コントロールに関する指示と報告になっているそうです。そして、地方のイスラム教制限に関する言及がなされているとか。

ウイグル弾圧の経緯は・・・

習近平政権が極めて過激なウイグル弾圧を始めたのは、2009年7月の「ウルムチ騒乱」や、2014年5月の「ウルムチ市の朝市襲撃事」の対策として行われたところからです。この年の4月にはウルムチ駅で自爆テロ事件が起き、3名が死亡しています。
習近平暗殺の噂も囁かれた頃の出来事で、その後習近平主席は「イデオロギー上の問題を解決して、新疆地域のムスリム少数民族の思想を作り変える努力を展開せよ」と指示しております。

2009年7月のウルムチ騒乱事件の後、当時の胡錦濤政権は、その原因を「当時の自治区書記の王楽泉の腐敗政治によるウイグル人搾取に対する不満と恨みがある」と判断していますから、経済発展によって民族間の格差と不満を解消する比較的融和的な政策を打ち出しました。

ところが習政権になってから「これでは生ぬるい」として、胡錦濤の新疆政策を否定するために必要以上に強硬政策に転じたと考えることが出来るそうです。

2014年頃から作り始めた再教育施設と称する強制収容施設は、当初は数十人から数百人のウイグル人を収容する小型施設が多かったのですが、その再教育の目的が「イスラム教への忠誠を捨てさせ、共産党への感謝の情を植え付けること」だと言う事ですから驚きです。
おそらく同じような強制を今後はカトリック教徒などにもしていくのでしょうね。宗教の意味も信仰の気持ちも理解出来ない野蛮な漢民族・習近平主席の下した結論だったようです。

そして2016年8月、地方官僚に召集をかけて、習近平の秘密講話を引用しながら、新たな安全コントロール措置と強制収容所の拡大を命じた習政権と言うことです。

中共が現在行っている新疆政策は、国際社会に対し説明しているようなウイグル人の再就職支援といった「善意」の目的ではありません。
イスラム共を捨てさせ、共産党への感謝(意味が判りませんけど)を持たせるという人格破壊工作であり、明らかな人権弾圧が行われていることが明白です。

中共が言っているような「多民族国家や人類運命共同体といった理想」などとは関係のない民族・宗教・イデオロギー弾圧で、支配管理強化であり、間違いなく人道の問題であり、漏洩した内部資料はこのようなことを証明する飼料になるのは無いかという期待が持たれています。

共産主義は民主主義にはなり得ません。上位下達が基本構造で、一部少数の階層が全体を管理する発想です。民主主義は今のところ代表民主制が主流で、故に「選挙で政治体制が決まる」やり方になっています。

中共はここを「上位が決めた範囲内での選挙」を認めようとしています。自由選挙ではないわけです。
そして宗教には、「アラーの神の上位の中国共産党があれば良い(イスラムの場合)」という宗教の在り方を示しています。もちろん宗教者がこれを呑むことは出来ないでしょう。(ローマ法王どうか知りませんが)

共産主義の人権問題はこのようなところから発生しています。そしてその結果行きついたのが「強制収容所」と「思想改造」がなされ、テロを生む事になるわけです。

習近平主席が、本人は良いことだと思って行った人権弾圧と臓器売買のようです。
もしかしたらアメリカやカナダが批判している臓器売買など、何故それが悪いことなのか彼等には理解できないのかも知れません。

それが無宗教の怖さ・・・ですね。
漏洩した文書は、これからアメリカで十分精査されて、我々の前に提示され、華人の本質を暴露することになるかも知れません。

我が日本、天皇陛下が居られて、本当に良かったですね。

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