2019年10月1日火曜日

尖閣諸島が核戦争の引き金?

毎日のように尖閣周辺に中共の公船が侵入して日本の実効支配を奪い取ろうとしています。
これに対して我が日本は憲法の規制によって手を出せません。他の国であれば軍艦を持って銃撃を行い排除するのが常道ですが、我が国は海上保安庁という警察権で相手に日本領海に入っていることを告げているだけです。

現実的に、このような侵犯を繰り返す中共が、日本国憲法で定義した「公正と信義を信頼することが出来る、平和を愛する諸国民」の国家かどうかを判断する必要があるように思うのです。
これを国会で審議すれば、「国際的に我が国の領土になっている尖閣諸島を侵犯する国家を、『平和を愛する諸国民』の国とは見なせない」という結論になるはずですが、反対する代議士はチャイナ・トラップにはまっている代議士だと見る方が適切ではないかと考えます。

「中共はアンフェアだ!」と言うアメリカ国民のコンセンサスはトランプ大統領が言い出したことですが、これを「公正と信義に値いしない国家だ!」と訳しても構わないのではないでしょうか。

そうすると日本国憲法の第9条にある「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」に対し「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求しない国家に対する処置」はどうするのか、日本国憲法にはその記述はありません。
記述がないならば、「武力による威嚇又は武力の行使」は国家防衛の自然権として可能であると言うことになるでしょう。

これまで、日本政府は尖閣への中共の侵攻について、「中共をいたずらに刺激しない」という事なかれ主義で、国家としての当然の対抗処置をサボってきました。
もちろんこの「刺激するな」という圧力はアメリカ側からも出ていたと思います。しかし今、トランプ政権はこんなバカな圧力は掛けないでしょう。

現在、アメリカには「尖閣パラドックス」という見方があるようです。
それはアメリカ・ブルッキングス研究所のマイケル・オハンロン氏の「中共は、例えば東シナ海の係争中の島を日本から奪取するなど、小さな試みによってアメリカの決意を見極める可能性が高い」とのフォーリン・アフェアーズ誌に書かれた論文から始まったようです。

尖閣・魚釣島への中共・漁民便衣兵の上陸などによってアメリカの出方を見ると言うことです。
その時アメリカは「自らの信頼性を守るため、比較的重要でないことに大国同士の『潜在的には核の』紛争となる危険を冒すべきか否か」と言うのが「尖閣パラドックス」と言う訳です。

日本の同盟国と言っても、尖閣への中共の侵略には日本が自国防衛に軍(自衛隊でも良い)を出さなければアメリカとて手出しができません。かといって、尖閣海域を中共に取られれば太平洋への窓口が出来てしまいます。沖縄の米軍基地も危険に晒されますし、アメリカが対中防衛に関わる軍事的行動が太平洋全域となればきわめて難しくなります。

何としても日本軍に自国防衛出動をさせなければいけません。自衛隊はアメリカ軍と共に動けるようになっています。逆に言いますとアメリカ軍が動かなければ自衛隊は防衛出動が出来ないわけです。

マッカーサーが作った憲法が、思わぬところでアメリカの軍事行動にパラドックスを生じてしまいましたね。
日本のマスコミは今もGHQのプレスコードを守っていて、国民に本当のことを伝えませんから、日本国民は自国が危機的状況にあることを全く知らないようです。
日本は戦争に巻き込まれないと本気で信じているようで、それもまたアメリカにとって頭痛の種なのではないでしょうか。

アメリカ・トランプ大統領は安倍首相に自衛隊を出動させるように要請するかも知れません。その時に安倍首相は上記のような「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求しない国家に対する処置」として、自然権としての防衛出動を掛ければ良いわけです。

自衛隊はいまだにアメリカ軍と共にでなければ動けませんから、戦闘行動が必要になる場合に備えるにはアメリカ軍も動かなければなりません。
外から見れば日米安全保障条約に従って行動しているように見えますし、それを見れば中共は手を引かざるを得ないでしょう。または核戦争までエスカレートするかどうかですね。

もう一つの方法は尖閣諸島を台湾の領土であるとして台湾の軍を使うことです。もともと中共の尖閣を自国領土と定義したのは台湾(中華民国)が尖閣諸島を自国領土としたからであって、台湾と中共が「一つの国」というのは中共が言っているだけのことです。

台湾にはアメリカ軍関係者が常駐しているように思いますから、この方法だとアメリカ軍も動きやすいかも知れません。台湾には妄想平和憲法なんてありませんからね。ただしそうすると尖閣諸島は台湾の実効支配ということになってしまいますけど。

アメリカ軍に対しては中共はまだ通常戦力での戦いはしたくないでしょう。アメリカはその切っ掛けを得られれば、南シナ海の人工島の基地をたたく良いチャンスと考えるかも知れません。
そしてさらに海南島を叩けば、当分中共は太平洋には出られなくなるでしょう。まだ空母とその艦載機は不十分でしょうからね。

まだアメリカと戦うには時間が欲しい中共ではないでしょうか。しかし何時かはぶつかる米中です。そして早い方がアメリカにとって有利なはずです。

トランプ政権の経済圧力が、その前に中国共産党を潰せれば、それが一番安全な戦いなのですが・・・

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