2019年4月22日月曜日

中共の国際観艦式

中共の海軍創設70周年を記念し山東省青島付近で23日に開かれる国際観艦式に、海上自衛隊が参加するそうです。
昨年10月の日中首脳会談で申し合わせた両国の艦艇相互訪問の一環だと言うことですが、尖閣領海の侵入を繰り返している中共のお祝いに海自が参加することには、少々抵抗があります.

2019年4月21日、海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が青島に入港しました。
もちろん帝国海軍からの伝統である「旭日旗」を掲揚しての入港です。この点について中共側は事実上、問題視しませんでした。韓国での教訓が生きているようですね。

はっきり申しまして、中共は仮想敵国であります。尖閣海域への侵攻や沖縄海域への潜水航行など、国際法違反の行為がそれを証明しております。
中共は「歴史的に見てそこは中共の領海・・」などと述べていますが、現在は我が国の領海で紛争の場でもありません。ですから中共派侵略者であり敵国なのです。
日本の同盟国であるアメリカも、敵を中共に絞ってきております。このような状況の中での中共の国際観艦式への参加であることを忘れてはなりません。

つまり、相互の海軍の表敬は許しても、艦内への立ち入りで、極秘部分の公開はしないでしょう。
そして中共側の海軍がどのくらいのレベルなのかを確認するチャンスでもあります。
中共側も日本側に海軍の技術レベルを知られないように注意して接触するはずです。

この国際観艦式にアメリカ海軍は艦隊を参加させないことを明らかにしています。参加するのは日本、韓国、フランス、ロシアなど十数カ国だけだそうです。

アメリカはすでに中共を意識した太平洋艦隊の戦略の見直しを行っており、すでに最新鋭の原潜「インディアナ」を始め16隻の同クラスの潜水艦の配備を済ませていると言うことです。
この最新鋭クラスの潜水艦は「高速攻撃型原子力潜水艦」で海中速度35ノットで、スクリューとジェットによる推進器を備えていると言うことです。

現在は更に10隻が建造中であり、14隻の健三のための予算も確保されていると言うことです。2030年までには60隻以上の同クラスの潜水艦が太平洋の守りを固めることになっているとか。
アメリカがはっきりと中共を敵国と認識している証拠は、第二次大戦終結から最近まで「空母打撃軍」という空母を中心とした戦術を取ってきました。しかし中共はこのようなシステムが取れないので、長距離弾道ミサイルと潜水艦による対抗手段を取ってきました。

空母はミサイル攻撃には弱いですから、直ちにアメリカ海軍はこの方式を潜水艦中心の戦術に切り替えたわけです。空母打撃軍はすでに冷戦時代の発想として古くなったようですね。

これまでは潜水艦と言えばソナーによる通信手段が採用されていました。海中では電波が使えなかったからです。
しかし超長波を使った海中でも無線連絡が取れる技術が開発されたようです。

今回の観艦式では、中共側は空母「遼寧」と満載排水量が1万3000トン以上とされる055ミサイル駆逐艦を先頭艦にした艦隊を見せるようです。
そこに新型の095型攻撃原潜や094B型戦略原潜が披露されるかどうかが関心を集めているようで、海上自衛隊はその新型攻撃原潜を見て、音紋でも取ってこれれば良いと言う事かも知れませんね。

どうやら中共はアメリカの「空母打撃群」を模倣した戦術を考えているように見えます。本当にそうなのか、それともそれは目くらましなのか、そこら辺が海自の注目するところではないかと思います。

中共の海軍は1949年に、国共内戦時に共産党が南京や上海などを攻略するための長江渡航作戦を実施する目的で、浙江省・泰県白馬廟郷に設置した作戦指揮部を華東軍区海軍領導機構(海軍指導機構)に格上げした時から始まったとされています。

ですから今年で70周年になるわけです。
国力の増強に伴って、軍事力は近代化されアメリカ海軍ももはや戦術を変えなければ太平洋の覇権を守れないほどになってしまいました。

アメリカ海軍が太平洋の守りの戦術を変えるのは、このような中共を意識したこと、そしてそれに合わせた新しい技術開発を進めていること、それによってピボットが対中共戦略に変わったことを強く感じさせます。

この為に開発される新技術が中共に漏れないようにするために、中共からの留学性を1年で返したり、中共の企業による買収などが出来なくする法律上の網を掛けたりしております。

我が国は自民党政権の中にも多くの「パンダハガー」が居りますので、安倍首相一人ではどうにもならない点もあるようです。
もう少し日本国民が「ドラゴンスレイヤー」になって行けば、この問題は解決していくように思うのですが・・・

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