2018年1月22日月曜日

マハティール元首相92歳、再登板か?

マレーシアで、2018年8月までに実施が予定されている総選挙ですが、「ルックイースト」でおなじみのマハティール元首相が再び首相候補にあがっているそうです。

選挙の下馬評では、現役のナジブ首相率いる与党連合「国民戦線」が有力だと言うことですが、対する野党連合「希望同盟」がマハティール元首相を首相候補にして総選挙を戦う姿勢を見せているとか。

マレーシアは長い間英国が支配する地でした。英国の統治は、けっして現地住民を教育はしません。重労働に駆り出してプラントを運営していたわけです。
そして英国人と共にマレーで商売(麻薬商売)をやっていたのが華僑(中国人)でした。彼らは英国の庇護のもと莫大な財産を作り上げます。

この英国統治を終わらせたのは大日本帝国という国だったのです。そしてこの帝国と共に戦ったマレーの虎「ハリマオ」が、傲慢な華僑を退治していきました。
この「ハリマオ」の正体は、谷豊(たに・ゆたか)という日本人であることはご存知でしょうか。

福岡で生まれ、2歳の時に床屋だった両親とマレーに渡りマレーで育った豊少年は、帝国から徴兵検査のために帝国に帰国するよう命令が来ます。
そして豊少年が帰国している時、大東亜戦争が始まります。英国人がけしかけたのか判りませんがマレーで華僑が暴れだし、日本人を襲い始めます。
豊少年の妹が華僑によって殴り殺され晒し者にされます。これを知った豊少年は怒りに燃えてマレーに戻り、そして「ハリマオ」として華僑へ復習を始めるのです。そして帝国の軍隊と共にマレー半島から英国人を追い出したのです。
いわゆる「快傑ハリマオ」のお話はここから生まれるわけですね。

ハリマオの豊青年は、1942年3月マラリアにかかって亡くなります。享年30歳。そしてその時マハティール氏は15~6歳だったはずです。(その後、谷豊氏は戦死とされて現在は靖国神社に祭られているそうです)
もしかするとこの時、ハリマオの魂が豊青年からマハティール青年に受け継がれたのかも知れませんね。

帝国はこの戦争に負けてしまいます。英国に変わってアメリカ合衆国が覇権を握ります。そのやり口を見ながら政治家として育っていくマハティール氏は、その中に国際金融資本のやり口、そして石油とリンクしたドルの世界支配の裏側を見て取ったのではないでしょうか。

アメリカにズタズタにされた日本国。二度とアメリカに歯向かうことの無いように、牙を抜かれ子育てすら変えられてしまった日本。しかしその日本の中で一つだけ残された「経済」という活躍可能な舞台を使って、不死鳥のように蘇えって行く日本を見ながらマハティール首相もまた、マレーシアの真の独立を目指します。
英国人が持っていた広大な土地を英国まで赴いて買い戻し、華僑に牛耳られていた経済を、シンガポールに集中させてそこを都市国家として独立させ、そしてマレーシアを独立させたわけです。

そしてマハティール首相は、その後マレーシアの産業化のために日本を見習うことを決め、「ルックイースト」政策を始め、成功していきます。
そのため1992年、香港で行われたユーラシア(欧州・アジア)経済協力機構にマハティール首相が呼ばれます。
その時、マハティール首相の演説が「日本無かりせば」という演題で行われたのです。

アジアに日本と言う国が無かったら、今も尚アジアの国々は独立も出来ず、産業製品を高い値段で買わされ続けただろう。しかし日本のおかげで産業化が出来て、我々の発展もある・・という演説は、彼のルックイースト政策が成功した根本理由を説明するものでした。
まるでハリマオの復活かと思わせるその演説に、そこに居合わせた欧米の記者、あるいは聴衆までが不快感を示し、席を蹴って出ていったそうです。

この時のマハティール首相の演説は、日本のマスコミすらすぐには報道しなかったと言います。
マハティール首相は、すぐにEAEC(東アジア経済会議)を提唱しました。
経済的に日本に追い込まれていた欧米の国は驚くと同時に、「マハティールの危険思想」として封じ込めに掛かります。

マハティール首相にとって、一番痛かったのは日本政府がそれに呼応しなかったことではないでしょうか。日本は宮沢政権の時代で外相は河野洋平氏でした。マハティール氏には、日本に裏切られた感があったかも知れません。
アメリカは、EAECを潰すためにアメリカも入る経済会議を画策し、それが現在のASEANとなっているそうです。

現在92歳のマハティール首相が属する「希望同盟」の、「政権奪取したら首相に」という要請を受け入れたのは、現在の安倍首相に対する「この人であれば・・」という思いがあったのかも知れません。
「希望同盟」に属する若き政治家に、再び「ルックイースト」の思いを託すためにも、ハリマオの魂を受け継がすためにも、まだ自分の仕事は終わっていないという愛国の情熱なのかも知れません。

政権奪還はなかなか難しそうですが、このマハティール氏の思いを日本側も情熱をもって受け入れたいですね。

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