2017年3月30日木曜日

アメリカ、直接軍事行動へ・北朝鮮

アメリカは「北朝鮮への直接的な軍事行動の検討」に入ったそうです。ウォールストリート・ジャーナルやビジネスインサイダーが伝えているとか。

軍事行動が実行に移された場合、米国の圧勝は間違いないという点で米軍事専門家の見方は一致しています。しかし「韓国と日本の被害は避けられない」と言うのがこの専門家たちの共通した見方です。

アメリカの軍事目的は、「北朝鮮の核兵器の破壊」と「金正恩朝鮮労働党委員長の“除去”」の2つであって、過去にもイランとかイラク、そしてオサマビンラディン氏“除去”などで実績のある作戦が動き出したようです。

今回はどうやら、北朝鮮に見えない膜を掛けているようです。
3月6日、4発のミサイルを発射し新潟県沖まで飛ばしたミサイルですが、22日に飛ばしたミサイルは発射直後に爆破しています。
これがアメリカ軍の迎撃によるものかどうかは判りません。次の発射がどうなるか、そこで判断されるかも知れませんね。

発射されたミサイルを電磁的バリアを掛けて狂わせ自爆させることが出来たとしても、100%完璧ではないでしょう。うち漏らしたミサイルが韓国あるいは日本に着弾することも考えられますから、「被害は避けられない」という専門家の発言になるのではないでしょうか。
撃ち漏らしたミサイルが天然痘ウイルス兵器でないことを祈るばかりですね。(VXガスは直撃でなければ空気中で拡散はしないでしょうからあまり心配はいりません)

金正恩除去に関してはすでにかなり動き出しているようです。地下に掘られた長い要塞なら、どこに居ようと目標の13キロ手前からGPS誘導で地下60mで爆破する「バンカーバスターEGBU-28」が搭載された爆撃機がすでに準備されたとのことです。

ミサイル発射車両や金正恩が山岳地帯に隠れた場合は、F-22やF-35など小型のステルス戦闘機の出番となります。ただこれはかなり難しい攻撃になるそうです。
さらに、高速道路のトンネル内に隠され、発射時だけ外に出す弾道ミサイルはやっかいで、「トンネル内に隠れている場合、米国の偵察衛星などで事前に発見することは不可能だ」と朝鮮日報(電子版)が書きたてています。

山岳地帯、あるいは高速道路内のミサイル破壊についてアメリカ軍は、米特殊部隊がパラシュート降下して作戦行動を行うことが検討されているようです。
降下してから、ミサイル発射車両を捜索し直接攻撃するか、あるいは発見してから上空の米軍機に位置を伝えて爆撃を誘導する方法が検討されているとか。

現在北朝鮮には全域に200発くらいの弾道ミサイル(ノドン、スカッドなど)があるそうです。
これをすべて一気に排除することは不可能で、韓国はかなり重大な被害が出るだろうとのことです。

ビジネスインサイダーでは、日本に対してもミサイルが着弾する可能性を示唆し、「日本の一部の民間人にも死者が出るだろう」と分析しているそうです。東京に着弾すればその被害は相当大きくなり、また国際的な中枢でもありますから世界への影響もかなり出るでしょう。
今後は出来るだけ東京から離れていた方が良いようです。

3月開戦が遅れているのは、北京がテラーソン長官とロクな話し合いをしていないからです。THAADについても、核施設破壊についても、金正恩除去についても話し合っていません。恐らくどうしたらいいかが判らないのでしょう。
アメリカ側は、上海閥とは話をしているのではないでしょうか。中共からアメリカに多くの要人が亡命していますからね。

習近平政権にとって、北朝鮮有事はその後始末が重要な要素で、いかにアメリカを北朝鮮に入れないようにするか、上海閥に口出しさせないようにするか、そこが今、必死に検討中なのではないかと推察します。

アメリカはテラーソン長官を4月、ロシアに派遣するでしょう。北朝鮮とわずかながら国境を接していますし、北朝鮮と国交のある国家ですから手出しさせないようにさせなければいけません。
ロシアが承知すれば中共がどう出ようと戦闘開始となるはずです。

日本はこの事態に国会審議を経て防衛に関するいくつかの法案を通さねばならなかったはずです。しかし民進党と共産党の「森友学園問題」に塞がれてどうにもなりませんでした。彼らは判っていてやっているようです。着弾で日本国民に被害が出たり、北朝鮮内に居る拉致被害者を自衛隊が救出できなかったり犠牲社が出たりしたら、ひとえに民進党や共産党の責任であることは言うまでもありませんね。
安倍政権にとっては、憲法改正など日本の再構築がやりやすくなるだけですけど。

4月のロシアと、そしてトランプ対習の会談がどのように動くか、戦争直前の歴史が今、展開されています。

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