2017年3月15日水曜日

北朝鮮の中共操作

軍事評論家の鍛冶俊樹氏のメルマガによりますと、3月6日に北朝鮮が発射し、秋田沖に着弾したミサイル「スカッドER」は、中距離弾道弾で射程は1000km程度だそうです。

発射後、北朝鮮は打ち上げの映像を公開し「在日米軍基地の打撃を担う部隊が訓練に参加した」と紹介しました。
日本のマスコミは、米韓合同軍事演習に反発して「新型の戦略兵器」の発射を示唆しており、発射された4発の弾道ミサイルのうち3発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと報道しております。

これに対して鍛冶氏は、「発射されたのは北朝鮮北西部、平安北道の東倉里(トンチャンリ)であったことから、大半の在日米軍基地には届かない」と断じております。
そして、もし在日米軍を射程に収めたいならば、「このミサイルは南東部に置くべきである」と述べております。

つまり、ミサイルは日本海側に向けて発射され、「在日米軍基地の打撃を担う部隊が訓練に参加した」と発表されてはいますが、「在日米軍基地の打撃を目指したもの」とは述べていない点に注目するわけです。

そしてこの平安北道の東倉里から1000kmと言えば、「そこにあるのは北京である」ということで、実際には中共・習近平氏を狙ったものだと考えられると言うことです。
「石炭の輸入停止とか言っているけど、まさか本気じゃないよな。そんなことを本当にしたら、どうなるか分かってんだろう」という習主席に対する金正恩最高指導者からの恐喝である・・と言うのが本当のところだとか。

そして鍛冶氏は、金正男の殺害も中共側が彼の旅行日程を北朝鮮側に教えたから実行できたと述べております。
即ち北朝鮮側から見れば、中共は金正男暗殺を了解したと思ってもおかしくないと言うわけです。

マレーシアは金正男の確認のために、マカオに居るであろう息子の「ハンソル氏」のDNAを照合したいと要請してきました。
そんなことを中共が実施すれば、次はハンソル氏を北朝鮮へ返せと脅しを掛けられます。ですからマレーシアからいくら要請されても協力できません。
しかしそのような弱みを大国・中共が世界に見せるわけには行きません。困った中共が泣きついた先はアメリカだったと言う訳です。

アメリカはやっとハンソル氏の受け入れ先を提示し、移動を承知したのでしょう。しかしその刹那、北朝鮮はわざわざ平安北道の東倉里から日本海の秋田沖へ向かってスカッドミサイルを発射したわけです。
そして中共から離れ、どこか外国に着いたハンソル氏は、ミサイル発射の翌日に中共国内にある脱北者支援団体のホームページを経由して、あの動画を公開したというのが、正しいストーリーのようです。

鍛冶氏は、アメリカが関与したということを、「ハンソル氏が動画の中でアメリカに礼を述べていることから判断できる」としております。

経済的にも追い込まれている中共。せっかく貯め込んだ外貨準備を取り崩し、人民元相場が下落しない様に支えて、外貨準備高も減少し始めております。
そんな中で、北朝鮮から劣悪な石炭を買わざるを得ない習政権。それが出す煤煙で、大気は汚れに汚れております。

世界中から中共の大気汚染を指摘され、しかもアメリカからは北朝鮮の管理をもっとしっかりしろと言われ、暗黙の圧力がかけられていることでしょう。

アメリカにとっても、北朝鮮がこれ以上アメリカ本土を狙う長距離ミサイルの開発や、核爆弾の小型化などを行うのであれば、朝鮮戦争再開も辞さない構えでしょう。
そしてもしアメリカが北朝鮮の金政権を排除したら、そのあとは「アメリカ軍を駐留させるぞ」との脅しも中共にかけているのではないでしょうか。
ティラーソン米国務長官が今月18日から中共を訪問し、下地を作ってから4月にアメリカにて首脳会談を行う予定のようですが、アメリカの圧力に習主席はどのようなストーリーを作るのでしょうか。

全国人民代表大会という華やかな政治ショー。その中共の最高権力者・習近平氏。しかしその実体は北朝鮮の金正恩氏とアメリカのトランプ大統領に挟まれて身動きが取れ無くなって追い詰められているように見えると言うのが・・鍛冶氏の見方です。

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