2016年11月7日月曜日

トランプ候補への銃撃・・・

11月5日、アメリカの大統領選挙が目前に迫った日、アメリカ西部ネバダ州リノで演説をしていたドナルド・トランプ候補の目前で、観衆の中から「銃だ」との叫び声が上がりました。

すぐにシークレットサービスがトランプ氏を抱えるように保護し、警護要員に抱えられ、一時避難する場面があったと言うことです。

警察当局は叫び声が上がった周辺にいた男の身柄をおさえ、会場の外に連れ出したそうです。トランプ氏は数分後に会場のステージに戻り、「警護担当はすばらしい」「われわれが止まることはない」と改めて訴えたとか。

さて、これはやらせでしょうか。会場の外に連れ出した男はどうなったのでしょうか・・・
それはまだ伝えられておりません。

トランプ候補は8月のノースカロライナ州で行われたトランプ候補は銃保有の権利を支持する人々の集会で、クリントン氏の当選を阻止するために「できることがあるかもしれない」と発言しました。
これがクリントン氏への銃撃を促したとも受け止められかねない発言だったそうです。
この時はトランプ候補は「(クリントン氏が当選すれば)武器所有の権利を認める米国憲法修正2条は廃止されるだろう」などと述べておりました。

そのトランプ候補が襲われたような、そんな感じのする事件ですが、演出かも知れません。

暴言と下品な発言を繰り返してきたトランプ氏です。女性器や性交渉を意味する俗語を使う場面がテレビで放映されてしまったのですから、共和党内からも大統領になる資質を問われたりしておりました。

しかし、フロリダ州のある女性のトランプ支持者は、「3人の男の子を育てたが、あの程度の話は日常茶飯事」と述べて、問題にしていないとか。
そんなトランプ支持者も多いようですね。

そして問題はむしろクリントン候補の方にあるようです。FBIがクリントン氏の私用メール問題で捜査を再開したことで、トランプ氏が拮抗してきたわけですが、クリントン氏の実力がないのは大統領夫人、上院議員、国務長官として実証済みだという有権者の見方もあるようです。

そこで、もう資質の判っているヒラリークリントン候補よりも、それが未知数のトランプ候補にアメリカを掛けてみようという有権者が出始めているとか。
今回の選挙は、「よりましだ」と思わせた側が勝つという選挙になるようです。

トランプ候補は、エスタブリッシュメント(支配階層)に対する有権者の不満や怒りに火をつける戦法でこの選挙戦を戦ってきました。
つまり「ウォール街」や「ワシントン」のこれまでの常識と戦ってきたのです。アメリカが中心に行ってきたグローバル経済が貧富差を生み、多くのプア・ホワイトが生まれ、彼等の不満をトランプ候補が代弁してきたとも言えるでしょう。

このグローバル化は、日本の若者をも貧しくしました。大手企業は株主配当を増やすために人件費を節約し、アルバイトや非正規雇用を増やしたからです。配当を受ける株主は、ウォール街に大勢いるわけです。

さまざまな国家の国民が被害を受けています。韓国などは様々な問題がありますが、やはり「ウォール街の犠牲」になってしまった感があります。
このようなアメリカではダメだ・・としてトランプ候補が「暴言と下品な発言」によって有権者の興味を引き付け、今、ウォール街とワシントンを背景にしたクリントン候補と戦ってきたわけです。
トランプ候補の言う「アメリカ第一主義」は、そういう意味なのです。

もちろんこの政策をやられると、米軍の海外派遣や自由貿易協定が国益にかなうかを常に意識することになるでしょうから、日本などにとっては頭の痛い話です。
しかし、もはやアメリカは超大国ではなく、世界秩序維持には日本も武力を持って協力しなければならないはずです。
それはアメリカの大統領が誰になろうと同じことです。

ですからクリントン氏のように、あいまいで期待を持たせる言い方で裏切られるよりも、トランプ氏の様に頭から「自分で守れ」と言ってくる大統領の方が良いのかも知れません。

もしトランプ候補が大統領に選出されたら、米軍駐留経費負担増、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)破棄などが日本に突き付けられるでしょう。

その時初めて日本国民は「憲法改正」や「自衛隊を自衛軍にする」などの具体的な思考を始められるように思います。
間に合わないかも知れませんが・・・

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