2016年8月13日土曜日

貨物船と中共漁船衝突事件をどう見るか

緊迫する尖閣周辺海域で、ついにギリシャ船籍の大型貨物船と中共の漁船が衝突しました。ギリシャ船籍の貨物船は、中共からオーストラリアに向かっていたということです。貨物船の乗組員は、ギリシャ人11名、フィリピン人20名、ウクライナ人2名の合計33名だったそうです。
また、中共の漁船には14名が乗り込んでいて、6名を海保が救助したとか。

6名救助を中共政府に外交ルートを通じて伝えたところ、中共側からは謝意を表明するような発言がなされたとか。

この事故が起きる前、即ち8月10日未明に、中共の偽装漁船が公船に横付けし、漁船の乗員が公船に入るのを巡視船が発見しました。このため海保側は「貴船が漁船に関する管轄権を行使しているのであれば、これを認めることはできない」と中共公船側に警告を発しております。

この時中共の公船は10隻くらいが航行していて、偽装漁船は200隻を超える数が操業していたそうです。
海保の巡視船は、領海に近づかないよう常に警告していますが、「ここは歴史的に中共の領海だ」などという返事が返ってくるそうです。

日本政府は、この海域は船舶の航行が激しいので危険であることを中共側に警告していたそうです。ですから今回の事故も起こるべくして起きた事故で、世界に実効支配を認めさせようと大量の偽装漁民を入れている中共政府の責任でもあるのですが・・・

今回の事故は救難信号が発せられて海保の船が駆けつけたわけですが、その時中共の公船、「海警」や「海監」は一隻もいなかったと言います。
それでは何のための「海警」や「海監」なのでしょうか。彼らは日本との接触でトラブルが起きた時に、それを日本側の責任として世界にアピールし、実効支配を確立するために、そのチャンスを伺っているだけで、中国人の生命の安全などは関係ないということです。

ネット上には「肝心なときに中国の公船はどこに行った」「日本はねばり強く領海を守っているが、某大国は数カ月に一回、数時間だけですぐ逃げ帰る」などと中国海警局の対応を批判する書き込みがなされたようです。
大衆を怖がっている共産党は、あたかも中共の公船と海保が協力して救助したような報道をしております。「協力と人道主義の精神が示されたことに称賛を表明する」とか「われわれは中日の関係部門が引き続き協力して事故に適切に対応することを希望する」などと言うように・・・

しかしネット上に流れた救助のようすの動画には中共の公船は影も形もありません。
https://www.youtube.com/watch?v=LwKfgGEanYY

さて、今回の事故は本当に事故だったのでしょうか。
尖閣海域を含む東シナ海を自国の領海だとする中共・習政権は、尖閣における日本の出方を伺っています。今回の事故が偽装事故だとしたら、その目的は何だったのでしょう。

SOS信号はどこから発信されたのでしょう。漁船は衝突後にすぐ沈没したようですから、おそらくギリシャ船籍の貨物船から発信されたものと思われます。
その時は中共の公船は近くに居たのでしょうか? もし居なかったとすれば、その事故があらかじめ判っていて。故意にその海域から離れていたことになります。
SOS信号を受電してから離れたのであれば、そういう段取りになっていたのではないでしょうか。

では中共側はなにを知りたかったのか。考えられることは海保の船がどのくらいの時間でやってくるかを知りたかったのではないでしょうか。
事故の規模を大きくすれば、海保の船は集中することが予測できます。こうして事故現場に海保に船を集めておいて、その隙に魚釣島に上陸する段取りです。
あるいは偽装事故で漁民が魚釣島に上陸し、その後救助の名目で公船が上陸すると言う段取りかも知れませんが、その場合でも、海保が来る時間が知りたかったのではないでしょうか。

その為に中共の一般漁民が何人死のうと、そんなことはまったく眼中にない中共の政府なのです。今回の事故も、まだ8名が行方不明ですが、もしかすると偽装漁民の解放軍兵士で、訓練されている彼らは密かに救助されているかも知れません。
事故の数時間前に公船に乗り移る偽装漁民を海保が確認していますが、一般漁民に乗り替わったのかも知れませんね。
この一般漁民は金で騙されて乗り込んだと思われます。ですからこのような作戦が動いていたことは知らされていないでしょう。

ともかく中共に絡んだこのようなニュースは、すべて疑ってかかった方が良いような気がしてなりません。そしてこのような事故があったことを世界中に発信しないといけませんね。まあマスコミにも外務省にも期待は出来ませんけど・・・

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