2016年2月10日水曜日

北朝鮮の脅威は本物?

アメリカの国家情報局のクラッパー長官が、「北朝鮮が再稼働させた寧辺の実験用黒鉛減速炉(原子炉)の使用済み核燃料を使って、数週間から数カ月内にプルトニウム抽出を始めることが可能な段階にある」と述べました。

クラッパー氏は北朝鮮が寧辺でウラン濃縮施設を拡大したことも確認したそうです。プルトニウムと高濃縮ウランの両方を使って核兵器の追加生産が可能になるわけで、このままいくと北朝鮮は核爆弾の大量保有国になるかも知れませんね。

なにしろ国民の生活よりも核兵器とミサイルが大事な戦争中の国家です。そして核兵器やミサイルを欲しがっている国家は一杯あります。
北朝鮮にとっては核兵器は外せない商品でもあるようですね。

北朝鮮の産物で核とミサイルの他に有名だったのが覚せい剤です。日本と中共の取り締まりが厳しくなって、余った覚せい剤が国内に流れ、国内で乱用されていると言うわけです。
昨年まで北朝鮮に住んでいた脱北者によりますと、「北朝鮮で人に会ったらハンコする?」という言葉が今や挨拶として定着、ハンコとは「お茶一杯どう」という意味だそうですが、覚せい剤を吸入するという意味で使われる隠語となっているそうです。

若い女性の中には覚せい剤購入のお金を工面するため身体を売る人もザラで、妊娠中に覚せい剤をする女性もいるという話です。

さらに、「覚せい剤で酔っているときは私の前で誰かが自分の子を殴ったりしても何とも思わない。覚醒効果が強いため食事しなくてもお腹もすかないし、体が痛くてもその痛みを感じない。眠ったら何日間も死んだようにぐっすり寝ます。起きているときの生活の苦痛と辛さを忘れてゆっくり眠れるようにしてくれるのが麻薬の魅力です。そのため住民だけでなく、大学生、党幹部、保衛員も使用しているから取り締まりもできないのです」と、この脱北者は話していたそうです。

北朝鮮の東倉里から発射されたロケットは、確実に衛星状の物体を2個、地球起動に乗せました。と言うことはアメリカ合衆国をそのまま射程に入れたミサイルも可能と言うことですね。
さらにプルトニウムが生成されれば、核兵器の小型化も可能になります。そして、それらを管理している人物が覚せい剤中毒者と言うことになれば、アメリカはもう大統領選挙どころではないはずです。

北朝鮮のロケット発射に対して、アメリカは韓国にTHAAD(Terminal High Altitude Area Defense missile,)即ち「弾道弾迎撃ミサイル・システム」の配備を推進する計画が動き出しました。
このために「日韓合意」を安倍政権に急がせたわけですが、それは何とか間に合ったようですね。

また日本でも石垣島、宮古島にPAC-3が配備されました。これも何とか間に合いました。そしてもう撤去はしないでしょう。
こちらは東シナ海の中共を意識しても居りますから、日本の防衛にとっても、在日アメリカ軍の防衛にとっても必要不可欠の配備だったのではないでしょうか。

PACー3はパトリオットミサイルの改良版です。パトリオットには実戦経験があります。湾岸戦争時、イラク・フセインがクエートに向けて発射するスカッドミサイルを撃墜していたもので、それよりも性能が良いというわけですね。
PAC-3は短距離弾道弾用の迎撃ミサイルですが、THAADは大気圏外での迎撃を目的としたミサイルです。

北朝鮮から発射されたロケットが高高度を無事に飛行していることが確認されると、PAC-3の発射は見送られました。
それにしても、なぜ日本の石垣、宮古にはPAC-3で韓国にはTHAADなのか、そこが問題です。

どう考えても、それが対象としているミサイルは北朝鮮ではなく中共のミサイルだろうことが感じ取れませんか。
北朝鮮から韓国へ発射されるミサイルは短距離ミサイルのはずです。それより遠い石垣島、宮古島にこそTHAADを配備する布陣なら相手は北朝鮮でしょう。
しかし逆になっております。

東シナ海の防衛とは、中共の侵攻に対する防御であり、発射されるミサイルは短距離用になります。そうするとPAC-3の出番となるわけです。

韓国にTHAADを配備することには中共が反対しています。その意向で朴大統領に圧力を掛けていたはずです。
しかしアメリカもTHAAD配備に圧力を掛けます。 板挟みになった朴大統領が「安倍が折れ、日韓関係が動けば容認する」とかなんとか、駆け引きをしたのではないでしょうか?

そしてチャンスは北朝鮮のミサイル発射でした。その時期が迫っているという情報が入るとすぐに、アメリカは安倍政権に「至急日韓和解を進めろ」と圧力(頼み込んだという話もありますが)をかけ、その結果が12月28日の「日韓合意」だったと思います。

「日韓合意」の目的は達成されました。THAADを韓国に配備する段取りが出来て、PAC-3が石垣、宮古に設置されたのです。
軍事評論家の鍛冶俊樹氏の言うように、「もう日韓合意は破棄してよい」と言うのも確かですね。

それにしても、北朝鮮の核準備をアメリカはいつまで黙って見ているでしょうか。もはやアメリア本土にまで核ミサイルが届く技術が完成しかかっています。
しかも覚せい剤中毒の人間が、いつ発射ボタンを担当するか判らない状況になりつつあるわけです。

中共の経済が、旧正月明けにどうなるか、現在は276000ポイント当たりです。外資の中共離れも止まらないようです。
何がきっかけとなるかは判りませんが、ミサイルの打ち合いが始まる可能性は高まっているようですね。

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