2014年4月26日土曜日

日本に過剰反応の中韓、お気の毒ですね

オバマ合衆国大統領が国賓として日本を訪問しましたが、これをどうにも無視できない中共と韓国です。
韓国は、訪日が決まった時にアメリカに対して「日本の日程を減らしてでも韓国に来るように」と要請を出し、日韓が冷え切っている時だったことも手伝って、韓国訪問を承諾したアメリカでした。

そのためにオバマ大統領は日本での過密スケジュールをこなさなければならなくなり、その過密スケジュールは皇室にも及んでしまったようですね。
宮中晩さん会の翌日早朝、オバマ大統領の宿泊先である「ホテルオークラ東京」をご訪問された陛下は、ケネディ駐日大使らの案内で2階ホールから一室にお入りになり、お別れのご挨拶をされたそうです。

オバマ大統領は、日程をこなす間、ずっと日中韓の友好的な話し合いを示唆されました。しかし残念ながら中韓両国は反日立国であることがお解りにならなかったようです。
そしてその反日の理由が、戦後の「嘘・プロパガンダ」を土台にしてしまったことにある悲劇が理解されておりませんでした。

中華民族の国と朝鮮半島の国は、中華思想という選民思想を持ち、2000年以上日本を蛮国として扱おうとしてきました。いわゆる華夷秩序(かいちつじょ)という概念です。
聖徳太子以降、日本はこの華夷秩序から脱して見事に日本の独自文化を開花させたのです。しかし、中国も朝鮮半島もこのような流れを持つに至らなかったわけです。
華夷秩序という概念は、生まれながらの階級社会であって個人の能力とか努力を階級以下の評価として扱います。これが近代社会とは相入れない要素です。
そしてこれが中華民族と朝鮮民族の近代化が遅れた原因だったわけで、この点が理解されないと、現状の日中韓の関係の機微が判らないのです。

聖徳太子は、日本の蔑称であった「倭国」という華夷秩序の国名を、「和国」と表現しました。そしてそれまでの神道を整理し、太陽神の概念を取り込み、天照大神の神話から始まる日本の歴史を作り、皇室を中心とした公家政治の社会を作りました。小さな和は派閥となるため、大きい和をヤマト(大和)として国名に刻み、その元は太陽であるとして「日本」がスタートします。7世紀のころの出来事です。
この後は大和朝廷統治の国家として繁栄してまいりますが、この秩序も平安末期(西暦1200年直前)になって、既得権を持った公家の堕落と極端な貧富差によって崩壊します。
そして武家の時代となり、乱世となって、織田信長の登場から日本の近代化が始まるのです。自由と活発な商取引が国富の源泉であることを見抜いた信長は、お米を使った経済体系を構築しようとして暗殺されます。しかしその要点を学び取っていた秀吉と家康という武将によって、西暦1600年代に米(こめ)経済が本格スタートします。
公家を嫌った家康は、階級を無くす意味を持って「士農工商」という職能区分を作ります。ですからに日本では欧州的な階級闘争が出来ないわけですね。サヨクの皆さんは体感しているはずです。

このお米経済は日本の食糧事情を豊かにして、食糧以外の物品を求めて貨幣経済に移り変わっていきます。その変曲点が18世紀中盤で、このころから歴史書編纂(水戸学)がスタートし、田沼意次の積極財政と松平定信の緊縮財政の葛藤も始まり、長谷川平蔵(鬼平)の福祉国家の概念も生まれてきます。

こうして日本には、明治の近代化の前にほとんど文化的近代化は達成されていたわけです。明治時代の中央集権化は欧米列強に対抗する軍事的改革であり、経済社会はすでに完成されていたわけです。
しかし、中華文化圏と朝鮮文化圏(?)はまったくこのような文化的発達をせずに、華夷秩序という縛りの中でアジアを西欧列強の荒らすがままに放置していました。
明治維新という日本の軍事的改革に驚いた中韓両国は、一種のアノミー状態に陥ります。日本は西欧文化に溶け込み、国際社会に参加する形でアジアの近代化を国是として、崇高なる戦いをスタートさせました。

日本は、近代戦を知らなかった欧州に「日清、日露」の戦争を戦って見せ、第一次大戦を経てから、最終戦争とも言うべき第二次世界大戦へと突き進み、太平洋を挟んでアメリカとの国家総動員の戦いで燃え尽きてしまったのです。核爆弾まで使われて・・・
その度肝を抜く戦闘に脅威を感じた欧米が取った「対日戦後処理」。それはもう言うまでもありませんが、その歴史観的に無知なる戦後処理が、華夷秩序に従わなかった日本への2000年越しの怨念として発芽したのが、今回の「中韓」対「日本」の戦いであることを・・・アメリカは知りません。

しかし、中共とか韓国のやっていることをよく見れば、その背後に「2000年越しの怨念」があることが見えるはずです。
なぜ従軍慰安婦なる虚妄の恥辱像をアメリカに建立するのか、朝鮮民族の偏狭な対日怨念がそこに見えているのです。
そして「戦後秩序を日本に守らせろ」と言う中華民族のアメリカへの命令も、華夷秩序に従わなかった2000年の怨念としてそこにあるのです。

この両国が、歴史をねつ造しても日本を貶めたいとする願望は、アメリカの理性で制御することは不可能でしょう。
唯一出来ることは、このような怨念があること、それを承知の上で付き合い、軍事的には優位に立たせず、経済的には自国の益になるように使いわけ、常識的法律(国際法)で暴走を止めることだけです。

尖閣諸島への言及に対し、中共は「日米安保は冷戦時代の産物」などと揶揄しています。そして「他人が何と言おうと、何をしようと、中国固有の領土だという根本的な事実は変えられない」などと我流の解釈を押し付けています。
つまり中共が何を言おうと「日米安保はアジアの安定の要であり、規定された領土は国際法(秩序)でのみ決められることに変わりはない」ことを反駁的に表現しているだけなのです。

従軍慰安婦の像は、朝鮮民族の恥辱のファンタジーであって、そこまでしても日本に対抗しようとする劣等表現であることをアメリカ国民に知らせることが肝要でしょう。

中韓両国民の偏狭な心象を、世界の人々に「不憫な目で見る」ように訴えかけましょう。我々日本国民には、それしか出来ないことを理解してもらうことが肝要なのですね。

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