2013年8月8日木曜日

日本の空母・原爆の日に進水式

垂直離着陸機が軍の標準装備となるであろう近未来の戦略は、これまでの20世紀型戦略とはまったく変わってくるでしょう。
それを見越した日本の軍備戦略が動き始めたようです。新しいヘリコプター巡洋艦が進水し、名前が「いずも」と付けられました。

この名前の「いずも」ですが、日露戦争で戦った装甲巡洋艦・出雲(英国製)から取った名前のようです。「ひゅうが」よりも大きい248mの甲板を持っています。
敵国・中共のヴァリヤーグが305mですから、少し小さい程度。飛行機が垂直離着陸機に変わる中で、もはや長い滑走距離は不要になるので、むしろ短い方が有利なはずですね。

基準排水量約1万9500トン、横幅は38メートル、建造費は約1200億円だそうです。そして、さらにこの同型の空母が1隻、すでに建造中となっているとのことですから、日本の国防軍は着々と対中戦への準備を行っていることになります。
敵・中共が大型空母1隻を作る間に、日本は小型高性能ヘリ空母(巡洋艦)を2隻作るという作戦なのでしょうか?
2隻合わせても、建造経費は2400億円ですから、これくらいなら消費税を上げなくても大丈夫。もし消費増税で今以上に税収が上がるように出来るなら、もっと高性能の戦力を準備できますね。

推進機関は、LM2500IEC型ガスタービンエンジン(28,000ps)を4基搭載、2軸推進でスピードは30ノット。
乗員は470名、対艦ミサイル防御装置は2基準備され、20mm機関砲も2基装備されます。
戦術情報処理装置はOYQ-12と、「ひゅうが」に搭載されたOYQ-10、「あきづき」のOQY-11よりも上位システムとなっているようです。
これによって、対潜水艦情報収集はより高度化されるのでしょう。日本周辺海域をうろつく、平和を希求しない諸国(日本国憲法に定義されていない国々)、すなわち中共潜水艦やロシア潜水艦の行動監視には、ますます力が入っているようです。

SH-60K哨戒ヘリコプターが7機搭載する予定だそうですが、オスプレイが搭載されるのは間違いなく、できればその後のF35も搭載可能なのではないでしょうか?
甲板の耐熱化をしなければならないでしょうが、そのことにも十分考慮された設計になっていると思います。

さて、敵・中共の反応も早いもの。7日には各紙とも1面で報じたようです。
「広島原爆の日に合わせ進水させた」ことが一番ショックだったようですね。オリバーストーン監督もびっくりしたことでしょう。
「日本政府の軍事力増強」への警戒感を強調し、「日本の右傾化」を示すとか、「出雲(いずも)は日本による対中侵略戦争の際に使われた艦船と同じ名前」などと述べています。
「中共を含むアジア諸国が不満を強めている」としていますが、特亜3国以外は不満など言わないでしょう。

「ヘリ14機を搭載できる能力があり、改造すれば戦闘機の搭載も可能」とは的確なご指摘です。そしてそこに搭載されるのが「F35」であることは十分お解りでしょう。

人民日報系の環球時報は最後に、「中共は本物の空母を発展させることで(日本に)対抗していくしかない」と結んでいます。
本物の空母とは、ようするに「大きい空母」という意味でしょうが、もはや時代が変わったこと、空母はあくまでも航空戦力の要であることなどは指摘されていません。
大きいことが正義の華人らしい反応ですね。

日本はこれから、さらにこの「准空母」を建造していく予定でしょう。負けずに中共も、金のかかる「本物の空母」の建造を進めてほしいものです。
対中危機が迫れば迫るほど、日本国民は軍事力の必要性に気が付いていきますし、軍事装備は産業の基礎固めにもなっていくでしょうから。

もともと日本が軍事的劣勢を挽回しないといけないことに気が付いたのは、2010年の尖閣諸島への中共の侵略であり、今年の中共の国防白書にあった「新型艦艇建造」という内容を見たからでしょう。
2万トン級揚陸艦を就役させ、12機の輸送・攻撃ヘリを作戦投入できる081型強襲揚陸艦なども建造している中共。それに対抗するには、まだまだ日本は後れを取っています。

この国民の危機感が、特権サヨク化した民主党を敗退させ、安倍内閣を選択し、衆参のねじれ現象を解消させた背景です。
中共海軍艦艇と空軍戦闘機による威嚇と挑発が常態化する東シナ海。自衛隊は領海と領空を守るため厳戒態勢を強いられている現実があります。
しかし、現在はまだ海上自衛隊は尖閣東方に護衛艦1隻しか配備していません。

日本の軍事力増強の流れは、すべて中共の挑発から始まっていること、もっと中共に知らせる必要がありそうですね。

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