2013年8月6日火曜日

オスプレイの配備、岩国・嘉手納・普天間・八尾、そして横田

アメリカ軍のオスプレイ配備が、沖縄だけでなく全国に広がっています。日本国民はうろたえ、そして不安感を訴えています。沖縄だけでなく、日本各地で・・・

面白いのが横田基地。政府内では「寝耳に水」との戸惑いが広がったとか。菅義偉官房長官は記者会見で横田配備方針に不快感を匂わせたとは、新聞の言い分です。
菅官房長官は、「聞いていないので実現性はないと思う」と述べ、「実現性はない」と言い切ることで火消しを図ったようですが、アメリカ軍は本気でしょう。

このオスプレイという飛行機は、突然アメリカで発表され、配備が始まっています。しかし、航空機開発としては、ずいぶん前から研究が始まり、実験もされてきました。
あのプロペラを垂直から水平に変換する機構は「ティルトローター」というもので、今後民間航空機にも多く取り入れられてくるはずです。

ベル/アグスタ・エアロスペース(BAAC)社のティルトローター機「アグスタウェストランドAW609」は、2003年3月7日にテスト飛行を終えて、まだ開発中と言っていても、すでに80機程の注残を抱えています。
http://www.youtube.com/watch?v=2mK4dJ2T3ng

オスプレイの危険性を言う多くの人は、以下の映像を見ているのではないでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=sW7QpNeJxzA
これは、開発中の事故映像で、配線の右と左を間違ってつないで起きた事故。当然今は間違わないような対策が施されていることでしょう。

ヘリコプターよりもスピードが速く、運搬量が大きく、そしてヘリコプターよりも安全な飛行機です。
騒音もヘリコプターよりも小さく、燃費は・・・これは判りませんが、おそらくヘリコプターよりいいでしょう。

アメリカ軍は、たぶん軍用ヘリコプターをオスプレイにすべて置き替える予定だと思います。オスプレイの訓練中の死亡事故は、攻撃用ヘリコプター(アパッチAH-64など)の置き替えにオスプレイが耐えられるかどうかを試しているときに起きたのではないでしょうか?
事故は遺憾なことですが、それによってオスプレイの攻撃性能は、さらに高まっているはずです。

やがては世界中の軍隊は、オスプレイタイプの軍用機を持つことになるのでしょうが、それまではアメリカの独壇場。スピードの速さはヘリコプターでの作戦を圧倒しますし、輸送力でもヘリコプターを圧倒します。即ち地域紛争での作戦立案がヘリコプター時代とは全く異なってきます。この作戦立案が始まれば、ヘリコプターは無用の長物になってしまいますから、オスプレイ配備は今後ますますスピードが早まるでしょう。

日本国内の米軍基地で、オスプレイの配備が早まっているのは、対中共作戦が動き出しているからだと思います。
中共が太平洋への欲望を明言したこともあって、情け容赦のないアメリカ軍事戦略が「オン」となったことは仕方ないのではないでしょうか? 日本国民の「能天気なオスプレイ感覚」などに付き合っている時間はもうありません。オスプレイは酔狂で作った飛行機ではありませんからね。

この飛行機によって、中共の作戦も大きく変わらざるを得ないはずです。尖閣諸島、沖縄、そして九州を掌中に収められなくなります。まして中共領土化したハワイでのんびりすることなど、妄想に過ぎません。
中共はこれまで、20世紀のアメリカ軍を見てきました。そしてそれと対等になりたかったのです。
だから、ポンコツの空母を買って、それを実験台にして自国の技術で空母を開発しています。アメリカがステルス戦闘機を就航させると、同じような恰好をした戦闘機を飛ばしたりします。

しかしアメリカ軍は、航空機をほとんど垂直離着陸機に変えようとしています。F35戦闘機は、ハリアーの設計データをもとに、さらなる改良を施し、ステルス性能を加えたものです。
開発が大幅に遅れておりますが、アメリカ軍はすでにF35による作戦立案を行っているはずです。
F35がマルチロール機(あらゆる用途に適した機体を作る)であるのは、攻撃機をすべてF35に変える予定だからでしょう。F22を中止したのも、そのためだと思います。

オスプレイもそうですが、垂直離着陸機が軍用機の全てとなると、もはや大型空母は不要になります。日本が開発したヘリコプター巡洋艦タイプで十分。その方が運用コストも安く、多方面展開も可能になります。
そして、今後の作戦立案の方法がまったく変わってくると思います。

我々もやがて、ティルトローター機をビジネスとかレジャーなどに使うことになるでしょう。大きな飛行場は不要になります。そうなれば飛行場の設計も変わります。
災害で道が切断されても、ティルトローター機はどこにでも救援物資を運べますし、日本の国防軍を始めとする救助隊の輸送にも力を発揮するはずです。

中共もロシアも、やがては垂直離着陸機を使った軍事力を持つでしょう。それまではアメリカ軍は圧倒的に強いはずです。(軍事面だけですが)
そのアメリカと共に(つまり、こういうアメリカ軍を利用して)、日本の国防体制を作り上げ、そして島嶼防衛を完璧にすることが、今、日本が万難を排してもやるべきことではないでしょうか。

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