2011年7月6日水曜日

中共の新幹線、営業開始

北京と上海を結ぶ高速鉄道が、6月30日に営業を開始しました。
建設工事にからむ汚職や不正行為、車両技術に関する国際特許紛争などがいっぱいの開業です。

人民日報には「中華民族が誇るべき偉大なプロジェクトだ」と書かれ、中共のメーカーは「独自開発」と主張して、米国などで特許申請手続きに入ったそうです。
その基本技術は日本とかドイツのメーカーが開発したものであって、それは一目瞭然なのに・・・
社説の欄には「鉄道は欧州で発明されたが、その未来は中国にある。高速鉄道は中国人の学習と創造の完全な結合だ」と書かれていたとか。

これまでも、中共の模倣については世界中が問題視してきました。ソニーをソミーなどと称した贋造製品、イタリアのブランドなどは偽物で有名になるくらいのコピーデザインを市場に送り出しています。
自動車に至ってもベンツとほとんど同じものを作って販売したりしていますし、ステルス戦闘機もアメリカの情報をどうやって盗んだのか、ゲーツ元国防長官が訪米した時に初飛行させたことでも有名です。
今回の新幹線技術に関しては、米国特許を申請するというところまで来ています。
鉄道技術は一般商品とは違いますから、特許よりもノウハウという形が多いのではないでしょうか?
そうしますと、高速鉄道の弱いアメリカでは、そのノウハウが特許申請されていない可能性が高いでしょう。
ですから、日本やドイツのノウハウは、贋造特許であってもアメリカでは申請が通る可能性があるのではないかと心配されます。

もっとも日本の先願主義特許とは異なり、アメリカの特許は先発明主義ですから、日本が同類の発明を中共よりも早く日本国内で使っていることが証明されればいいのですが。
論争になればそこは中共のこと、政治的に動き、華僑の裁判官などで固めて日本側の抗弁を無視するかも知れません。ドイツ側だけの抗弁を認めるなど、狡猾な手段を使うことも考えられますから心配です。

アメリカで成立してしまえば、その鉄道技術特許をもって、中共の独自技術と吹聴するだけでなく、日本の新幹線はアメリカに輸出できなくなります。輸出すれば、中共の特許侵害。
そしてさらに、日本に対して日本の新幹線技術はこの特許侵害に当たるとして損害賠償要求くらいはしてくるでしょう。

現在のような日本の政治状態ですと、政治的にねじ伏せられてしまい、気がついたら・・我々が新幹線で東京から大阪に行くと、運賃の何割かが中共にとられてしまうことにもなりかねません。
(日本政府は、波風を立てたくないからこの特許申請を静観するとの見解だとか・・・)
途上国だと思い、親切にノウハウを教えてやったら、特許を取られて金を取られるようなこと、まさかと思っていることが起こってしまう、そんな中共の悪魔的交渉に十分注意した方がいいのではないでしょうか。

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