2011年6月29日水曜日

浜田和幸参議の民主党入りは・・

民主党・菅政権が政治家の人材不足なのは判っていますが、どうして自民党参議の浜田議員を取り込んだのでしょうか?

浜田和幸議員は自民党内で盛んに民主党の悪行を暴いていた人物です。特に、菅政権のもとで日本の一等地、中国大使館に隣接する東京都港区元麻布3丁目4ー33の土地5677平方メートルを、震災のどさくさ紛れに60億円強で売り払ってしまったことを指摘した国会質問などは、実にすばらしかったのですけど。

その浜田議員を釣り上げる手口は、まず枝野官房長官から力を貸して欲しいと頼まれたところから始まります。
浜田議員は、「民主党を攻撃している自分に何故?」と驚いたと言うことですが、そこが学者議員の弱いところ。震災復興のことで手を貸して欲しいこと、復興対策を担当する総務政務官のポストを約束することなどが話されたようです。

浜田議員はすぐに自民党幹部の方々に、「自民党の籍を離れずに、今の内閣に手伝いに行かせて頂けませんか。」と頼んだとのことですが、それが認められるはずが無いこと、政党政治家なら誰でも判るはずです。
そのことを民主党執行部は熟知していて、「学者なら騙せる」と読んだのではないでしょうか?
狙いは当たって、浜田議員は自民党を離党し、民主党入りとなってしまいました。

大震災からまもなく5ヶ月。遅々として進まない復興支援・政治対策は、民主党の政権担当能力の欠如から来ています。
国民の中には、政局に明け暮れる国会に「被災者のことをそっちのけで何をやっているのか!」との怒りの声があがっています。
亡くなられた方々のご遺体は、まだ全て発見されたわけもなく、これから夏に向けて放置しておきますと腐敗は進み、へたをすると疫病が発生し、被災者に襲い掛かるかも知れません。
それでなくとも蠅などの害虫が大量発生しているようですし、もう一刻の猶予も許されないと、あせる浜田議員の気持ちは判ります。

しかしここが国会議員の我慢どころなのですよ。特に小選挙区制で、2大政党が戦って、必ず政権交代が起きるようにした選挙法。その結果生まれた政権担当能力の無い民主党。
その衆愚を生み出したマスコミと、踊らされた国民。その結果の出来事です。国民は自分達が生み出した人災に苦しんでいるだけと、クールに受け止める必要があるのではないでしょうか?
それが出来ない、血気にはやる学者政治家の悲劇なのかも知れませんね。

浜田議員がやるべきだったことは、まず自民党の議員を集めて災害復興計画を立て、それぞれの役割を決めて、X-DAYが来たらすぐに実行できる体制を作るリーダシップを取るべきだったのでは?
そこで浜田議員がリーダーシップを取れないのならば、民主党へ行っても復興支援など何も出来ないのではないでしょうか。
X-DAYとは自民党に政権が戻った瞬間のことで、シナリオ・スタートの瞬間のことです。
その瞬間からすぐに死に物狂いの復興活動を始めます。そのシナリオこそ、今準備すべきこと。

民主党の悪あがきで、これから日本はますます崩れていくでしょう。それでもあと2年以内には必ず総選挙があります。そこで政権を奪還してすぐに被災対策です。それまではじっと我慢なのですよ。どこまで崩れるか、どう崩れるか、それを推察しながら計画を練り、政権を取ったらやるべき段取り(シナリオ)も時々刻々と変わってきます。常にその計画は、民主党の足掻きに合わせて練り直しが必要となるわけで、休む暇などないはず。
いますぐに、与野党協力して・・などという体制は取れません。それが小選挙区2大政党制です。
もし、このような選挙制度が日本国民には合わないと思うなら、すぐに小選挙区制を止めるべきでしょう。

次の選挙までに、民主党によってどこまで日本が崩されていくかは判りませんが、一昨年の衆議院選挙で国民が選んだことです。たとえマスコミに騙されたのだとしても。

被災地に広がる腐臭と害虫、そしてこれから発生するかも知れない疫病。それは民主党政権そのものの姿を反映しているのではないでしょうか?
そしてそれらと果敢に戦っているのが、民主党に暴力装置と蔑まれた自衛隊の隊員達です。
これから国民がどんな目に合おうと、それは選挙民の責任において受け入れるしかないのでは・・・

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