2011年6月23日木曜日

菅首相・民主党、延長70日・・・

21日に自民党本部で行われたある会合で、石原幹事長が「朝から民主党執行部と会期延長で話し合い、やっと50日の延長で合意したのに昼過ぎに電話で、首相だけが納得しないので、しばらく待ってくれと言われてしまった」と疲れた表情で話していました。
その夜のニュースで、会期延長が70日、即ち「8月末」になったと報道されていましたので、あの首相の執念の強さにあきれるばかりですね。

さて、菅直人首相がこの延長国会で通したい法案は「再生エネルギー法案」とか。ソフトバンクの孫正義社長と談合した太陽光パネル発電の全量高額買取を目指すようです。
現在の買取価格は42円(KW/H)でしたから、それをもっと上げろというのでしょうか?
この負担、すべて国民の回されることは明確な事実。それでも現在は「原発はいや!」という国民の何と多いことか。マスコミの宣伝力、まだ健在なようで・・・

どうやら菅首相の思惑は、この延長国会で「再生エネルギー法案」を通す審議を行い、それが可決でも否決でも、そのことをネタとして解散総選挙をするつもりだろう・・という噂が流れているようです。
マスコミが煽り、世界の風潮となってしまった「脱原発」の流れ。サヨクにとってまたとないチャンスのはずです。
これで選挙に勝てば、菅直人首相の続投は確実になりますし「脱原発」を基本にした新しい既得権(利権)を掌中にする可能性も大きいのです。
どうせこのまま菅首相が退陣しても、民主党の政権は長くてあと2年。だらだらと続けば2年後の総選挙では民主党が勝てないことは目に見えています。
ならば今、脱原発の世論が強い間に、このシングルイシューで解散総選挙に持ち込むことが、唯一民主党政権の2期目を確保する道。その上で菅直人長期政権を目指すということは、現首相としては正しい判断なのかも知れませんね。

マスコミは毎日のように福島第一原発の放射能漏れを報道しますし、被災者は苦しい避難生活を訴えます。
「原発はもういらない!」の声が街中に広がっていることも確かなようです。原子力発電に詳しい人とか、電力事情を知っている人は、脱原発が今すぐは不可能であることを熟知しています。しかし一般の人たちは、マスコミ、特にテレビが全て。再び民主党に政権を渡してしまうかも知れません。

時は夏。原発の止まった電力事情は、暑さの中で冷房が使えない状況に陥るかも知れません。
熱中症で亡くなるご老人、乳幼児も出てくるかも知れません。そして何よりこの暑い夏に一般国民がどこまで耐えられるかどうか、選挙ともなれば、そこも重要な要素です。
現在の太陽光パネルでの発電などでは、どんなに広く敷き詰めてもとてもまかなえるものではありません。
呑み仲間の友人が「シャープの社長が3年~4年で画期的な太陽光パネルを発表し、それで脱原発は可能になるとテレビで言っていた!」と話していました。
シャープはもうそこまで「量子ドット」のパネルの開発が出来ているのでしょうか?(あるいはまったく別の方法なのかも知れませんが)
大量生産が可能になっているとはとても思えませんが・・・

菅首相が画策する「原発解散」。はたして実現するでしょうか?

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