2011年6月5日日曜日

騙された鳩、騙した菅、だらしない自民

巷の話では、もっぱら菅首相のずる賢さに舌を巻いているようす。
不信任案の茶番劇、国民不在の権力抗争、いったい被災者はどうなるのか・・といった話で持ちきりでした。しかし、国政がどうなるか、主権者国民はほとんどが諦めムードでしたけど。
立法府が行政府をチェックする最も重要な内閣不信任の提出。しかも不信任に十分に足る不作為の断罪。それがこんな形で終わったことに、もっと怒らなければならないのは国民のはずなのに。

騙された張本人、鳩山由紀夫氏は怒りが収まらない様子。「私の発言でみんな我慢して政党人として行動してくれたのに。不信任案に賛成すべきだった…」とか「初めからだます気だったとすれば許し難い」とか「人間としてあるまじき態度だ」、「(菅)首相で国難は乗り切れない」、「退陣しないなら党規約を変えてでも交代させる」など、幾らほざいても後の祭りです。
嘘つき鳩が、菅首相の口先に騙されて、書かれた文書には辞めるなどとはまったく書かれていませんでした。しかもその文書には、民主党を壊さないとか自民党に戻さないとか、党が一番大切で、国難に対処するのは3番目。

不信任案が通り解散となれば、今は民主党に勝算がないことを知っている小沢氏。そのちょっとした心の隙を、じつに絶妙なタイミングで突かれて自主投票にしてしまったことで、直後に騙されたことに気が付いて、どっかの呑み屋で残念会をやっていた小沢氏は、失敗を認めている様子です。

そして一番責任を取らなければならない人は自民党総裁・谷垣禎一氏ではないでしょうか?
「昨晩(2日)の記者会見で約束を反故にした。進退を表明しておきながら、いつまでも居座るのはいかがなものか」と批判しましたが、東日本大震災の復興基本法案の早期成立には「さっさと協力していく」と表明。その上で「死に体政権にはこれ以上の協力はできない」と述べました。(まあ、あたりまえでしょうけど)
総務会長の小池百合子議員は、「(辞任を表明した)菅首相の昨夜の会見は続投会見だった」と冷たく述べ、あとは鳩山由紀夫氏を皮肉っただけ。
自民党内部の権力力学で総裁でいられる谷垣氏。国民の支持はほとんど無いのに。
騙されたと言うだけでは済まないことを十分認識していただきたいものですね。政権奪還は自分には無理だということを・・・

もともとは国民を騙して政権を取った民主党。その騙した張本人が鳩山由紀夫氏で、後ろで選挙支援していたのが小沢氏でした。
政権を取って公約を何とか実現しようとした鳩山氏。しかしもともと欺瞞に満ちた公約、あがけばあがくほど日本国家自体が崩壊していきました。(崩壊は今も続いていますけど)
行き詰って退陣し、権力バランスの成り行きで首相に就任した市民運動家・菅直人議員。
退陣する時、政治家を引退するとまで言った鳩山氏もその後何故か続投を決め込みました。そんな鳩山氏を騙す菅直人首相。
まるで中共の政治を見ているようなおぞましさは、民主党(サヨク)の根本的な性格でしょうか?

さて、菅政権が続くとなれば今後の政局が波乱含みとなることは間違いないでしょう。すでに菅降ろしが始まっているようですが、どのような方策で迫るのでしょう?
小沢氏に対して鳩山氏は、「政治家同士の約束は必ず守らせます。しっかり決着をつけますから信じてください」と延べ、小沢氏は「しっかりやってください…」と応えたとか・・これも嘘になるでしょうけど。
自民党の石原伸晃幹事長は、問責決議案を通す環境を作って6月一杯での退陣を迫るとか。出来ますでしょうかね?

ロシア、韓国、中共が、あの菅政権のうちに領土を取ってしまおうと活発に動きますし、オバマ・アメリカは「9月にアメリカにおいで・・」と菅首相を誘います。もちろんTPPを早く決めてしまい、新しいアメリカに有利な貿易環境を作り出し、来年の大統領選の体勢作りをしようという算段でしょう。トモダチ作戦のへの感謝が続いているうちに・・・
そして9月になれば、小沢議員の政治資金規正法違反事件の公判が始まります。彼の動きが抑えられる時期。TPP批准によって親米政権となり、小沢氏の動きも途絶え、菅政権は磐石な体制に入ることが可能。
石原都知事が言いました。「(震災に)一定のめどって言ったら2年先の任期満了だよ。せっかく手にした政権という宝物をそう簡単に手放すわけにはいかないだろ?」と。
おっしゃる通りでございます。

自民党に残された唯一の弾劾要素は、菅首相が外国人から政治資金を受け取っていたという事実。震災直前まで西田参議が執拗に迫っていた問題ですが、菅氏は「返したから良いだろう」と、これもまるでどっかの国の民のようにあっけらかんとしたもの。返せばいいで済む話ではありませんね。国会議員で、しかも首相の座にあるもの。追求すべき問題でしょう。前原外相は責任を取って辞職したくらいですから。
しかし、谷垣総裁ではここを突っ込んで行くことは無理でしょう。これで菅首相を退陣させるだけではダメなのですからね。(それだけでは政権を奪取できませんから)
これをきっかけにして、日本の土地を買いあさり、水源地をかく乱しようとしたり、広大な東京都の土地を買収したりする外国勢力の問題をからませて行くことが必要ではないでしょうか?
民主党は「第二の開国」などという政策を出していますから、それを使って自民党は政策「秩序ある開国」で対立することが必要であり、この問題が「日本国土を荒らし、国防上も重大な欠陥となること」を国民に訴えて(それもスマートに判りやすく)、解散総選挙に持ち込む(それが2年後の満了時だとしても)という技量ある総裁が必要です。

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