2020年10月6日火曜日

一人が複数の戦闘機の操縦

 航空自衛隊の次期主力戦闘機は、一人のパイロットが複数の戦闘機を操縦することになるそうです。このような戦闘機を何と言いうのか判りませんが、パイロットが搭乗する次期戦闘機と人工知能(AI)で航行する複数の無人戦闘機が編隊を組んで作戦行動を行うという構想です。


防衛省は令和3年度に実験用無人機の製造に着手し、6年度ごろの飛行実証試験の実施を目指すという計画を発表しました。

次期戦闘機は例話17年度に配備が開始されると言う事です。その頃は戦闘機事態がほとんど無人化され、領空侵犯もこの無人機が警告を発しながら追い出す形になっているでしょう。

敵側も無人機で、しかもステルス戦闘機になっている可能性があります。ステルス戦闘機はこちら側のレーダーでも捕捉は難しく、戦闘では相手の位置をどちらが先に確認出来るかが勝敗の決めになるでしょう。

防衛省の計画では、4機程度で編隊を組むのが一般的であるために、1機の有人機で3機の無人機を操縦する隊形を取ることから始めるそうです。
この隊形は、レーダー電波をそらす形状のステルス機に対して、そらされた電波をキャッチする体制の隊形を組み、敵ステルス機を先に発見してミサイルで攻撃を掛けられるようにすることが目的だと思います。

この戦闘機開発プロジェクトにはアメリカや英国の協力も得るそうです。開発事業は数兆円規模の国家プロジェクトにする計画で、日本主導で開発する方針だそうです。三菱重工業が機体の統合設計を担う予定だと防衛省は述べております。

国債協力の申し出では今年8月に締めきったそうですが、ロッキード・マーチン、ボーイング、英BAEシステムズ、英ロールスロイスなどが参加を申し込んだようです。もちろん軍事機密で社名は公表されておりませんが・・・

現在、ステルス機はアメリカが優位にあり、F22ラプターやF35ライトニングが有人戦闘機として活躍しておりますが、さらにRQ-4グローバルホークという無人ステルス偵察機や、プレデターと異名をとるジェネラル・アトミックス アヴェンジャーというステルス攻撃機があります。

これらのステルス無人機は、テロに対する偵察と攻撃を主目標にして作られたもので、中東イスラム圏に潜んでいたテロリストの要人の攻撃に使われました。今後の戦争と言うものを垣間見せたニュースでしたね。

中共の影響で、謀略とかデジタル通信網での戦争が話題になっていますが、現実の戦闘ではもはやステルス無人機の時代が始まっています。

ステルス戦闘機の研究はアメリカでは1950年代から空軍ネリス試験訓練場内エリア51と言う所で研究を続けてきたもの。ですからそう簡単には真似は出来ないでしょう。

しかし軍事技術は各国が必死に行いますから、そう遠くない未来にはステルス性能を持った戦闘機が飛び交うことになるかも知れません。
その時に優位性を保つには、ステルス解除技術でしょう。

レーダーとは指向性の強い高周波を対象物に当ててそこから反射する電波を受けて存在を確認するものです。同心円状に広がる電波に指向性を持たせる技術は日本の故)八木秀次博士によって研究された八木アンテナが最初でした。第二次大戦でその研究はアメリカに取られ、レーダー(電探)という兵器となって日本軍を打ち負かします。

そのレーダー波を発信元に返さないようにするのがステルス機開発の要点でした。しかし電波は反射しますから、どこか別の場所に反射します。電磁波吸収塗料で急襲される電磁波は完全ではありません。

そこでステルス機を発見するには、別の場所に反射された電波を捕まえれば良いわけで、そのためには複数の飛行機が反射波を捕まえる隊形を常に取るようにしながら防空圏を飛行する必要があるわけです。

現在、我が国の防空体制はレーダーによって領空侵犯をした敵機を発見してはスクランブルを掛けるという体制です。
しかし敵機がステルス機になればこの防空体制では防御不可能になります。そこでどうしてもステルス解除技術が必用になるわけで、地上に複数の受信基地を設けて複数個所で領空を探査する開発も進めています。

今回の発表による有人機と無人機の複合編隊は、ステルス機に対する戦闘を優位にし、いかにして敵ステルス機を日本上空から排除するか・・の研究開発であると思います。
つまり新たな空中戦闘のやり方の開発と言う事ですね。

今後16年かけて、同盟国と協力しながら開発が進められるでしょう。一番の心配は日本国内に深く浸透している敵側のスパイ網です。
はやくスパイ防止法を作らないと、研究もやりにくいでしょうね。

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