2020年2月25日火曜日

マハティール首相辞任

マレーシアで政治が揺れています。日本と同じ「立憲君主国」であるマレーシアですが、なかなか中共の影響から抜け出せません。
2018年5月の総選挙で15年ぶりに首相に返り咲いたマハティール氏ですが、その選挙の時アンワル・ビン・イブラヒム元副首相と「2年以内に首相を譲る」と約束して当選したわけです。

2009年に首相になったモハマド・ナジブ氏は、国策投資会社1MDBと言う企業から個人口座へおよそ7億ドルもの賄賂を受け取るなど、汚職まみれだったために、選挙に勝てる候補として当時92歳だったマハティール氏が立候補して政権を奪ったわけです。
汚職の背後には中共が居ることは間違いないわけです。ナジブ首相は中共のための政治を行っていましたからね。
そしてこの時、2年経過したらナジブ氏に首相を禅譲するという約束があったようです。
マハティール氏は欧米に人気があり、それを使って借金の整理をするつもりだったのでしょう。

この時のマハティール氏の所属は「与党連合」でした。
そしてマハディール首相は頑張りましたが、国際社会はマレーシアの借金に対してはどうにもならなかったようです。
その手口は中共のいつもの手口ですが、それに嵌ってしまったマレーシアがいくら足◯いてもどうにもなりませんでした。(サラ金地獄と同じです)

2019年1月に行われた下院補選で「与党連合」は敗北し、また3月に行われたスランゴール州議会補選にも敗北、そして4月のマレーシア中部のヌグリスンビラン州議会ランタウ選挙区の補欠選挙にも敗北してしまいました。
経済政策が上手くいかないと、やはり選挙には勝てませんね。

戦う相手は「野党連合・国民戦線」です。
2019年4月の選挙では、国民戦線のモハマド・ハサン氏が、希望連盟の候補に倍近い得票差をつけて圧勝してしまったのです。

2019年5月のボルネオ島のサバ州サンダカン選挙区の下院補選ではかろうじて希望同盟の与党連合の候補が勝利したそうですが、この候補は与党連合の一角を占める華人主体の政党、民主行動党のビビアン・ウォン・シアイー候補だったそうです。

与党側にも華人の政治団体が出来ているわけで、純粋なマレー系の国民はなかなか華人グループに勝つことが出来ません。
東南アジア研究所(ISEAS)のリー・フォックアン上級研究員は「与党連合は民族や宗教に関する一貫した政策ビジョンを持っていないため、マレー系の反発にも後手後手の対応しかできていない」とその厳しい現実を語っています。

マレー系と華僑系が分裂する「与党連合」です。苦しい政権運営を引き受ける94歳のマハティール首相にとって、もはや与党連合の分裂をくいとめることは難しいでしょう。

2年目を過ぎたマハティール政権で、禅譲の時期が来たことを念頭にマハティール氏は禅譲の次期を「11月以降」と述べていました。
しかしこれがアンワル・ビン・イブラヒム派議員に不信感を抱かせ、アンワル氏に反発するマハティール派の議員も最大野党と別の連立を組む動きを見せ始め、与党連合の分裂が懸念されるようになってしまったのです。

2020年2月24日、ついにマハティール首相は国王に辞表を提出したと発表しました。
アンワル・ビン・イブラヒム議員がスムーズに禅譲を受けられるのでしょうか。国王が決めるのでしょうが、マレーシアの国王はマレーシア9州にいる君主による互選で選出されます。実際は順番に決めているようですが、任期は5年の世襲ではなく選挙で選ばれる選挙君主制になっています。(各州内では世襲かも知れませんが)
ですから現在の国王が、首相禅譲を認めるかどうか、予断は出来ません。

マハティール首相が政界から去ると、再びマレーシアは政局混乱となりそうです。そしてこのような混乱が大好きな中共が、この機に乗じて何をするか判りません。
国内には大量の華僑グループが居るでしょうし、純粋なマレー人が少数派になっているかも知れません。

そしてこのマレーシアの混乱は、明日の日本かも知れないのです。
多くの議員がチャイナマネートラップやハニートラップに汚染され。ウイグルやチベットの弾圧を指揮する習主席を国賓で迎えることに大賛成の政界や財界を抱えています。(財界自体がチャイナマネーに嵌っているように見えますね)

国内には中共資本(隠蔽された資本)が日本国内の土地を買いあさり、市価の3倍は金を出す華人に土地を売って「売国意識」のかけらもない国民がいっぱい居ります。

やがて大量の華人が国内に入ってきて、なんの防御もない手続きで日本国民になり、選挙で中国人を当選させ始めるように思います。
少数民族になってしまう日本国民。そしてチベットやウイグルのような悲劇がこの国を襲う時、マレーシアはどうなっているでしょうか・・・

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