2019年8月8日木曜日

日本、有志連合に参加せず

ホルムズ海峡がきな臭くなってきています。
この海峡は中東から石油を日本に運ぶためのタンカーの通り道です。もちろん日本だけでなく中共や韓国、そして英国やフランスなども通り道となっております。

かつてはアメリカも中東からの石油を運んでおりましたが、アメリカ国内にあるシェールオイルから大量の石油が採取出来るようになったため、現在のアメリカはホルムズ海峡を必要としておりません。

従ってトランプ政権はホルムズ海峡の安全保障を「アメリカが行う必要はない」として、利用している各国の「有志が連合して守れ!」という有志連合の構想を打ち立てました。
指揮系統はアメリカ軍が行うということです。つまりアメリカの覇権は崩さないということですね。

英国のジョンソン首相は参加を表明しました。他の国はまだ発表されていませんが、フランスも参加すると思われます。
アメリカによりますと、数日以内に参加各国を発表すると言うことです。

もしかしたら中共の人民解放軍や韓国軍も参加するかもしれません。日本にとって仮想敵国や紛争を抱えた国と協力して軍事活動をすることは出来ません。
そして、まだ憲法改正が出来ていない中、安倍政権は軍事行動が予測される有志連合には参加することが出来ないという結論に至ったようです。

イランの状況は複雑です。
まず政府機関がハメネイ師などの宗教指導者の下に置かれていること。そしてイラン革命防衛隊がどこの指示で動いているのかよくわからないといった問題があるからです。

ホメイニ師が始めたイラン・イスラム革命でイスラム革命防衛隊が出来て、このイスラム宗教指導者の下で盛んにテロ活動をやっていたことはご存知の通りです。
アフガニスタンを中心に始まったアルカイダなどが、普及し始めたインターネットを駆使してテロ活動を強化し、今世紀になってアメリカに対する同時多発テロを決行したことはご存知の通りです。

その後、イスラミック・ステート(IS)なる組織が出来て、過激な説得でイスラム支持者を勧誘し、日本からもその誘いに乗って巻き込まれる事件がありました。
このISの裏側にはアメリカのディープステートが関係しているという噂が立ったのは、使う武器がアメリカ製であったりしたからです。

どうやらディープステートと言うのは、世界中に拡散したユダヤ民族のネットワークのようです。第二次世界大戦後、ナチスによるユダヤ人迫害の歴史が定着し、ユダヤ組織が自由に動けるようになると、ユダヤ金融がアメリカを中心にドル支配で動き出せたことから、アメリカの政治を裏側で動かす存在となっていったようです。
ドル支配に必要なものが中東の石油であり、石油・ドルリンクによって、彼らの世界支配が活性化していました。

しかし中東のイスラム国に流れ込んだ石油代金であるドルは、資本として活性化しませんでした。金融に関してイスラムとユダヤでは考え方が異なっています。そしてイスラムの考え方では資本として機能しにくいわけです。少額でものすごく短期の融資を行い、成功した「グラミン銀行」などは例外となりますが、大きく発展はしていません。

中東にも石油が取れる国と取れない国があります。取れる国にはドルがあふれ、取れない国は貧困にあえぐわけです。当然不平不満が生じ、やがてそれがイスラム宗教の殻をかぶって顕在化したのがこれらのテロ集団だと思います。そしてこれに武器や資金を提供しているのがディープステート。理由は中東を不安定にし続けるためです。こうしてドルの世界支配を続けることが出来るわけです。

トランプ大統領は、このディープステートと対立する関係を作りました。それはマスコミなどのトランプ・バッシングを見ればわかります。
しかし今、トランプ政権とディープステートにとっての共通の敵が現れたのです。それが中共です。
逆止弁のような法律を作って、ドル支配に対抗し始めた中共・習政権に対して、アメリカが結束して立ち向かっているのはそういう理由だと思います。

ホルムズ海峡の防衛を「有志連合を作って行え」として、指揮系統はアメリカが行うというのは、米軍の派遣は最小限にとどめて、それでも覇権は失わないようにするという苦肉の策なのではないでしょうか。

このアメリカが呼びかける有志連合への参加は、法的(憲法)なハードルが高い上、イランとの関係悪化も避けられないため、自衛隊単独での警戒監視や情報収集などを通じ日本の役割を果たす方針を決めた安倍政権なのです。
これで同盟国アメリカが納得するかどうか、そして武力の使用を自衛隊で出来るのかどうか、その解釈が微妙になってくると思います。

自衛隊の艦艇が攻撃を受けた場合はすぐに武力による反撃が出来るような「特別法の制定」は出来るでしょうが、同盟国、あるいは準同盟国の艦艇が攻撃された場合は武力による反撃が出来るかどうか、現実的憲法解釈が必要になってきました。

そしていよいよ、サヨクが言う「妄想的平和主義」が、いかに無責任な考え方であるかが露呈するでしょう。

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