2017年12月7日木曜日

日本、最先端技術者(会社)の悲劇

研究開発系シリアルアントレプレナー(連続起業家)、スーパーコンピュータ開発者・次世代の汎用人工知能(AI)の研究者であり、PEZY Computing 創業者兼最高経営責任者(CEO)・ExaScaler代表取締役会長(創業者)・ウルトラメモリ代表取締役会長(創業者)・Infinite Curation代表取締役社長(創業者)・Deep Insights代表取締役社長(創業者)である斎藤元章氏が、助成金4億3000万円の詐欺で、東京地検特捜部に逮捕されました。

容疑は「助成金の水増し請求」ということですが、スーパーコンピュータ開発にかかる費用が300億円程度だと言うことですから、詐欺とされた水増し請求は全体の僅か1.5%以下となります。
どういう助成金を受けていたのかは知りませんが、開発における安全率など(失敗した時の代替部品を用意すること)を考えれば、その程度の誤差は出て来るようにも思います。

では、何故「東京地検特捜部」が逮捕に及んだのか・・・おそらく社会的抹殺を狙ったものではないでしょうか。

我が日本の最先端技術が、各国から狙われているにも拘わらず、あまりにも無防備な状況であることは、我々も注意しなければなりません。
3次元メモリーも東芝が、ウエスティングハウス買収によって隠された借金を背負い込みめちゃくちゃにされてしまったことは記憶に新しいところですね。

1985年、TRONというOSを開発していた日本の研究チーム17名が乗った飛行機が、御巣鷹山に墜落し全員が死亡してしまったことは、なかなか知られておりません。
隔壁の修理ミスということだけがマスコミに報じられ、「かわいそうな事故」というエモーショナルな報道で幕引きされましたが、当時はパソコンが普及し始めていた時代でした。
これからパソコンを景気浮揚の商品として世界戦略を広げようとしていたアメリカにとって、このリアルタイムOSにはピリピリしていた時期でもありました。

この事故がアメリカのトロンOS潰しだったのかどうかは判りませんが、巷には今も様々な噂が広がっています。
その後のトロンはWindowsに押されて普及はしませんでした。まだ開発を続けてはいるようですけど。

スーパーコンピュータの最速世界一は、あの理化学研究所にある「京」が有名ですが、このところ中共に負け続けています。
中共国籍も持つ大臣が「一番でなければならないのですか」という迷文句で予算を止められたことも原因ですが、あまりにも電気を食うコンピュータであるために、世界的には「Green500」という電気を食わないやり方での最速が競われるようになってきました。

東京大学大学院医学系研究科に在籍中に医療系法人を設立し、画像診断用のソフトウェアを開発した斎藤氏は、1997年に渡米し、シリコンバレーで医療機器ベンチャーを設立、2003年には、日本人としては初めてComputer World Honors(米国コンピュータ業界栄誉賞:医療部門)を受賞した人です。

民主党が政権を取り日本破壊を始め、そこに東日本大震災が起きたことを契機に日本へ帰国。「一位でなければ無意味」としてスーパーコンピュータの開発企業を設立します。

彼のアイディアは、より小さくしたプロセッサーと発熱を冷却するためのフッ化炭素を使った液冷型のシステムでした。
このユニットの開発に成功した斎藤氏は、後は並列に繋げばその台数次第で世界一のスピード、即ち「エクサスケール」の速度が出せるという状況を作り上げたのです。

後はお金の問題になります。並列の台数、即ちユニットを何代設置すればどのくらいの速さが出るか、その計算上の答えはもう出ているはずです。
そこで助成金の申し込みが必要だったのかも知れません。「来年の11月には世界一のスピードになる」と斎藤氏は勝利宣言と言うような発言をしていました。

コンピュータのスピードを考えるには、例えば素数を求めるプログラムを作ってあなたのパソコンで動かしてみれば見えてくるでしょう。素数とは1か自分自身の数字以外では割り切れない数字(余りが出ない)のことです。1、3、5、7・・と表示され始めるでしょうが、すぐに計算が遅くなり、やがて止まったようになってしまうはずです。

この大きな素数(120桁くらい)が暗号作りには必要なようです。暗号ですから復号も素早く出来なければなりません。そしてこの暗号を解読する手段も、スーパーコンピュータは提供できるわけです。

暗号は、昔は軍事目的で使われていました。しかし今はインターネットでの取引が多くなり、通常の文章にも暗号が使われるようになっています。
今後、お金も電子マネーとなり暗号化されないと取引が出来なくなってきます。即ちスーパーコンピュータの需要も高まってくることを意味します。

ネットによる電子マネー金融で世界支配をする・・・こんな現実も見え始めた世界なのです。
なんとなく、トランプ政権を潰したいアメリカのもう一つの顔、「ディープステート」が見えてきませんか?

「東京地検特捜部」はあの田中角栄元首相をも逮捕した機関で、「アメリカの指示で動く機関」という噂もあるようです。

斎藤氏逮捕の後、「PEZY-SC」とそのユニットがどのような運命をたどるか、そこにアメリカの関与が見えるかどうか・・・注意して見ていれば、この事件がどのような背景で起きたものかが解ってくるはずです。

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