2015年6月3日水曜日

安倍政権の約束、26%削減

まず、町村信孝元衆議院議長の突然の悲報に驚きました。軽い脳梗塞と言う事で衆議院議長を辞任されたのが4月でした。1か月余りの闘病生活で亡くなるとは・・・

保守系の議員で安倍政権にとっては痛手でしょう。憲法改正にも影を落としています。
北海道出身で、お父様は北海道知事をしておられた町村金五氏です。
ご冥福をお祈りいたします。

さて、安倍政権は地球温暖化対策推進本部を設置し、6月2日の会議で温室効果ガスの26%削減目標を了承しました。
これをもって、ドイツで7日から開かれるG7首脳会議で表明すると言う事です。

この26%とは、2013年度比であり、目標達成期日は2030年ということですから、それほどむつかしい事でもなさそうです。

2011年の東日本大震災後の原発津波被災で、訳も判らぬサヨクの活動によって日本中の原発を止めてしまい、火力発電に切り替えたため、日本は世界で最悪の温室効果ガス発生国になっていたからです。
昔は温暖化ガス発生に反対していたサヨクは、あの原発被災を受けてから反原発となって、温暖化などどこ吹く風で原発反対を騒いでいました。
その結果として、日本は最悪の温室効果ガス発生国になっていたわけです。

ですから火力発電を出来るだけ止めて原発再稼働を行えば、この目標に近い値まですぐに達成するのではないでしょうか。
安倍政権は原発の再稼働だけでなく、省エネ対策、森林整備によるCO2吸収などを挙げておりますが、原発の効果こそが、やはり温暖化ガス削減への切り札でしょうね。

他国から、原発津波被災とサヨクの暗躍という特殊事情を指摘されることを避けるために、2005年度を基準とした25.4%の約束も併記するとか。

さらに安倍首相は、国内の排出削減だけでなく、日本の優れた技術や途上国支援などで世界全体の排出削減に貢献することを掲げるそうです。

日本が火力発電だけになっても、世界から見ると「日本の火力発電装置は発電効率に優れ、温暖化ガスの発生も低く抑えられている」と好評だったようですね。
ですからこのような技術を公開することで、十分世界に貢献できるのではないでしょうか。

原発再開が始まると、またサヨクの方から因縁が付けられます。その中で強力な反対理由に「核物質の廃棄物」問題があります。ガラス固化して地下に埋めることが常識になっているのですが、「10万年後の安全」などと言われて、「人間にはどうしようもない問題だ」として反対するわけです。

この問題に対しては、未来永劫に原発は続けないという約束をすれば良いだけです。「2050年に一切の原発は止める」と宣言すれば、その間に排出される核廃棄物の量も算定できますし、その後、トリウム原発などによってエネルギーを取り出しながら廃棄物の量を減らしていく計画も立てられます。

2050年で原発が終わると言う根拠は、核融合炉が完成するからです。

核融合炉は、すでに設計は終了しています。日本は、フランスと組んで核融合炉の開発を行ってきました。
茨城県那珂市の那珂核融合研究所をベースとして、「JT-60SA」という実験炉が組立中であることはご存じのとおりです。
直径約10メートル、高さ6・6メートルの円筒形で内部にドーナツ状の空間があり、真空容器と呼ばれる核融合炉の心臓部は今年の夏に完成する予定になっています。

装置全体が完成するのは2018年で、2019年から容器に燃料を入れ、運転を始める計画です。
アメリカも独自開発を進めており、今年から組立が始まるはずです。

核融合炉が可能になったのは、プラズマを閉じ込めておく強力な磁場が、超電導磁石によって可能になったからです。またその設計にはスーパーコンピュータが駆使され、あらゆる設計条件でのシミュレーションを行うことが出来たからです。

JT-60SAという実験炉の目的は、プラズマの状態確認と、超高温で高密度のプラズマを安定的に長時間維持する制御技術の確立にあります。

核融合炉とは、炉の周辺を取り囲むリチウム制の内壁に、核融合で発生した中性子をぶつけて、リチウムをヘリウムと三重水素に分裂させながら熱エネルギーを取り出す炉です。取り出した熱でお湯を沸かして発電機を回すのはいままでの原発と同じ。
原発は制御に失敗すると爆発する危険がありましたが、融合では火が消えてしまうだけになります。

2007年からフランス南部のカダラッシュで建設が始まっている国際熱核融合実験炉「ITER(イーター)」は、このJT-60SAで得られた技術を踏まえて2020年から運転を始める計画です。
連続運転の場合は外部から投入したエネルギーの5倍、短時間の運転では10倍以上のエネルギーを発生させることを目標にしております。

おそらく2030年頃から、各地で核融合炉の建設が始まり、そして2050年には発電のほとんどが核融合炉になっていると思います。つまり、その時点では原発は無用の長物になっているはずですね。

その間にも核融合に関する新たなアイディアも出てくるでしょう。小型で安価な核融合炉なども夢ではないようですから・・・

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