2014年6月4日水曜日

右翼か、真正保守か、田母神新党

石原慎太郎氏と同じ政党になるかどうかが注目されていた田母神氏が、石原氏とは別の真正保守新党を作る旨、発表しました。
石原氏と田母神氏は都知事選挙でスクラムを組んだ間柄ですが、石原氏の周辺、特に維新の会などには田母神氏と合わない政治家が多々居るために、このような構想にたどり着いたのだとか。

どこの国でも、右翼政党とは「元軍人」が参加するものです。戦争を経験した元軍人たちは命の結束が強く、しかも現職軍人ともつながりを持っています。
極右とは、このような軍人の集まり(在郷軍人会)の命の結束の強さが、時として政治を無視して軍事力行使に走る可能性を秘めた団体のことです。
つまりこのような軍事的暴走が発生して政治のコントロールが効かなくなる場合がないように考えられたのがシビリアンコントロールという言葉です。
この軍事的暴走が、いわゆる極右が嫌われる所以です。

田母神氏は元航空幕僚長、れっきとした軍人ですから極右政党をつくることも可能でしょう。しかし田母神氏は次期国政選挙に向けて「日本真正保守党」を立ち上げる考えを述べています。
保守とは革新の反語で、歴史の流れを見ながら未来の形成を考えることだと思います。ですから田母神氏が目指す保守政党は、「日本という国体(天皇陛下、皇室の流れのこと)を熟慮しつつ新たな未来を創造する政党を目指す」と取れます。

それが出来れば結構なことですが、田母神氏は「自民党の右側に一本、柱を立てるような政党が必要だ」とも述べております。
この意味は、日本の政党には「サヨク」政党が多く、その比重で自民党が引っ張られ左傾化しているから、右にも重りが必要だ・・ということだと思います。

しかし日本のサヨクは「極左」です。それも一番恐ろしい「思考停止の極左」なのです。背景には日本を潰し無血占領による奴隷化を策謀している国家・中共の存在があります。
田母神氏が右に保守政党を作れば、左はもっと左に行くのではないでしょうか。そうすると田母神新党はさらに右に寄らねばならなくなり、やがて極右になってしまう可能性もあります。

ですから穏健な真正保守政党を活躍させるためには、まずは極左政党を潰す必要があるわけです。
すでに国民からの支持を失い弱小政党と化した極左政党ですが、いまだに声だけは大きいのです。その理由にマスコミの協調があるようです。特にテレビが・・・

田母神氏が率いる「頑張れ日本全国行動委員会」は、NHKと朝日新聞をデモ攻撃しています。朝日新聞に対しては不買運動も進め、兵糧攻めで潰そうとしています。
しかしいまひとつ、国民的盛り上がりに欠けるのは、国民事態が「思考停止」状態に陥っているからではないでしょうか。

テレビが地デジ化して、インターネットが普及しています。平成25年度の我が国のインターネット普及率は79.5%で、パソコン利用者が59.5%、携帯電話とスマートフォンがそれぞれ30%を少し超えるくらいです。パソコンとスマートフォンの両方を使っている人も多いですから、合算すると100%を超えますけど。

我が国は、インターネットテレビの普及率が極めて少ない国です。NHKをはじめとするメジャーチャンネルに視聴者が集まり、オブラートに包んだようなニュース番組で誤魔化されていますが、周辺国の侵略の酷さが報じられることはあまりありません。
これが「思考停止」状態から抜けられない原因のように感じます。

例えばインターネット上の番組として、保守論壇の人たちを集めリアリティのある番組を構成している「チャンネル桜」があり、またサヨク的イデオロギーから主張を述べる人たちを集めた「ビデオニュース・ドットコム」などがあります。
いずれも有料ですが、テレビ放送に比べて内容が真摯なもので、しかもあまり時間に規制されずにきちんと主題をまとめてくれております。
そしてスタンスがしっかりしていますから、比較して我々視聴者サイドで判断することが可能です。

その他、魑魅魍魎のような番組も雑多にありますが、ここに政治家の番組も出てきています。これまではホームページの感覚でしたが、ネット上に国会テレビ中継などが始まった現在、自分の国会質問を掲載している議員も増えています。

田母神氏は、現在は「チャンネル桜」でその主張を配信していますが、同じもので結構ですから「田母神サイト」を立ち上げて質問なども受け付ける体制をとってもらいたいものです。
サヨク系からの誹謗中傷も多く来るでしょうが、それもすべて公開して、さらに明快に答える体制が望まれます。

やがて国会議員が、それぞれの立場で主張を述べる番組が増え、有権者が判断出来るようになれば、あの悍ましいメジャーチャネルはやがて情報事業から撤退することでしょう。
そして国会議員は、他の国の国民に対してもその国の言葉で主張を述べ、質問に答える体制を作ってほしいものですね。このようにして、日本が反日国家によって誤解されるのを防ぐことも出来るのではないでしょうか。

このような政治体制を目指して、田母神新党にはがんばって欲しいものです。

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