2014年6月24日火曜日

検証の反応、河野談話はどうなる?

河野洋平氏が山口県での講演で「平成5年の河野談話はすべて正しい」と、慰安婦募集の強制性の事実関係を認めたのですが、安倍政権が行った河野談話の検証に対して、韓国のマスコミの一部が「河野談話は“殻”だけが残ることになった」と論評し始めました。

世宗研究所日本研究センター長の陳昌洙(チンチャンス)氏は、慰安婦像に「朝鮮人女性20万人を強制連行」などと書かれているにもかかわらず、「20万人は嘘だということははっきりしている。20万人が嘘だというのはみんな知っていることだから」などと平気で述べています。
もし日本政府が、20万人を強制連行を検証すれば「嘘」が判ることははっきりしているために、先手を打ってこのような発言をしたのかも知れません。
しかしあの慰安婦像に書かれていることを訂正するとは言いません。つまりそんな数字は関係ないという態度のようです。

河野談話が検証されたことで、どうやら韓国も活動方針を変えて来るようです。
韓国は、中華思想の呪縛が解けていない国家で、序列を重視します。つまり「朝鮮が日本よりも華夷秩序では上位にある」ことを重視するわけです。
韓国で、日本より優位に立てるものが、この華夷秩序しかないということでしょうね。

その序列の下の国が、朝鮮を併合し、近代化させたことが腹立たしいという感情論が、反日の根底にあるのではないでしょうか。
江戸時代から、朝鮮は華夷秩序において日本よりも上位であることを誇っていたようです。それが朝鮮通信使たちの徳川政権に対する無礼な振る舞いとして記録に残っているそうですね。
李氏朝鮮が悲惨な国家であり、どれだけ国民を苦しめたかは棚に上げ、朝貢外交に必死だった李氏朝鮮を正しいとするなら、聖徳太子の時代に華夷秩序から脱して、独自の正義を求めた日本はとんでもない国ということになります。

聖徳太子の後、明治になってから福沢諭吉全集に収録された「脱亜論」が、アジアを呪縛する華夷秩序から脱しなければアジアの近代化は不可能だというような意味を持っていたようです。
そしてこのような日本の振舞こそ、中共から見ても「許せない日本」ということになり、訪日した江沢民主席が天皇陛下の前で述べた暴言の根拠ということになるのでしょう。

我々は大東亜戦争の戦後処理から「反日」が始まったように考えてはいけないのですね。これはもっと過去から、即ち聖徳太子の飛鳥時代からの問題であって、それを念頭に中韓の反日に対処していかなければならないようです。

つまり、中華思想の持つ「序列上位に服従し、序列下位を服従させる」ことが正義なのか、「真理を尊重し虚妄を排除すること」が正義なのか、その戦いと言えるのではないでしょうか。
日本の正義は後者であって、ゆえに華夷秩序から脱したわけです。その最初が「日出ずる国の天使・・」という文章で、後の「脱亜」に繋がるように思います。(共産主義者の正義は前者になるでしょうね)

「従軍慰安婦」も「南京虐殺」も、第二次大戦後に出てきた問題です。前者は韓国の問題であり、後者は中共の問題で、ゆえに日本の敗戦によって浮上した戦争犯罪の問題のように思ってしまいます。
しかし、これらの問題は戦後日本のサヨクが捏造した問題であり、善意に捉えれば「二度と戦争はしない」という英霊の肉親の声とも考えられますが、サヨクの真意は「戦前の共産主義革命の続き」であり「自分たちを貶めた日本社会への復讐戦」の意味合いから捏造された虚妄の問題だと思います。

南京虐殺は、戦前に国民党がアメリカから寄付金を取るために捏造されたプロパガンダの映像が残っているために、それを使って日本のサヨクが再捏造したものです。中共はそれを利用して始まったもので、日本側がお金を支払ったことからこじれています。
従軍慰安婦は、完全なサヨクの捏造で帝国陸海軍を貶め、再軍備阻止のために捏造したのでしょう。もちろん共産主義革命で世界は統一され、軍事関係はソビエト軍に統一する予定だったのかも知れませんね。

これら日本のサヨクが捏造した虚妄を、韓国そして中共が使っているわけです。
そしてその目的は、恐らく華夷秩序を正義とすることにあったのではないでしょうか。中国共産党は、共産党と言う部分で日本のサヨクを騙し、結局は中国(即ち中華思想=華夷秩序)を東アジアの正義にしようとしているように見えます。
最近の中共の傲慢な態度を見ていると、そのような雰囲気が醸し出されております。
破綻している北朝鮮も、破綻しそうな韓国も、華夷秩序によって食えるならその方を選択するだけです。それが「反日」の底流にあるものだと思います。

「真理を尊重し虚妄を排除する」ことは、ほとんどの宗教が持つ正義です。そして華夷秩序とは相入れません。欧米はもとより、東アジアの国々も宗教心は持っています。ですからこれが自動的に中共包囲網となるわけです。
安倍首相は、歴訪でそれを鮮明に示しました。だから「反日」で抵抗する華夷秩序であり、華夷秩序の正義なのです。

我が国はこのような考え方で「反日」と戦うようにしなければならないのだと思います。

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