2013年7月5日金曜日

尖閣海域に見る中共公船(海監)の動き

2013年6月後半に行われたウイグルのラビアカーデル女史の列島縦断講演会は、最後の沖縄まで大成功に終わったようです。カーデル女史の日本国民へのメッセージ「中共は卑劣な国家。日本の方々よ、はやく目覚めて!」が、静かに伝わってくる講演会でした。
頑張れ日本全国行動委員会の沖縄での「日の丸デモ」についても、沖縄県民の静かな同調が得られたようで、無事に終了しました。

その直後に行われた「魚釣島漁業活動」では、海保の艦船を押し分けるように中共の海監が入り乱れ一触即発のように見えましたが、敵側には交戦の意図はなく、漁船団が帰途に着く時に追いかけて映像を撮り、いかにも自分たちが日本漁船を追い出したように国内向けの資料作りをしていたようです。

安倍首相の価値観外交で、中共の周辺国を反中にした日本ですが、今度は日本が参議院選挙に入ります。
さっそく中共の外相が動き始め、ASEANでは南シナ海で一時休戦を画策、東シナ海に全力を傾ける作戦に出たようにも見えました。

しかしASEAN地域フォーラムの会議では、フィリピンに日本や米国も加わって中共と激しい論争になり、日米とフィリピンが「力による行動は自制すべきだ」、「力の一方的な行使は控えるべきで、国際法を尊重すべきだ」、「フィリピンが請求した国際司法機関での仲裁手続きに中共も同意すべきだ」と迫ると、王毅外相は「中共の主張は歴史的にも国際法上も争う余地がない」などと応酬していたとか。

韓国とはうまくやった中共ですが、東アジアの他の国はヤルタ・ポツダム体制と自国の権益の間には何の相関もなく、略奪的経済協力と軍事的威嚇で領海拡大を推し進める中共には反発します。
中共は特亜3国以外に頼る国家は無くなってきたようです。
フィリピンの首相やインドネシアのトップが、日本に対して「はやく憲法9条の改正をやってくれ!」と日本に要求しています。彼らにとってあの帝国陸海軍が今一番必要な時なのでしょうね。

中共の経済は、6月下旬の上海市場における株価の暴落で、その実態が少しづつ見えてきました。
汚職の金はマカオでロンダリング(洗浄)され、その後国外に持ち出すか「理財商品」に投資するかを繰り返していたようです。

この時使われるのが、香港の銀行で、一国二制度というおかしな体制の弱点が暴露される格好になっています。
香港を経由して地下にもぐった資金がどのようになっているか、それは良く判りません。中共政府は、この地下金融つぶしの行動に出ていますが、地下と言ってもお金はお金、下手なことをすれば表の経済までがおかしくなることは人類の歴史が示しています。

中共政府が香港政府に対して、地下金融の調査、弾圧を始めたのでしょうか、こんどは香港で大規模なデモが始まりました。
英領・香港が中共に返還(?)されたのは16年前。その時に導入された「一国二制度」は50年間の約束でした。あと34年です。
英国はこの時、やがて中共も民主化するだろうと思ったのでしょうか?しかし、むしろ次第に共産主義の恐怖政治を感じ取るようになった香港市民は、「私たちは民主主義社会に生きる香港人。中国共産党の言いなりになりたくないだけ」などとしてデモを行っているとか。

政治スキャンダルにまみれた梁振英長官の即時辞任の要求は、「香港政府も梁長官も結局、共産党のあやつり人形でしかなかった」という怒りと悲しみがあり、それが反中・香港市民を生み出しているようです。

ウイグル、チベット、そして香港・・・中共はここでも略奪的経済協力と軍事的威嚇を使います。他の方法は知らないのでしょう。そして何故嫌われるのかも判っていません。
ASEAN地域フォーラムの会議で王毅外相が述べた「中共の主張は歴史的にも国際法上も争う余地がない」という言葉にもそれが表れています。

一方では、魚釣島に現れた海監の行動に見られるように、日本漁船を追い出した証拠映像だけがあれば役目を果たしたことになる・・・というような監視業務の船員達に、中共への忠誠を示すような「やるき」を見ることも出来ません。
8月には、中共の大型漁船でも引き連れて、日本漁船に体当り戦術で野蛮な行動に出てくるのでしょうか?

謀略と威圧で虚勢をはる中共。その弱点が事あるごとに見え始めました。共産主義の恐怖政治が行き着く果ては、どこも同じようなものではないでしょうか。
外観は強そうに見えても、内側から崩れていく・・・

今日から日本海でロシア・中共の共同軍事演習が始まりました。日米同盟に対抗する威圧行為でしょうが、ロシアもまた経済の弱体化が進んでいる国家です。
しかもシベリアでは中共人民の不法占拠が相次ぎ、中露関係が良いとは思えません。

「参議院選挙後も景気対策は打ち続ける」という安倍政権。日本経済の復興は、まさに日本の安全保障の第一命題ということでしょうね。
中共で何が起きても、日本経済が崩れないように・・・・

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