2013年7月14日日曜日

安倍・自民党、参議院選挙の戦い

民主党が選挙期間中にもかかわらず、党内のゴタゴタでサヨク系の議論すら出来なくなっております。そんな中でも党首・海江田氏は安倍首相に真っ向から挑んいることが、何とも気の毒ですね。
しかし、海江田氏の言うことも無視できる話ではありません。「戦後レジームからの脱却」でアメリカを怒らせると大変なことになるという・・・

「大変なことになる」という問題の元を作ったのは、過去のサヨク平和主義者(民主党の母体)達が、サンフランシスコ条約締結以降にも再軍備させなかったことです。
ドイツは気を使いながらも再軍備をして来ました。だから周辺国への謝罪外交にも懸命だったわけです。すべては自主防衛を達成するための手段であり、単なる謝罪の繰り返しではないのです。

その結果が、今日のドイツ軍の存在であり、東西ドイツ統一であり、ユーロという形式での欧州制覇でもあったわけです。しかし、日本のサヨクはこのような言い方をしないで、ドイツは周辺国への謝罪をしっかりしていたのに対して、日本は・・・という文脈にすりかえています。
このようなサヨク言動が、現在の日本のアメリカ依存を余儀なくしていることを、我々は先ず認識すべきでしょう。

アメリカは、日本の再軍備には反対で、ただしアメリカ従属の軍隊なら歓迎ということです。アメリカ従属ということは、とりもなおさず「戦後レジームの中での再軍備」ということになります。
安倍首相が、「戦後レジームからの脱却」をトーンダウンさせ、TPP交渉参加を表明するのも、すべてアメリカ懐柔策であって、本心ではないでしょう。
そのことを良く知っているアメリカ、決して安倍首相に心を許してはおりません。それが米中戦略対話などとして日本をけん制し、かつ中共にも釘を刺し続けるアメリカの姿なのでしょうね。

アメリカは過去2回に渡り、日本から手ひどい打撃を受けています。
1回目が太平洋戦争で、2回目が産業生産における品質競争ということになるでしょう。いずれもアメリカは土俵を変えて、かろうじて日本に勝っていました。
ルーズベルト大統領にとって、太平洋戦争は欧州戦線へアメリカ軍を派兵する口実作りが目的。日本がこれほど抵抗するなんて思ってもいなかったはず。
ところが、ドイツが降伏してもまだ日本は戦いを継続し、日本本土決戦が現実味を帯びてきてしまいました。
その時のアメリカは、すでに多くの若者の命が失われ、戦費も底をついていたようです。
そこで使われた兵器が原爆だったわけです。原爆は戦争の常識(すなわち土俵)を変えました。昭和天皇はそれを察知され、日本の敗戦が決まったわけです。
陸軍は本土決戦を主張します。太平洋の島々では負けたが、本土であれば勝てるとの思いがあったのでしょう。その通りだったかも知れません。しかし「原爆」が変えてしまった戦争の土俵、それゆえにたった一度の陛下のご聖断が日本を救ったとも言えるわけです。

2回目は経済的にアメリカが追い詰められたことです。サンフランシスコ条約以降、冷戦期には日本を防共の砦とするために産業育成、経済的繁栄を援助してきたアメリカです。
しかし日本は民主制度も産業の基本もすでに持っていました。江戸時代から築かれたものがあるわけです。ですから脅威的スピードで復興し、さらに製品の品質がアメリカを凌駕してしまいます。
アメリカを震撼させたのはメモリーの技術。その密度を日本が格段に上げ始めた頃です。アメリカにとってコンピュータは安全保障に欠かせない製品。日本に負けるわけにはいきません。しかしどうしても勝てなかった。そこで土俵を変えてしまいます。人件費の安い所に、日本の装置を買わせて競争させたわけです。
その後、メモリーは新たな技術開発でさらに密度を上げ今日に至っていますが、この2度にわたる打撃をアメリカは忘れることは出来ないでしょう。
このようなことが出来る国家は日本以外にはないでしょうから・・・

現在、アメリカは製造業を復活しようとしています。日本も謀略的デフレ継続で製造業は疲弊し、その復活がアベノミクスによって行われようとしています。
その日本に対し、TPPで抑え込もうと言うアメリカ。「交渉すればいい」として参加を表明した安倍首相。ではどういう交渉をするのか、そこが気がかりなところです。(日本が土俵を変えられるなら・・・)

アメリカの強みはコンピュータ。そのソフト戦略は今のところ大成功を納めています。インターネットに代表される新たな土俵は、今後通貨の改革(すなわち電子マネー)まで行きつくでしょう。そしてこれは日本に取っても好ましいこと。アメリカと協議可能です。
しかし、軍需品におけるソフトウエアは「ブラックボックス」として日本の自主防衛の足を引っ張ります。

このような世界環境の中での国政のかじ取り、安倍首相の苦労も判りますね。しかし「戦後レジームからの脱却」は日本国憲法問題も含めて、避けて通れない日本の課題です。
日本が軍事産業を再生し、時代に即した新兵器を開発し、国軍を持って世界の平和と繁栄に協力出来るようになるまでは、アメリカの国益を睨みつつ政策を実行するしかありません。

日本は20年近いデフレを乗り越えてきました。アベノミクスは、この異常な経済状態を普通に戻す政策です。その噂だけで中韓は悲鳴を上げています。
これが続けば、中韓は20年のデフレに陥るでしょう。そしてそれは日本への謂われなき攻撃を続けることになるでしょう。場合によっては暴力が使われるでしょう。なぜなら中共は20年続くデフレに国民が辛抱出来るとは思えないからです。(共産党が崩壊すれば良いのですけどね)

現在、日本の政党でこのような世界の現実を理解しているのは自民党だけのようですね。みんなの党は経済は理解しているようですが、他の問題は不得手のようです。

8月には中東を訪問する安倍首相。イスラム圏と日本の付き合いが始まります。イスラエルにはいつ訪問するのでしょうか?
安倍外交が世界中から注目され始めました。日本経済が復活しそうだからです。日本の外交が注目されることで、中共や韓国などの虚偽プロパガンダが信用を失っていくでしょう。

今回の参議院選挙、それは「日本国民が決める世界の未来」のような選挙です。安倍・自民党の圧倒的勝利を祈念いたします。

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