2013年2月7日木曜日

中共のイライラ、ついに射撃一歩手前


尖閣諸島周辺で、実効支配をアピールする目的で出たり入ったりしている中共の軍艦。それを海上自衛隊の艦船が鋭く監視する事態が続いていますが、このたび自衛艦「ゆうだち」に対して、攻撃の射撃をするための射撃管制用のレーダー波を照射したとか。

どこの誰の命令で行ったのか、それは判りませんがどうやら悪戯ではなさそうです。小野寺防衛相は、「一歩間違うと大変に危険な状態に発展する」との抗議の意思を表明しました。
安倍晋三首相は、外交ルートで中共側へ抗議するよう指示しました。
中共側の意図は判らないとのことですが、挑発行為であって、日本側の誤射を引き出す狙いだったかも知れません。(盧溝橋のように)
このような挑発に耐え抜く海自とか海保の方々もたいへんですね。

これに先立つ2月2日、安倍首相は沖縄の那覇市の航空自衛隊那覇基地で陸海空自衛隊員約700人を激励しております。
「わが国固有の領土、領海、領空や主権に対する挑発が続いている。私も先頭に立って危機に立ち向かう決意だ。国民の期待に応えられるよう任務に邁進することを希望する」という演説でした。
これら安倍政権の対応に、苛つく中共の軍事的対応だったのかも知れませんね。

同じように苛ついているのがロシアです。
2月5日から千島列島で大規模軍事演習が始まったと発表しました。航空機や太平洋艦隊の艦艇、機関銃・砲兵師団のほか、同列島に常駐する国境警備隊員などを使った演習だそうです。
目的は「ロシア海域で遭難した船舶の救難訓練」としていますが、国境警備の訓練ではないでしょうか?
わざわざ「ロシア海域」と述べているところが本当の目的のような気がします。

おそらく中共にしてもロシアにしても、本当に怖いのは「アベノミクス」が成功すること。世界がこれから恐慌に突入するかも知れないと言う時、これらの国家は行き詰っていきます。日本が成功しても、これらの国家は追従出来ません。
行き詰れば「戦争」が常識の独裁国家ですから、日本を攻撃したくてしょうがないのでしょう。しかし、その背後にアメリカが居りますから、迂闊な攻撃は出来ないわけです。

アメリカは、アベノミクスが成功すれば、それは民主党にとって追い風となるでしょう。
共和党は長いこと「小さい政府と大きな自由」を掲げて政局を作ってきました。しかし、リーマンショック以降、国力の衰退と経済破綻はどうにも手が付けられません。
この新自由主義者にとって「アベノミクス」の成功は「大きな政府」の成功と言うことになり、2014年の中間選挙でますます不利になります。
すなわち民主党にとっては、金融緩和と財政出動を政府の手によって大きく動かすチャンスとなるわけです。
こうして「プロテスタンティズム」を取り戻してから、もういちど新自由主義を再開してもいいのではないでしょうか?
大きな政府と小さな政府は、対立概念ではなく、その時々の国家の状態によって変化させるべきことであるというのが、おそらく今後の経済学の答えとなるでしょうから。

アベノミクスはまだ始まっていません。この2月15日から始まる日銀の総裁1名、そして副総裁2名をだれがやるかで、うまく出来るか成否がきまります。
アベノミクス賛成者が就任すれば、第一の喚問は突破したことになります。それに失敗すれば「日銀法の改正」という段取りですが、また時間がかかってしまいます。

ロシアは、日本が再び世界に大きく影響力を持つようになることを恐れるのです。北方4島の帰属で日本を誘っても、安倍内閣は乗ってきませんし、お金にならなくなってきています。
それゆえの演習という恫喝行為なのでしょう。

中共など、まだここ数年だけ尖閣周辺をチョロチョロしているだけです。それで実効支配の実績などとはならないはずです。日本は毅然として「日本領土」であることを言い続ければいいのです。
そしてアベノミクスが成功し、世界に対する影響力が出てくれば、尖閣周辺が日本の領土であることに世界はなびいてくるでしょう。中共にとって、それが一番困るのではないでしょうか?

大量の餓死者と人肉売買などが行われていると言う北朝鮮。それだけでも我々の想像を超えていますが、「敵対行為に対するわれわれの選択は想像を超えたものになる。核実験以上のこともしなければならないというのが最終結論だ」と恫喝を続けています。これなど恐怖に歪んだ恫喝行為のように見えますね。

韓国は日和見ですから、世界に対する日本の影響力が大きくなれば、必ず日本にくっついてきます。ほおっておいていいでしょう。今は中共一筋のようですからね。

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