2013年2月24日日曜日

日米首脳会談、安倍首相の自信


安倍首相のアメリカ訪問は成功だったようです。
首脳会談に先立って、アーリントン墓地を参拝した安倍首相、「日本軍とも戦った兵士達も含め、米国の為に戦った兵士達の為に祈る行為は、国を代表して米国に対する敬意を表す事でもあります。」とフェースブックで述べております。
これが靖国神社の公式参拝に関係する布石であって欲しいのですけどね。

北朝鮮の核実験に対し、両国が連携して厳しく対処する方針を確認したと言うことです。しかしながら具体的な声明は出ておりません。
北朝鮮の民主化をどのように進めるか、それが一番必要なことだろうと思うのですけど。
日本とかアメリカに亡命している脱北者が、北朝鮮亡命政権を作れないのは、それぞれの国家に入り込み、工作活動をしているスパイたちに暗殺されることを恐れているからでしょう。
そうであれば、まず日本は「スパイ防止法」を制定することを約束するなど、もっと積極的に北朝鮮対策を話し合った方がよかったのではないでしょうか? そうすれば、拉致問題にも言及出来たのにね。

岸田文雄外相は、会談後「ジョンケリー国務長官」と初会談を行いました。ケリー長官は「(尖閣諸島における中共の無礼な振る舞いに対して)自制と重大な衝突に発展しないようにする取り組みに敬意を表したい」と述べたそうです。
先手を取られましたね。さすがに熟達した政治家です。岸田外相は「日米同盟が『日本外交の基軸だ』と指摘するにとどまり、対中問題を話し合うには至りませんでした。

これに先立つ記者会見で安倍首相は、「(尖閣諸島について)領土問題は存在しない」と明言しておりますし、「(中国の挑発行為に対して)同時にわれわれはこの問題をエスカレートさせるつもりはないとはっきりと申し上げておきたい」と日本の立場を明確にしましました。
ついでに「現在中共が行っている行為は『侵略行為』である」と強く言明しておくべきだったのでは・・とも思いますけど。

ケリー長官は「早期に日本を含むアジアを訪問したい」との意向を示したようですが、日本に限定しなかったことも、うまいものです。

安倍首相は「アジア太平洋地域が力ではなく法の支配に基づくものになるよう、日米同盟を基盤として共通の関心を有する国々と協力しなければいけない。今回の首脳会談では自由な海を守り、法律に基づいた秩序を構築していくことで一致した」と日米首脳会談の結論を発表しました。
はたして中共は、「法の支配」という意味がわかるのでしょうか?自分たちが行っていることが侵略という違法行為であることを・・・(判らないだろうなァ・・・)

国際結婚が破綻した夫婦間の子供の扱いをめぐるハーグ条約への早期加盟に関して、岸田外相が日本側の取り組みを説明したそうですが、その内容はどんなものなのでしょうか?
これはナーバスな問題ですから、どのように取り組むのかが気になりますね。安倍首相は「今国会での条約承認を目指す」と述べましたけど・・・

気になったTPPですが、共同声明には「一方的に全ての関税撤廃をあらかじめ約束することを求められるものではない」という声明が入ったそうですから、ともかく安倍首相の公約は達成され、今後TPP交渉に日本も参加することになったようです。

TPPには保守系の方々の反対意見が相当強く出ています。賛成派は、輸出産業でうまくいっている企業関係者。
ただ、TPPがどうあれ、国際金融はすでに電子化されて国境はなくなっております。今後ますます電子マネー化が進めば、お金の発行は私企業でもなされ始めるでしょう。
すでに日本において、約束手形の電子化(電手)が推進され始めました。昨年までは大手銀行がテスト的に行っておりましたが、今年から地銀まで始めております。(私のところにも千葉銀行から電手の申込勧誘が来ましたからね)

このような社会システムの変化を考慮すれば、TPPが今後どのように発展していくかは、かなり「想像を超えた」問題であることを認識する必要があるでしょう。
アベノミクスが、ここまで突っ込んでいくかどうか・・・それは判りませんが、電子マネーとは帳簿取引のことで、物理的な品物としてのお金ではなくなることが重要な点。そしてお金の動きはシステムに監視機能を追加すればすべてが掌握できます。北朝鮮への経済制裁は、半端なものではなくなります。(武器取引も麻薬取引も、物々交換でしか出来なくなってしまうからです)

まあ、こういう話はともかくとして、「日米同盟の信頼、強い絆は完全に復活したと自信をもって宣言したい」と安倍首相。
まずはよかったですね。

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