2013年2月22日金曜日

安倍首相の訪米、待ち受けるクールガイ達


安倍政権になって、初めてのアメリカ訪問。話題はアベノミクス、対中問題、北朝鮮核問題、そしてエネルギー政策からTPPまで、盛り沢山です。
待ち受けるオバマ2陣営にはもはや親日派の影は無く、親国務長官にはジョン・ケリー上院議員が就任、そして国防長官にはチャック・ヘーゲル元上院議員が就任しています。
ピポットをアジアに移したヒラリークリントン氏はもう居ないし、アジア重視としたバネッタ国防長官も居りません。

この新しい国務長官と国防長官、ともにアジアなどにはほとんど関心が無く、主に欧州と中東の政治と経済を重視する政治家です。
経済状態が悪化しているアメリカにとって、もはやアジアに関与する余裕は無いということでしょうか、冷徹な現実が待ち受けているようです。

ケリー国務長官の秘密外交は、なかなか知られていません。ウィキリークスを見て何があったかを知る程度のようです。
中共との関係では、2008年から2009年にかけて、地球環境問題で中共と意見交換をしているようです。しかし、これが選挙にとって不利に働くと悟ると、さっさと会談をやめてしまったようにも見えます。
実際どうなのかは良くわかりません。活動の中心は主に中東ですが、それほどの成果は挙げていないようです。

また、チャックヘーゲル国防長官は、共和党の異端児とのことです。ブッシュ(子)政権でネオコンに反発したことから異端児となってしまったようですが、今回の国防長官の承認決議が大幅に遅れた原因は、彼のイスラエル批判にあったとも言われています。

ケリー氏は、ケチャップ会社の未亡人と結婚し、最も裕福な上院議員と言われているそうです。
また、ヘーゲル氏も携帯電話会社をヒットさせて、その会社をAT&Tへ売却するなどした裕福なアメリカ人のようです。
裕福になって政界に入ったということは、かなりの名誉欲をもっていることは間違いが無いでしょう。

安倍首相は、対中交渉がどうなればアメリカと自由民主主義世界にメリットが生まれ、政治家として名誉になるかをそれとなく説得すれば、彼らの眼が極東に向くかも知れませんね。
ともかくアジアのことはほとんど判っていない国務長官と国防長官のようですから。

そしてオバマ2政権もどうやらクールに安倍首相を迎えるようです。TPPについてどのような交渉をしかけてくるのでしょうか?
安倍首相は選挙公約である「聖域なき関税撤廃であれば参加しない」としております。これは農業を守るという意味でしょうか?
もっとも、関税撤廃に聖域を作れば、それはもうTPPではなくなります。アメリカがどう出てくるか・・・

アメリカが狙っているのは、国民の預金、現在のものも将来の預金もアメリカの金融機関に使わせる。そして弁護士などの資格業をアメリカのライセンスでも日本国内で有効にさせろ・・とか、民事訴訟はアメリカ国内でさせるなど、ともかくめちゃくちゃに要求してくるはずです。

カナダも韓国も、FTA交渉でこのような要求を呑んで、どうにもならなくなっているはず。まさに経済破綻を乗り切るためには、友好国をも食い物にしようとするアメリカ。
そこに乗り込む安倍首相は、心構えは出来ているのでしょうね・・・

軍事に至っても、集団的自衛権と日本国憲法の解釈変更、自衛隊を国防軍へ編成替えを行うことへの理解など、アメリカを納得させておかなければあとで問題になるポイントも抑えておかなければなりません。
武器輸出3原則などというバカバカしい取り決めは、安倍政権で終わりにしませんと、軍事技術が世界から遅れてしまいます。
F35の部品は、やはり日本で作るべきなのです。

されにこれから、アメリカの兵器ばかりでなく、静かに国産の兵器も生産していきましょう。現在日本には潜水艦があります。これからは原子力潜水艦の時代として、「ジーゼルの潜水艦なら作っていいよ」とアメリカが許可した潜水艦。いまや世界中が欲しがる技術に育ったようです。

軍事技術も技術。試行錯誤で積み重ねていくものです。太平洋戦争でアメリカの属国化した日本。安倍政権から、すこしづつ軍事独立に向かって進んでいきたいですね。
アメリカが超大国でなくなる前に・・・

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