2013年2月20日水曜日

国会質疑、安倍首相と石原慎太郎氏


2月12日の国会・予算委員会で、安倍首相に対して石原前東京都知事が討論を行いました。
自らを「暴走老人」と言い、この言葉が気に入っているとする石原氏」。戦後の日米関係から始めた石原氏、現在の日本国憲法のアメリカ関与を説明し、改正などの手続きを早く取るように述べました。
それから、安倍首相に「靖国参拝をするかどうか」を尋ねます。

安倍首相は、「政治問題にしたくないので、行く。行かないは表明しない」と今までと同じ答弁を行いました。これに対して石原氏は、「行けば必ず政治問題になるから行かなくてもいい。それより天皇陛下に参拝を進めるように働きかけて欲しい」と述べました。
安倍首相は「天皇陛下のご神拝についてとやかく言えるような、そんな立場にはない」という回答しました。

それから石原氏は尖閣諸島での中共との問題について問いかけます。まずは尖閣諸島の実効支配とはなにを指しているのかということ。
安倍首相は、海保などが監視していることをもって「実効支配」と述べました。
石原氏は、トウ小平氏が尖閣問題を棚上げにするといったとき、外務省が喜んで「そうしましょう」と言ってしまった。それに反発した青嵐会は学生に頼んで「ちゃちな灯台」を上陸して作ったということを述べました。
その後、「日本青年社(住吉会系の右翼団体)という団体が上陸して、現在の灯台を設置した」と石原氏。そしてこの灯台の存在は国家にとってやっかいなものなのかどうかを安倍首相に尋ねます。

安倍首相は、「尖閣の灯台が漁民の安全を守っているという話は聞いたことがあります。」とだけ答えます。
石原氏は、「この灯台を海図に記載しようとしたら、問題点を3点挙げられた。そこでその3点を改良し、OKとなって海図に掲載しようとしたら外務省から待ったがかかった」と話します。
その内容は「時期早しょう」ということで待ったがかかったとのこと。

これについて安倍首相は「海図に載っているかどうかは知りません。確認して見ます」という回答。
石原氏はそれに追求などはせず、「このような状態で実効支配とは思えない」と述べ、灯台をあの場所から魚釣島の山の上に移すように求めました。
そのための資金として、東京都で集めた「尖閣購入のための寄付金」を使ったら良いとも述べております。

さらに石原氏は、尖閣諸島に避難する船溜りを作るように要請します。そうしないと石垣の漁民はあの豊饒の海へ漁をしに行けないと述べました。
このことは、かつて何回も石垣の漁民から要請のあった事項です。

今回のこの国会質疑で、尖閣の灯台について、その経緯がよく判りました。日本青年社と住吉会との関係についても、さまざまな憶測を呼んでいるようです。
指定暴力団住吉会傘下の右翼団体となっているようですが、現在のホームページを見ると、活発な行動もしているようです。

右翼団体がその活動資金を暴力団に求めるのか、暴力団がこのような右翼団体に近づき、その隠れ蓑に使うのか、そこは微妙なところでしょう。
日本財団が、船舶振興会・即ち競艇の上がりを資金にしているのと同じように、活動に必要な資金調達に苦心していることは良くあることです。

はっきりはしませんが、パチンコと在日朝鮮人と、そして北朝鮮とのつながりも似たようなものではないでしょうか?
ここに山口組の関与が判れば、日本の現状がよく判ってくるかも知れませんね。もちろん日本の裏社会の構造ですけど・・・

それでもあの「尖閣の灯台」は、今も光を放ち続け、あの島が日本の領土であることを主張していることだけは確かです。
早く日本の国家の威信によって、あの灯台が正式に海図に載るようになって欲しいものです。
その実態がどうあれ、いつまでも「右翼団体によってかろうじて灯台が守っている:という状況を放置するわけには行かないでしょう。

安倍首相の「日本を取り戻す」とは、このようなことを言っているとも思いますけど・・・

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