2012年5月17日木曜日

日中もうひとつの戦争、世界ウイグル会議


もちろんこのことは、なかなか日本のマスコミには出てきません。
しかし、13日に行われた日中首脳会談で、温家宝首相はきわめて激しく抗議したとのことです。
「中共の強い反対を顧みずに開催を許し、しかもテロリストを国内に入れるのは許せない」ということです。勿論中共の許せないことは日本の利益ですけど。

「世界ウイグル会議」とは、中共の陰謀で国家主権を失い、ウイグル自治区とされてしまった「東トルキスタン」が、国家再建を目指して立ち上げた「独立運動」の会議です。
トップで活動しているのは「ラディア・カーデル女史」で、現在はアメリカに亡命してこの会議を主催されております。
もともとは「パン屋さん」。ビジネス感覚に優れ、大成功を収めた直後に中国共産党から因縁をふっかけられて投獄、拷問などひどい眼にあわされ、2005年にやっとアメリカへの亡命に成功された方です。
アメリカへ亡命しても、中共スパイの魔手は伸びてきて、自動車事故で殺されそうな眼にも合われているとか。

これまでは、ウイグル会議はドイツのミュンヘンに拠点を置き、ドイツ、アメリカなどで開催されていましたが、どうしてもアジアでの開催が必要との思いで、今回は東京となったようです。
日本には、「日本ウイグル協会」という組織があって、政治家では安倍晋三氏、三原じゅん子氏、山谷えり子氏、古屋圭司氏、衛藤晟一氏、新藤義孝氏、中曽根弘文氏、鴻池祥肇氏などが参加されています。
また、東京都庁にも「日本ウイグル地方議員連盟」というものが設立されています。

ウイグルの独立は、直接チベットの独立、モンゴル自治区の独立にもつながっています。またそれは、当然「台湾」の独立にもつながります。

中共の「核心的利益」に真っ向から対立するもので、中共政府が激怒して反対するのは当然でしょう。
しかし「中共の核心的利益は、人類の反核心的利益」ということでもありますし、世界中が迷惑しているわけですから、この世界ウイグル会議は世界中が注目しているはず。

日本政府が、アメリカに亡命中のラディアカーデル議長にビザを発給するかどうかは、開催日5月14日の直前までわかりませんでした。
しかし、13日の日中首脳会談で、温家宝首相がきわめて激しく抗議したことで、日本は議長にビザを発給したことがわかりました。

温家宝首相の、「テロリストを国内に入れるのは許せない」という言葉と、 胡錦濤国家主席と野田首相による14日の個別会談が実現しなかったことによって、ある意味で「はっきりと日本のスタンスを中共にたたきつけた」ことになります。(日中友好は完全に破綻を迎えました。遅すぎたようにも思いますけど)

中共こそ「テロリストが作った国家」であると思いますし、だいたい世界ウイグル会議が開催される14日に胡錦濤国家主席との会談を予定し、圧力を掛けるなどはどういう了見なのでしょうか?
これが陰謀国家、すなわちテロ国家「中共」と言う所以なのですよ。

かくして・・5月14日に世界ウイグル会議に先立って東京で行われたカーデル議長の記者会見で、日本政府による自身へのビザ発給について「われわれへの支援」と謝意を表明しました。
そして米国やドイツ、トルコなど十数カ国から各国ウイグル協会の幹部ら約120人が参加する国際会議が始まりました。5月17日まで続けられ、3年の任期が近く終わる指導部の選挙とか、今後の運動方針を決める予定だそうです。

尖閣諸島周辺海域での海保と中共漁船の衝突事件、そしてその後の「映像公開」事件、ここから「日本国民の反中への意識変革」が始まり、たった2年でここまで様変わりいたしました。
本当に、「あの船長」には感謝いたします・・・

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