2012年3月5日月曜日

自民党の憲法改正案・・・なにをいまさら


自民党が憲法改正案を出してきました。結党の初心に立ち返るということでしょうが、この56年間なにをしていたのかと怒りたくもなります。
本来、進駐軍(アメリカ)が押し付けてきた憲法が日本国憲法で、国際法違反の憲法です。国際法には、占領中の決まりがあって、被占領国の法律をいじってはいけないのです。まして憲法ともなれば・・・
それを知っているアメリカは、日本が自主的にこの憲法を作ったように見せかけようとしました。このことはさらに悪質だと言えるのではないでしょうか。

アメリカから来た占領時代の高官は、ほとんどが共産主義者。アメリカではとても出来ない非現実的な文言を押し付けてきます。
その一番極端なものが軍事力の放棄です。マッカーサー将軍からこの日本国憲法原案を見せられたアイゼンハワー将軍(当時)は、「馬鹿げている!」と言って反対したとか。

やがてアメリカは朝鮮戦争に突入。はじめて共産主義の世界侵略の実態を知ったアメリカ。それまでは机上の空論として、学会とかフリーメイスンあたりで研究されてきた共産主義ですが、それが政治的実態になったときは独裁主義になることにやっと気がつきます。
マッカーサーは朝鮮戦争の戦いで初めて「日本の戦争は自存自衛の戦いだった」ことに気がつき、アメリカの聴聞会で述べています。

マッカーシー議員は、戦時中のアメリカ高官とモスクワとの暗号通信文の解読作業を傍受し、アメリカ国内にも大量の共産主義者が居る事に気がつき、レッドパージを開始します。
共産主義から自由と安全を確保するために、どうしても日本を独立させなければならなくなったアメリカは、その作業を進め、1951年、サンフランシスコ条約が締結されて日本は主権を回復します。

しばらくしてアイゼンハワー大統領は、早速日本の再軍備と安全保障条約の締結による戦争への参加を呼びかけますが、国内の経済再建を重視する吉田政権はこれを断ります。
ここから国際法違反の日本国憲法が、大手を振って日本の憲法となり、第九条が再軍備を阻止し始めます。

やがて警察予備隊から進化した自衛隊が、何とか九条の規制を潜り抜けて日本の防衛に当たります。その軍事的近代化に当たっては、アメリカ軍の指導が強くなされました。
軍事的アドバンスを常にアメリカ優位で進めたいアメリカ。アメリカはあの大戦でいやというほど学んだのでしょう。日本は、ほおって置くとどんな新兵器を作り出すかわかったものではないことを。

国際法違反の日本国憲法。やがて日本政界で、この憲法ではまずいことに気がつき、憲法改正を党是とする「自由民主党」が旗揚げをします。1955年(昭和30年)の出来事です。
それに反対する勢力は、日本社会党を結党。この2党対立がいわゆる55年体制というものでした。

この時はまだ日本経済は良くなってはおりません。大東亜戦争の爪あとは厳しく、しかも世界の軍事力は莫大な金を必要とする近代兵器の時代になっていました。
「先ずは経済」というコンセンサスは、自由民主党にもあって、自民党を支持する日本の財界も同意見でした。そして日本の企業はみな日の丸を背負っていたのです。
多くの同胞が戦地で亡くなり、生き残ってしまった申し訳なさもあって、また子供たちの未来に思いを馳せて、頑張った戦後の日本国民。
自由民主党はこの時代に憲法改正を行うべきでした・・・

しかし、その子供は団塊の世代としてサヨクの教師どもに洗脳され、その結果が現在というわけですね。
自由主義はサヨク教師によって利己主義に変質させられます。国防もせず、財界は2世の時代となって、サラリーマンから出世した経営者。利潤追求も利己的になって国家を忘れ安価な人件費を求めて途上国に移る始末。日の丸という国家観も捨て去ってしまいます。

すべてを自民党の責任とは申しませんが、いまさらの憲法改正ではどうにもならないのではないでしょうか?
むしろ、日本国憲法廃止、旧帝国憲法(欽定憲法)に一旦戻して、それを近代化していくことが、正論なような気もしますね。

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