2019年3月14日木曜日

反天皇制活動をする判事

名古屋家裁に務める55歳の男性判事が、「反天皇制」を主張する集会に繰り返し参加していたことが判明しました。
そこで譲位や皇室行事に批判的な言動を繰り返していたそうです。

日本国民の思想信条の自由は保障されていますから、どんな集会に出ても構わないのですが、判事の場合は違うようです。
裁判所法と言う法律があって、その第52条に「裁判官は、在任中、左の行為をすることができない。一)国会若しくは地方公共団体の議員となり、又は積極的に政治運動をすること。」となっているからです。

「反天皇制」の集会が政治運動になるかどうかは判りませんが、この法律の意味するところは、「判決に際して思想信条で正しい判断がなされない可能性があるから」だと思います。
ですから被告が「天皇陛下に畏敬の念を持っている」ということで判決がより重くなったりする疑念が出てくるかもしれないことは考えられます。

家裁の判事と言うことですから、家庭内の暴力が「天皇制批判」が原因であることも可能性として考えられます。このような時、この判事はどうするでしょうか・・・

この判事は10年以上前から反戦団体でも活動していたようで、昨年10月にはツイッター上に不適切な投稿をしたとして東京高裁判事から懲戒処分を受けているそうです。
単なる「反天皇制」ではなく、反戦団体「不戦へのネットワーク」などにも参加していたそうですから、反対勢力、すなわちサヨクの過激派ということでしょうか。

不戦ネットでは「夏祭起太郎」のペンネームで寄稿し、「天皇制要りません、迷惑です、いい加減にしてくださいという意思表示の一つ一つが天皇制を掘り崩し、葬り去ることにつながる」とか、「世襲の君主がいろいろな動きをする制度は、やっぱり理不尽、不合理、弱い立場のものを圧迫する」などと書いていたそうです。

天皇と皇室の存在は、今から2679年前から続いてきたものです。1200年程は天皇は政治も行ってきたようで、跡目争いが社会を不安定にしていたようです。聖徳太子の時代に政治と天皇を分離し、天皇陛下は「国民のために祈る」存在となったと言うのが我が国の歴史です。

ですから現在の天皇陛下は君主ではありません。皇室は次世代天皇陛下を守る存在で、男子継承を守り天皇陛下の血を引く複数の男子に、天皇としての見識を身に着けさせるなど、天皇としての教育も受け持っていたのだと思います。

2679年前の神武天皇は、稲作を日本にもたらした天皇陛下ということで、水耕栽培(水田)によって稲の生産性が向上し、飢えの危険が減少することを皆に知らせた天皇です。

しかし稲作を成功させるには、作業の時期(タイミング)を正確に測る必要があります。そこで天皇陛下の仕事は星などの動きを観測し、苗を植える時期や水を引く時期、刈り入れの時期などを知らせるという合理的な意味があったと考えます。

そして天皇陛下の儀式的行為ですが、稲作には極端な労働集約が必要です。つまり大勢の人を一時期きつい仕事に従事させるわけです。そのためには権威としての天皇陛下が必要で、儀式とは、それによって多くの人の労働をタイミング良く集めたのではないかと考えます。
縄文時代から弥生時代へと移り変わっていく過程では、さまざまな葛藤もあったでしょうが、決定的だったのは「お米の美味しさ」と「安定供給」だったように思います。
こうして天皇と皇室を中心にした国家形成が成就していったのが、我が日本国であります。
天皇の元に、日本列島に居住していたさまざまな民族が一体化していったものと思われます。

しかしこの制度も1000年以上を過ぎると「暦(こよみ)」も一般化し、稲作によって豊かになった社会で起きるのは「権力闘争」です。
聖徳太子が天皇を政治的なものから切り離し、政治に関しては儀式ではなく「成文法」をもって行うようにしたことから、天皇と皇室の権威が維持されたのだと思います。
その「成文法」こそが、あの「十七条憲法」で、日本語の中に初めて「憲法」という言葉が生まれたわけです。

「和をもって尊しとなす」から生まれた我が日本の民主政治は、小さな和の派閥政治となり、慌てた太子は「小さな和ではなく大きな和を考えよ」として「大和の精神・即ち『やまとごころ』」を説いたのではないでしょうか。
「やまとごころ」とは、現在の英語で言うならば「ダンディズム」ではないかと思います。

この「反天皇」の判事は、「やっぱり理不尽、不合理、弱い立場のものを圧迫する」として反天皇の意見を延べています。弱者の立場をとりいかにも優しそうですが、これは「フェミニズム」だと思います。

おそらく国家を維持出来るのは「ダンディズム」であって、「フェミニズム」では国家維持は不可能ではないでしょうか。
だからフェミニストは国境を低く、あるいは無くそうとするのでしょう。反天皇はその意図を持った集団なのでしょうね。

0 件のコメント:

コメントを投稿