2016年10月19日水曜日

ロシア、北方領土を国民に無償分与

12月にプーチン大統領が来日し、安倍首相との間で北方領土返還交渉を行う予定になっている、その北方領土を、ロシア政府は「極東地域の振興策として国民に土地を無償分与する法律」を適用して希望者からの申請を受理し始めたそうです。

国後、択捉両島では中心地に至近の区画を申請できるほか、日ソ共同宣言(1956年)が「平和条約締結後に引き渡す」としている色丹島も分与の対象とされているとか。
これが北方領土の実効支配を強める動きであるとの声が日本側で上がっています。

もともと「極東地域の振興策」として打ち出された法律ですから、シベリアへの中国人の流入に対する対処として出された法律だと思いますが、当然北方四島も対象になるでしょう。
ロシア人的感覚から見ると、「歯舞も色丹もまだロシアの領土だ」というわけですね。
第二次世界大戦の時も、日本が戦闘の停止命令を出したと見た途端、北方領土を取りに来たのです。どこまでも卑怯なロシアの国民性です。そのことを直接プーチン大統領に言ってやりたいですね。

現状の実効支配がどうであろうと、交渉でプーチン大統領が領土返還を認めれば、日本領土になるでしょう。ただしその時その島の土地所有者に対する補償をどうするかが問題となります。
お金で解決ということになるでしょうから、今のうちに無償分譲に応募しておけば儲かるよ・・ということかも知れません。少しでも外貨が欲しいロシアです。

この法律では、「極東への移住促進や地域振興を目的に、国や自治体に属する遊休地を、希望者に1ヘクタールずつ無償貸与する」となっていて、「土地が申請通りに使われていれば、5年後に私有財産としたり、借用を続けたりできる。」そうです。
また、今月からは極東の住民に限り申請を行うことができ、来年2月からは全国の希望者に対象が拡大されるということですから、来年2月までに日露交渉を決着しないと、北方領土か返ってこなくなる・・ような印象を受けますね。それがロシア側の狙いかも知れませんけど。

いずれにせよ、この領土分配と日露交渉は直接は関係ないでしょう。むしろ交渉に及んで日本側には時間があり、ロシア側は経済的に時間がないということではないでしょうか。
日本側は焦らずに悠然と構えていた方がいいように思います。

日本側にとって、今までのように北方四島の一括返還は簡単には望めません。これを言い続けて常に返還交渉は挫折を繰り返してきたからです。
返すように振舞いながら、土壇場で返還拒否となり、経済援助だけがむしり取られていたこれまでの交渉。
今回は確実な交渉にしなければなりませんし、ロシアとの平和条約が中共をけん制するための強力な布石になることから、何を取って何を諦めるかは日本の近未来の安全保障上の問題ともなっているからです。

東西冷戦時代は、4島一括返還を言い続け日本の正当性をアピールし、ロシアを悪者にしておけばよかったでしょうが、冷戦が終わり、中共という全く異質の軍事大国が登場し、これまでの欧米覇権を無視し、暴力的侵略を正当化するに及んで、戦略的な交渉が必要となってきたわけです。

その中共が積極的に取り込んでいる軍事技術は、ロシアの技術であり、宇宙軍事技術もロシア製だと思われます。
切迫するロシア経済は、虎の子の「軍事ちょい古技術」をも中共へ売り渡し、食いつないでいるわけです。その経済の再建に日本の経済支援が有効に働けば、中共への軍事技術の売り渡しも減少していく可能性があります。

ロシア側はシベリア鉄道の北海道乗り入れを経済協力の一環で申し始めました。これは逆にシベリア鉄道へのJR乗り入れとして日本側から申し入れるべきものでしょう。
樺太の南に日本の施政権が及ぶ範囲を作り、宗谷海峡は日本がトンネルを掘ることを承認させ、同時に「ベーリング海峡のトンネル工事」へと広げたらいかがでしょうか。

ベーリング海峡のトンネル工事は、すでにロシアにとって夢のプロジェクトになっていて、プーチン大統領は国際協力を打ち出しています。日本、韓国、そして中共もこのプロジェクトへの参加を表明していますから、それの実施を求めればいいだけです。

ベーリング海峡の先はアラスカです。アラスカはアメリカ合衆国の一つの州であり、このプロジェクトにはアメリカの同意も必ず必要になるわけです。
つまりアメリカとの交渉も必要になり、米露間の交渉も必要になるわけです。莫大な費用が掛かりますから、ウォール街も黙ってはいないでしょう。

ロシアの市場を狙っているウォール街(国際金融資本)にとって、ロシアに市場を開放させる切っ掛けになるかも知れないと思わせれば、乗ってくるかも知れません。

ロシアはいかに民族資本を守るか、そこに重点があるわけですから、「間を取り持つ我が国政府」となれば一番いいのでしょうけど・・・無理かな?

ベーリング海峡を渡ったシベリア鉄道は、アラスカ鉄道に変わり、やがてカナダを通過してアメリカ・ワシントン州へと向かう計画です。
そこから先はまだ決めない方が良いでしょうが、ともかく高速鉄道の時代にすることを訴えましょう。高速鉄道は電気で走りますから、アメリカ国民にとっても今までとは異なるライフスタイルが見えてくるはずですね。
石油資本にも、早めに「核融合炉」へと向かわないと、時代に乗り遅れると感じさせましょうね。核融合炉はすでにロッキードマーチン社でほぼ出来上がっているということですからね。

机上の計画でもいいのです。これで日本・ロシア・アメリカ・カナダの連携がはっきりしますからね。でも表面はただの鉄道相互乗り入れ計画だけですから中共は文句が言えないでしょう。

先ずは北方領土の2島返還からスタートし、平和条約締結から樺太へのJR乗り入れ、シベリア鉄道も北海道へ乗り入れて、ロシアの企業に北海道を誘致していきましょう。もちろん日本企業もロシア入りするための条件などを付けながら。

本当の目的は中国人を北海道やシベリアから駆逐することなんですけど・・・

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