2016年10月17日月曜日

人権とメルケル首相

トルコのリゾート地ボドルムのビーチに打ち上げられ横たわる幼いシリア少年の遺体写真がマスコミやネットに流れて、世界中の話題をさらった時、ドイツのメルケル首相は「難民の受け入れに上限はない」などと発言しました。
http://matome.naver.jp/odai/2144132855397305001/2144133120199773603

この言葉を聞いて喜んだのはシリアの難民たち。大量の難民たちがドイツへなだれ込みます。ドイツはこの難民たちのために仮設住宅やら食料、そして生活保障などを繰り出し、そしてEU加盟国にも難民受け入れを求めます。

人類の歴史の中で、難民の大量流入によって滅亡していった国家がどのくらいあるか、歴史の知識を持つ人たちは知っております。
メルケル首相の発言に反発した英国国民は、それから約8か月後にEU離脱を決めて、難民受け入れを拒否したわけです。

「かわいそう」という一時の感情で国家を崩壊に導くことは出来ないとする英国民の判断は、これから結果が表面化していくでしょうが、ドイツのメルケル首相は、現在も「私が間違っているとは思えない」と難民受け入れに消極的な周囲を牽制しているようです。

しかしドイツ国民は、そういうメルケル首相を見限ったように、その支持率は低迷しています。シリア難民の人権も大切だが、ドイツ国民の人権はどうなるんだ・・と言うわけですね。
ドイツの社会保障システムが難民に適用され、ドイツ国民の税金が際限なく使われれば、ドイツ国民の社会保障に支障をきたすことは間違いないでしょう。
難民対策のむつかしさはそこにあるわけです。だからこそ一時的感情に動かされてはならないわけですね。

この子供の遺体が、別の場所から運ばれて来て、いわば演出されたものであったことはあとで判りました。
なぜそのようなことをするのか、「嘘つき」は朝日新聞だけではなかったようです。

第二次世界大戦を勝利した連合軍は、国際連合としてその後も活躍を続けますが、そこに紛れ込んだ共産主義者は、国家の壁を取り払い世界政府樹立を目論む一派となって経済面でのグローバル化を画策していきます。
最初はインターナショナルという各国の主権のもと、協調し合って人類の損保と発展に寄与しようとしたわけです。

しかし世界政府樹立を目論む一派は、国家主権の一つである通貨発行権をだけを取り上げたかったわけです。
最初は「ドル」をそのような通貨にしようと励みますが、ソビエトが邪魔をしておりました。そこでソビエトを経済的破綻に追いやり潰すわけですが、その後母体だった欧州連合(EU)が疲弊してしまい、そこで出てきたのが「ユーロ」という欧州統一マネーでした。

そしてこの頃から、インターナショナルは影を潜め、その代わりにグローバル経済という言葉がマスコミなどで飛び交うようになります。
同時に「人権」という大義名分を使って国境の壁を取り払おうと画策し始めたわけです。国内に内乱を起こし、あるいは外部からの侵略を誘発して難民を作り出すわけです。

難民の大量流入によって国境を無いがごとくする戦略の様に見えます。そして「人権」という大義を使って国家やナショナリズムを毛嫌いさせるように画策し始めたわけです。
そして国連内に巣食った世界政府樹立を目論む一派が、テレビ番組や一般雑誌、インターネットなどを駆使して「グローバル化」とか「人権」を吹聴して、反対者をレイシストなどとして社会から締め出し始めたわけです。同性愛なども差別すべきではないなどと言いながら・・・

経済がグローバル化すれば国家が経済政策を行うことが不可能になります。肌の色や同性愛者での差別は無くなるかも知れませんが、貧富差は圧倒的に拡大します。近代的な奴隷階級と、近代経済学上の富裕層が現れ、結局は経済差別が生まれるだけでしょう。

このようなグローバル化に反旗を翻しているのが、アメリカ大統領候補のドナルド・トランプ氏であり、人権を無視するフィリピンのドゥテルテ大統領であり、ロシアのプーチン大統領だと言うことです。
そして彼らを攻撃しているのが、多くの世界政府樹立主義者(Supergovernment Establishment Principle Person)達なのです。

これを経済評論家の三橋氏は「グローバルと反グローバルの戦い」と表現しておりますね。

生命は単細胞から多細胞に進化し、そして多様性を発揮してきました。現在世界を多細胞とするならば、彼らは単細胞に戻すように画策しているとしか見えません。
つまり彼らを「単細胞主義者」とでも呼んだらいかがでしょうかね・・・。

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