2016年10月11日火曜日

中共とノーベル賞

常に日本よりも上位にあることを国民(人民)に見せておかないといけない中共政府です。しかし、また日本の研究者である大隅教授がノーベル賞を取ってしまったことで、受賞者数で日本に大きく水をあけられてしまった中共なのです。

そのためか日本の一流大学への留学志願者が増えている状況にあって、何とかしなければ中共が日本より下であることが国民にばれてしまう危機感が生まれているようです。

会議で対策を考える共産主義者たちは、ノーベル賞に対抗する国際的賞を自国内に作り、それを持ってノーベル賞に対抗しようと結論を出したのでしょう。
そして「孔子平和賞」「未来科学大賞」「世界文明賞」などを作りました。2010年から2016年にかけて・・・

そしてノーベル賞が発表される同じ日に、中共では授賞式を行うことにしたそうです。今年はアメリカ元大統領のジミーカーター氏が受賞しているそうです。
そしてその賞金額が、ノーベル賞よりも高く設定されている点がいかにも華人の発想なのですね。ノーベル賞が約9500万円なのに対して、孔子平和賞が約1億円、未来科学大賞が約1億3000万円、世界文明賞が2億6500万円です。
金額が高ければ上位にあると考える華人の浅ましさが表出しているようです。

ノーベル賞は1895年、スウェーデンのアルフレッド・ノーベル氏によって創設された国際的な賞です。
ノーベル氏はダイナマイトを発明し、それが兵器として使われ莫大な利益を上げました。「死の商人」とのレッテルに困惑したノーベル氏は、「世界の人類に役立つ発明・発見をした者に渡す賞の創設」を遺言とすることを1895年11月27日にパリのスウェーデン人・ノルウェー人クラブにおいて約束し署名したのです。
翌年、ノーベル氏は死去しますが、遺言に従ってノーベル財団が創設され、活動が開始されます。そして1901年に始めて受賞者が決まっています。

「世界の人類に役立つ発明・発見をした者」が取るのがノーベル賞です。しかし中共の賞は「中共政府に役立つ者」に与える賞のようにしか見えません。
「公」の概念が希薄な華人には、理解しがたい「自己犠牲の精神」なのでしょう。
大隅教授のノーベル賞は、28年前に書いた論文がその根拠です。このことの意味が解らなければ、華人がなにをやっても世界は認めないのではないでしょうか。
中共政府は自分たちが創ったこれらの賞の存在感をアピールしようとしていますが、これらの賞の選考過程が不透明だとの指摘もあり、国際社会における影響力もあまり無いと言うことです。

さて、どうしても日本の上位に立たなければならない中共なのです。そうしないと国家存亡の危機になってしまいますから。
南京大虐殺などで旧日本軍の悪行を誇大妄想的教育として行い、国民の反日と日本国民に対する憎しみを植え付けている関係上、反日戦闘意識は膨れ上がっています。

そして偉大なる中国共産党は世界を舞台に悪徳国家・日本を騙して勝ち取った新幹線の技術などを堂々と売り込みます。宇宙開発などはアメリカから盗んでいますが、そんなことに呵責の念などまったくありません。
さらに日本から優秀な情報だけを盗めば、ノーベル賞などはすぐに取れると思っているはずです。
悪徳日本から盗むことは、彼等の「正義」なのでしょうね。

インドネシアで日本が数年かけて緻密な調査を行った新幹線計画。その資料を盗み、工事をも盗み取った中共。ジャカルタ・バンドン間の新幹線プロジェクトは、詳細な仕様などが中国語でしか書かれておらず、インドネシア政府は仕様書が読めないことを理由に白紙撤回しています。

アメリカのロサンジェルス・ラスベガス間の新幹線計画は、アメリカの鉄道会社・エクスプレスウエスト社と中共の国有企業との企業連合を組んで行うことで合意しましたが、フィージビリティスタディの結果、「プロジェクトに無理があり解消する」とアメリカ側から一方的に発表されました。

メキシコでは、中共が受注した新幹線計画でしたが、大統領汚職とからんで白紙撤回されました。

英国ではキャメロン政権で中共とフランスが共同開発で建設する予定だった原発計画は、ブリクジットでキャメロン首相が失脚し、代わったメイ首相は、この計画全体を再度精査すると発表しました。恐らく中止でしょう。

さらに、パナマ運河のアメリカに対抗して中共が計画するニカラグアの運河計画は、着工するやいなや環境保護団体の抗議活動、地盤沈下の恐れで反対する農民の激化にさいなまれています。さらにこの工事の主体企業である北京の信威通信産業集団が2015年の上海株大暴落と人民元急落で経営悪化に陥り、計画は頓挫しています。
それを尻目に、パナマ運河の拡張工事は終了し、2016年6月に完成祝賀式典が行われました。

中共の「一帯一路」の計画はさらにあちこちで頓挫しています。それが何故なのか華人には判らないかも知れませんが、あのノーベル賞に対する感覚にあるのだと思っております。
対抗する各賞の創設も、ノーベル氏の遺言の意味が判らないで作っているとしか思えません。

そして世界各地で頓挫する中共の計画も、この意味が解らない華人の特性に原因があるのだろうと思うのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿