2011年9月27日火曜日

プーチン氏、大統領選出馬!


日本の領空を沖縄まで含めて一周したロシア軍の爆撃機。それが何を意味していたのか・・

9月24日にモスクワで行われた「統一ロシア党」の党大会で、メドベージェフ大統領自身の口から、「プーチン氏を統一ロシア党の大統領候補に推薦」と演説しました。
これを受けたプーチン氏、「首相ポストはメドベージェフ氏が引き継ぐべきだ」と語ったとか。
大会出席者らはプーチン氏に総立ちで拍手を送り、メドベージェフ氏は「プーチン氏の経歴や権威は説明するまでもない!」と語ったとのこと。

これだけで、来年3月のロシアの大統領選挙で、誰が大統領になるかが判ってしまうというロシアの政治事情。
すでに各国とも対ロシアの対策が練られ始めていることでしょう。日本以外では。

2期目の大統領を狙っていたメドベージェフ氏が、どうしてプーチン氏を推すことになったのか。たしかに昨年の3月ごろの記事では、メドベージェフ大統領は、「次の大統領選にプーチン氏が出るなら、私は降りる」と述べておりました。
ところが、昨年の尖閣列島衝突事件のあと、何と中共と一緒に日本の領土主張と戦う姿勢などを言い出し、北方領土への視察、開発促進など、日本の国民感情を逆撫でするような行為を続けてきました。
3月11日の大震災のあとも、領土問題とは関係ないと言い切り、北方領土の開発プロジェクトなどを発表、「日本はポツダム宣言に戻れ」とか「終戦は9月で、8月15日はまだ戦時中」などと北方領土がロシア領であることの正当性を叫んでいました。

これがどう見ても、メドベージェフ氏が次期大統領選を狙ったパフォーマンスであることは判るのですが、それがどうしてプーチン氏を推薦することになってしまったのか・・・

評論家でロシアに詳しい佐藤優氏は、「メドベージェフ大統領の力不足」と断言します。
「このままでは国家が崩壊するというプーチン首相と官僚、国会議員ら政治エリートの強い危機意識があり、メドベージェフ氏の対日関係悪化を招いた政策によって、対中政策で「日本」というカードを使えない状況を生み出してしまったことが批判された」ということ。
さらに「メドベージェフ氏は北朝鮮との関係改善で国際社会での地位向上を目指す戦略を打ち出した」こと。
「プーチン氏は北朝鮮が日本との間で拉致問題を抱えている事実を強く認識していた」ことから、メドベージェフ氏の戦略を失敗と考えたのでしょう。
そしてもっともまずかったことは、「メドベージェフ氏がロシアのナショナリズムをあおるため北方領土を訪問し、領土交渉を完全にゼロの状態に戻してしまったこと」だそうです。

これは、プーチン氏が親日でメドベージェフ氏が反日・・というような単純な話ではなく、あくまでもロシアの対中戦略という枠内で捉えるべきでしょう。
プーチン氏は演説の中で、「近い将来に経済成長率を6~7%まで引き上げ、ロシアを世界5位以内の経済大国にしたい」と抱負を述べ、「今後5~10年以内に再軍備を完了する」と、目標も述べました。

明らかに中共を意識した発言で、中共の経済発展の影に「日本の民間が行った技術援助」というものがあることもプーチン氏は知っております。
軍拡を続ける中共。シベリア国境の中共国民の事実上の侵略など、ロシアを蔑視する行為が絶えないことも。

この状況を反転させるためには、どうしても日本との連係が必要になります。そして北方領土は重要な切り札だったはず。
それをゼロの状態に戻してしまったメドベージェフ氏。プーチン氏は大統領になり次第、日本との関係修復を計るはずです。

日本の対中政策、特に尖閣列島に対する中共の脅威。日本にとってもロシア・カードが使えるようにするのは外交の基本。
北方領土の交渉において、常に邪魔をしてきたアメリカの圧力がありました。
そのアメリカは来年11月が大統領選挙の年。即ち4月から10月にかけてが日本にとってロシアとの北方領土交渉には最適な時期ではないでしょうか?

どのように交渉するのか、プーチン氏は「平和条約締結後の歯舞、色丹両島の日本への引き渡しを定めた56年宣言は、ロシアにとっては『義務的なもの』」と語っております。
あとの大きな2つの島をどうするか、交渉には戦略をもって立ち向かわなければなりませんが・・・今の民主党には、とても期待できませんね。

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