2010年8月17日火曜日

フランスの保守、右翼と言われるルペン党首来日

三島由紀夫氏自決のあと、創設された日本の保守団体「一水会」。その一水会の招きで来日したフランス保守の政治家「ジャンマリー・ルペン氏」。
来日するや直ちに靖国神社参拝とは、さすがフランス国民戦線の党首ですね。
「A級先般合祀」とか「現内閣の参拝拒否」などについては「日本国内の問題」と取り合わず、参拝の意義については「祖国防衛のために命を落とした人々の善意だ。われわれは戦火に倒れた不幸な兵士に対し敬意を表す」ときわめてまっとうな発言をしました。

この「フランス国民戦線」という政党、最近は支持率が上がっているようです。世界共通のようにマスコミからは無視され続けているようですが、時折誰もいえない正論を吐くことから、人気はあるようですね。
党首のルペン氏は、ナチス・ドイツのアウシュビッツ大虐殺を「歴史のごく一部分に過ぎない」と発言して世界中から非難されたり、「ナチス・ドイツのフランス占領はそんなにひどくなかった」と発言して国内で総スカンを食らったり、下院議員選挙でフランス社会党の女性候補を殴りつけたというエピソードもあるようです。(この気持ち、良くわかりますね)
フランスからの移民の排斥を唱え、拝外主義をウリにしている政党で、2005年秋、フランスで起きた移民2世・3世を中心とした暴動を見た国民は「ルペンが云っていた通りになった」と拍手喝采し、国民戦線には入党の申し込みが殺到したそうです。
しかしルペン氏は、「暴徒を厳罰に処すべきだ」と強硬な主張をしましたが、移民2世・3世に真っ当な職を与えてこなかった政府が悪いとも述べています。このように正論を述べることから人気がある政党とも言えるようです。
「広島、長崎の原爆投下こそテロである」と発言したり、アメリカの9・11事件の後に、世界各国がアメリカ支持を表明する中で、ルペン氏は「アメリカが悪い」と公の場で言い切ったり、「米英両国による経済封鎖によって、10年間で、医療品や食糧品の不足によりイラクで乳幼児が100万人以上、死んだ。これは国家によるテロではないのか?」とも述べています。そして、グローバル化する社会に対しては、「フランスと世界の為に、それぞれの多様性が守られることを望んでいます。そうした多様性こそ人間を豊かにする要素だと考えるからです。もし、私が神戸に行くとすれば、そこに中近東を見出したいから行くのではありません。それぞれの国々が、それぞれの価値、力、均衡等の魅力を持っている。そうしたことが素晴らしいのであって、そうした多様性を尊重する我々の立場は、グローバリズム、地球画一化の流行を追っかける連中の立場とは明らかに距離がある・・」
まさに保守政治家の保守たる発言と言うべきではないでしょうか?

このルペン党首の靖国参拝に対して、早速中共がクレームを入れてきました。
新華社は14日、「同党首らがファシズムや排外主義を宣伝し、世界の主流の価値観に対し公然と挑発している」と批判したそうです。
人民の総数すら把握できない中共。全ての国民を食わせることも出来ず、他国に棄民せざるを得ない中共。移民排撃のフランス国民戦線の靖国参拝には少しまいっているのかも知れませんね。

現実には、世界的に保守傾向が高まって来ているようです。そしてその原因を作り出しているのは他でもない中共自信。
自国民を棄民しながら、華僑を使って他国に政治介入し始めます。民主主義を利用しながらの間接侵略に、少しづつ世界中各国の国民が気づき始めたようにも見えます。
もしかしたら「世界主流の価値観」は変わりつつあるのかも知れません。中華思想が望む世界支配の概念がどんなものなのか、経済大国になった中共を見て、やっと判ってきたのかも知れませんね。

世界の保守勢力は、いま共同戦線を張ろうとしています。ですから活発に外交努力が続けられているようで、今回「一水会」がルペン氏を招いたのも、このような外交戦略の一つかも。
欧州では華僑の侵略よりもアラブ(イスラム)圏の移民問題の方が大きな問題ですが、華僑とアラブ圏が結びついてしまった時の問題も考慮され始めたようですから。

現在の日本はどうにもならないサヨク民主党の極左勢力に振り回される売国政権の時代。
「一水会」などの保守勢力には、もっと欧州の保守と連携して頑張って欲しいですね。アメリカはあまり面白くないかも知れませんが・・・

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