2020年12月2日水曜日

はやぶさ2の帰還

地上ではアメリカ大統領選所の不正疑惑で世界中の注目がアメリカ合衆国に集まってていますが、日本では2014年12月に旅立った「はやぶさ2」が遠い宇宙の旅から12月6日の未明に地球上に戻ってきます。

満身創痍で帰還し、地球上空で燃え尽きた「はやぶさ1」と違って、今回は予定通りの任務遂行で無事「小惑星リュウグウ」の資料のカプセルを、地球から見た高度22万㎞で切り離し、自身は燃え尽きることなく再び小惑星帯にある「1998KY26」という小惑星に向かうと言うことです。

この小惑星は直径約30メートルという小さなものです。リュウグウは直径が約870メートルでしたから、極めて小さな惑星と言えるでしょう。
その為にはやぶさ2はさらに100億キロの長旅をするわけで、2031年7月に「1998KY26」に到着するとか。
はやぶさ2のエンジンの持つ余力を使った新しいチャレンジだそうです。

まったく宇宙のスケールで考えると、地上の大統領選挙などのちまちましたニュースが小さく感じられませんか?

切り離されたカプセルは、大気圏再突入で表面温度は1万度を越える温度になるそうですが、内部は60~80度に保たれ、地上からの高度10キロメートルでパラシュートを開き、オーストラリア南部の砂漠へ降下させるそうです。

カプセルの大きさは直径40センチメートル。これを広大な砂漠地帯で見つけ出すのは一苦労だとか。風邪が吹けばパラシュートは降下地点を大幅にずらしてしまうとか。
カプセルには位置を知らせる発信機が付いていますが、1万度のこうねつでどうなるか判らないため、故障した時も考慮してヘリコプター探索に加えて、ドローンによる探索も計画しているとか。

カプセル内にはリュウグウの欠片が入っているはずで、この小惑星は「C型」と言われる原始の炭素が主成分の惑星であることから、有機物や水分が46億年前からあったのかどうかが解るということです。
それが解ると、地球上の生物の起源などに関する重要なデータが手に入ることになります。

今回のカプセルには地表だけでなく穴を掘った中の欠片も含まれていることから、揮発成分も閉じ込められた可能性があり、オーストラリアの砂漠で発見された直後に、中を開けずに中のガスだけを取り出すと言う技も使うそうです。
極めて微妙な最終の段取り何ですね。

さて、ここで「リュウグウの欠片とか生命の起源などのために税金を使ったのか。もっと別に・・」などという文句も出てくるでしょうが、それは間違いです。

まず日本の宇宙開発に使われる費用はほとんど日本国内の秘術です。つまり使われたお金は日本国内で循環しています。ですから日本の借金にはなりません。日本政府の借金になるだけです。そして貸し手は未来の日本国民と言う訳です。(他国からの借り入れではないからです)

日本政府の借金とは、つまり通貨発行残高というだけの話です。通貨発行残高が増加すればインフレになるわけですが、それだけ日本の生産性があればインフレとは言わずに経済成長と表現されます。つまりGDPが上がるわけです。
日本経済が強くなり、経済的安全保障にもつながります。

そしてこの宇宙飛行技術は、日本の安全保障のために有効です。三菱重工やIHIの技術の蓄積は、安全保障に繋がっているわけです。
はやぶさ2の打ち上げ技術、リュウグウまでの操縦技術、リュウグウにおける各種ミッションの遂行、そして帰還させる技術、これらは宇宙航行と遠距離操作の技術です。

ミッションを作ったのは別の科学者で、分子生物学や地質学、惑星生成物の調査などの要求から作られます。
これは医療や蛋白質の開発(生体部品の開発)に役立つでしょう。

そして宇宙航行技術は、12月29日の午後に打ち上げられた情報収集衛星などの運用に使われます。
この情報収集衛星は、人工衛星が取得した地表のデータなどを受信し、国内の地上局に転送するための静止衛星で、即時的に大量のデータを転送できるそうです。

北朝鮮など(おそらく中共も含まれるでしょう)の軍事施設などを監視する情報収集衛星のデータを中継する目的の衛星で、実際に情報を収集する衛星は現在8基が運用されています。
しかし中継に対応できるのは1基だけしかなく、今後は情報収集衛星の10基体制を目指すそうです。

今回の中継衛星はJaxaが独自開発したレーザー光による中継機能も持っていると言うことです。レーザーは電波と違って雲の影響を受けやすいですが、このような欠点も克服できる技術開発が期待されますね。

H2Aロケットはもはやほぼ100%の成功率です。あとは種子島を中共のい乗っ取られないようにしましょう。
尖閣諸島が取られ、沖縄が蹂躙され、やがて鹿児島に魔手が延びて来るかも知れません。

沖縄のアメリカ軍も、中共マネーに侵されたバイデン政権が出来ればどうなるか判りません。尖閣諸島の危機は、種子島の危機につながり、日本の宇宙技術の危機でもあること、忘れないようにしましょう。

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