2016年3月14日月曜日

北朝鮮のミサイル発射・・何のため?

3月10日午前5時20分、北朝鮮南西部の黄海北道(ファンへプクト)付近から日本海に向けて、短距離弾道ミサイル2発が発射されたと言うことです。
伝えたのは韓国軍合同参謀本部で、飛行距離はいずれも約500キロだと言うことです。

どうやら米韓合同軍事演習が過去最大規模で行われていることとか、国連安全保障理事会の対北制裁決議採択、韓国政府の独自制裁発表などに対する抗議の意味があったようだと言うことです。
なんとも子供っぽい対応の北朝鮮ですが、崩壊の間際までこのような行為を続けるようですね。

3月9日に中共も国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議を受け、北朝鮮への厳しい措置を打ち出しました。
「中共の対北擁護が(国際社会の)制裁の効力をそいできた」とまで日米韓を中心に対北制裁で言われ続けてきた中共への軽蔑感、それを払拭するためのメンツを保つ動きのようです。

四面楚歌になっている(ように見える)北朝鮮ですが、金体制の崩壊過程であると見てもいいのかも知れません。
北朝鮮の金正恩第一書記は、「核物質をどんどん生産し、小型化した核兵器とその運搬手段を多く作るだけでなく、既に実践配備した核攻撃手段も不断に更新するべきだ」などと、核戦争を意識した指示を出しているようです。

今回の制裁処置はアメリカが本気で中共に圧力を掛けているようで、北朝鮮の金体制はこれで終わりになるかも知れません。経済封鎖以上で、明らかに戦争行為です。
金正恩第一書記の権力行使はめちゃくちゃに見えます。言うことを聞かないと殺されますから、周りの大人は黙って言うことを聞いているようですが、それでも意見をして殺されている重鎮が今も後を絶たないようですね。

思い出すのが赤軍派による浅間山荘事件です。追い詰められてもギブアップしないで、意見をする人を殺していったあの事件・・サヨクの末路は北朝鮮も同じようなものでしょうか。
そして北朝鮮と同じ体質にある中共も、まもなく共産主義体制の末路を迎えると思います。
人工島を作ったり、軍艦やステルス機を作ったりしていますが、経済破局はだんだん隠しようもなくなってきているようです。
現在は中共経済の崩壊を恐れる人達が世界に大勢いて、それが中共を支えているようなものでしょう。

北朝鮮の制裁回避のためにミサイルを発射する・・・たしかに金正日総書記の時は、情勢判断が出来ていて上手でした。制裁の骨抜きが起きて北朝鮮は生き残って来たわけです。
しかし、この息子にはそのような情勢判断は出来ていません。単におやじの表面の真似事をしているだけで、無意味なことばかりやっています。
情勢判断が出来る参謀をおそらく殺してしまったのでしょう。ですからめちゃくちゃになっていると思うのです。

アメリカ軍の佐世保や沖縄への展開は、金正恩体制の崩壊を狙ったものではないでしょうか。核戦争を意識した金正恩第一書記の動きは、この制裁が従来とは異なることを感じ取っているのでしょう。
一種の籠城攻めですが、いつまで長引くかは判りません。そして最終的には上陸作戦が取られなければなりませんが、そこで有効な大義は「拉致救出」です。

アメリカは「スネドン氏」が北朝鮮に拉致されたらしいという情報を握っています。これを大義として上陸が可能です。しかし問題は日本です。拉致被害者が居ることは間違いがなく、しかもアメリカの作戦に従うとすれば、自衛隊の上陸作戦も視野に入れていなければなりません。
日本人の拉致被害者救出は日本軍が行わなければならないからです。例えアメリカ軍との共同作戦であっても、自衛隊が動かなければ主権国家・日本が未来に向かって存続できなくなるからです。それが憲法違反であっても実施すべきです。同胞救出に憲法違反など関係ありません。当たり前のことなのです。

北朝鮮政府はどこまで抵抗するでしょうか。核ミサイルを発射する可能性もあります。出来たと言ってもまだそれほど小型化されていないと思いますので、ミサイルに搭載しても重くてせいぜい韓国内に発射するくらいではないかと思います。
アメリカにとって、これは絶好のチャンス。迎撃ミサイルの実戦使用が出来ますからね。THAADの配備を韓国に行おうとしているのもそれを考えてのことではないでしょうか。

金体制が崩壊した後が問題です。朝鮮人による国家再建がなされなければなりませんが、それをアメリカ主導(しばらくは治安維持軍駐留)で行えるかどうか、中共がどこまで関与してくるか、ロシアはどうか・・・

常に外国の干渉を受け、軍事侵略されていた朝鮮。長い李氏朝鮮の時代でも中国の関与は主権を蹂躙し、朝鮮自身も中国文化を受け入れて、属国化していた時代でした。技術や経済は育たず、国民は食うや食わずの赤貧状態だった時代。そこに帝政ロシアの南下政策が始まって日本の危機となり、それで日清・日露の戦争が始まった歴史の真実があります。

自由民主主義を受け入れ、アメリカ資本を受け入れ、日本の技術支援を受け入れるならば、北朝鮮民主主義共和国として蘇ることが可能でしょう。
韓国よりも北朝鮮の国民の方が日本の技術習得は上手いかも知れません。

自由・北朝鮮を盛り立てることが、そのまま中共を追い詰めることになると思うのですが・・・

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