2013年4月26日金曜日

中共の矛盾、軍部の独走が始まるか?


「中共が地震の時に・・日本のやり方は陰険だ」との中共の指摘・・23日の尖閣海域での日本漁民の漁活動をこのようにののしったのは、陰険なやり方で他国の領海を侵略する中共です。

4月16日に発表された国務院(政府)の国防白書には、「(尖閣諸島の問題は)日本が騒動を引き起こした。中共軍は中共の主権と安全、領土を脅かす行動に即応し、断固として防止する」と書かれ、楊宇軍報道官はその白書を翳しながら「中共は覇権や覇権主義的な行動を求めないし、軍拡競争にも乗り出さないが、領土、領海、領空の防衛は人民解放軍の任務である」と述べました。

この言葉の意味は、「いかに世界の多数がそこを日本の領海と認識しても、中共がそこを領海としている以上、日本が主権を主張することは出来ない。主権を主張するから問題になったのだ」ということになります。
その意味は、「軍隊が無い日本は主権を主張することは出来ない」と言うだけのことです。中共の感覚ですと、これは当然そうあるべきだということなのですね。

その上で楊宇軍報道官は、日米同盟について「(日本が)軍事同盟を深化させ、地域の緊張をつくり出している」と指摘して、安倍政権が作り出そうとしている「中共包囲網」をけん制しております。
そして、陸軍機動作戦部隊、海軍、空軍の(中共の)現有兵力数を、85万人、23万5000人、39万8000人と発表し、日本を威嚇してきました。
つまり「これだけ居るのだから、日本は問題を起こしてはいけません。ゆずるべきです」という恫喝です。ここに「法治とか正義」の観念がまったく日本と異なっていることがはっきり見られます。これが華人の正義感なのです。

また、人民解放軍総参謀部当局者は「戦争には反対するが、国家の核心的利益は絶対に犠牲にしない」などと述べて、東シナ海の覇権を戦争に依らないで確保したい旨、述べました。

これが習近平主席の主張であり、それに基づいて軍部(人民解放軍)が動くということになるのでしょう。そして恐らく、現実に戦闘が始まれば「張り子の虎」ということになるのでしょうね。
「威圧すれば戦闘にはならない。なぜなら威圧する方が正義であり、威圧される方は悪なのだから」という華人の常識があって、その総体が「中華思想」と言うわけです。
これに文句を言っても始まりません。華人は4000年間これを「良し」としてきたのですからね。

さて、対する日本の感覚ですが、漫画「鉄腕アトム」を見れば判るように、小さい体でも100万馬力、巨大な悪のロボットに果敢に戦いを挑み、自らはボロボロになりながらも、正義のために知恵と勇気を使うのです。この価値観は、宇宙戦艦ヤマトでも、エバンゲリオンでも同じです。
これは日本国民の価値観です。だからこそ、あの理不尽なルーズベルト・アメリカとも戦ったのではないですか!

現在、すでに日本国民は気が付いています。このままでは華人の価値観が席巻してしまうことを。そしてそれは華人だけの正義の価値観であって、モンゴル、チベット、ウイグル、そしてベトナムやフィリピンは、この華人の価値観に「命がけの迷惑」をしていることも判ってきております。

そこで出てきたのが価値観外交と言うわけですが、中共の胡前主席の派閥が、この軍部独走をけん制し始めたようです。(これは単なる内部派閥抗争ですけどね)
汪洋副首相が、河野洋平元衆院議長と会談した際に「今日の中共の発展は、日本や日本企業の支援と協力に助けられたところが大きい」などと発言したことが、日本からネットを通じて中共に漏れてしまいました。汪洋副首相はさらに「経済大国である日中両国は、どんなことがあっても経済関係を深めるべきだ」などと述べたものですから、中共のネット論壇から「売国奴」「切腹しろ」などという書き込みが後を絶たないそうです。 それでもともかく、習近平指導部の方針と一線を画した派閥もあることが判ってきました。(というよりも、人民解放軍を抑えることができない習・共産党なのでしょうね)

しかし、日中両国の国民感情の対立はもはや手が付けられなくなりつつあります。原因は日本が長い間中共に間違ったメッセージを送り続けていたからです。
この点については日本のサヨクグループとかマスコミ(特にNHK)の責任は重いでしょう。(日本国民を騙し、中共国民をつけあがらせてきた来た結果は、国民感情の激しい対立だった・・・ということですからね。)

事態を収めるには、中共が嫌う「日米同盟の強化と、『自由と繁栄の弧』という連携の強化、そして日本経済の復活と日本再軍備(法的正常化)」をまず進めることです。
そのあとでないと、中共(特に人民解放軍)は日本と「まともな話し合い」はしないはずです。それが華人の価値観である以上仕方ありません。
そうすれば、反習近平の派閥も強くなってきて、話し合いの席に着く雰囲気が出来てくるでしょう。

中共との平和共存とは・・・相手の価値観(中華思想)を見て、この安倍政権のやり方、すなわち「強い日本がアジアを安定させる」というメッセージを送り続けることが、平和を守るための唯一の方法ではないでしょうか。

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