2021年2月26日金曜日

通貨発行権、結局はこの問題だ

ディープステートというネーミングを誰がしたのか知りませんが、この名前を晒し者にしたのはトランプ大統領でした。

国際通貨基金(IMF)とかウォール街とかロックフェラーとかロスチャイルドなど、それまでは何と言って良いか判らない鵺(ぬえ)的な存在を、ディープステートと言うネーミングで表現できるようになった訳です。

そして今、世界をグレート・リセットで世界を共産主義化しようとしているディープステートですが、なぜそうしたいのでしょうか。
ディープステートの持つ危機感はどこに焦点が当たっているのでしょうか。

ここで思い当たるのが、ユーロ創設の時の出来事です。欧州の通貨を共通にしようという試みでしたが、サッチャー元英国首相は「主権国家の主権の一つである通貨発行権をなぜ無くさなければならないのか」という一言で英国はユーロ通貨圏に入らなかった訳です。

グレート・リセットの目的は一つ。それは世界共通通貨の発行です。その為には世界の共産化が必用だと考えたのでしょう。衰退する欧州の経済。救う道はそれしかないというコンセンサスも得られているような気配がします。中共も人民元を世界統一通貨にしたいようですから、このディープステートと中共の交渉がどうなるか、それによって対立が生まれるかも知れません。

これからの通貨発行はデジタル仕様になるでしょう。トランプ大統領はアメリカ連邦政府が発行するデジタル・ドルを計画していたようです。だからディープステートは何としても潰さなければならなかった。
リンカーン大統領もケネディ大統領も、連邦政府のドル発行を画策し、そして暗殺されたわけですから、トランプ大統領も暗殺される危険はあった訳です。

ふやけた金貸し達は、世界共通通貨を設定して、各国はここから借金して国家経済を運営し、金利を常に払うようにしたいと考えているのでしょう。
しかし馬鹿げた発想です。グレート・リセットがどんなに美辞麗句で装飾され、マスコミで夢を語られようと、それは単なる謀略でしかありません。

「通貨発行権は主権国家の権利の一つ」と言うのには理由があるのです。国家の目的の一つに国民の経済活動をやりやすくすることがあります。
その為に通貨発行を調節したり、税率を上下させて調整します。そして国家の経済活動全体を安全に効率よく運営するわけです。

国家にはその地理的環境や国民性といった個別の特性があり、国家政府はそれも考慮しながら国家運営を行っているわけです。
グレート・リセットはこのきめの細かい国家の運営技術をないがしろにして、結局自分達に都合の良い通貨発行を行うようにしようという計画だと思います。

アメリカ合衆国はFRBで通貨発行を計画しますが、通貨発行するのは市中銀行です。そしてこれらの銀行はロスチャイルドやロックフェラーなどの民間銀行ですから、ドル発行はアメリカ政府の民間からの借金になります。

日本は円を日本銀行という半官半民の特殊法人銀行で発行します。そして日本政府は「国債」という債券によって日本銀行から借りて公共投資に使います。
戦後、莫大な借金を世界銀行(民間銀行)から借りていましたから、日銀はそれを担保に円を発行していたわけですが、日本の経済成長と共に借金の返済が終わり、その後は日本の生産性に合せて円を発行してきました。

ここからが問題なのです。ディープステートにとって、これでは全く旨味がありません。そこで日米安保のもと、アメリカの軍備を日本に買わせて、そこで稼いでいたように思います。(思いやり予算などもこの流れで決められたものでしょう)

公共投資で政府が発行する国債は、一種の政府発行通貨であることにディープステートは気が付いたようですね。
日本は公共投資に対する技術、「土木」や「建築」、「コンピュータ」「医療関係」などほとんどの技術を自国内にもっています。それが日本が借金しないで居られるりゆうであることに気が付いたディープステートは、これらの日本の技術を潰しに掛かります。
そして国債を「日本国民の借金である」と言って日本国民を騙したわけです。そして財務省の天下りをIMFが引き受けるという取引で、財務省に緊縮財政を強要したのではないかと思います。

これが日本が20年以上のデフレに陥っている理由だと思いますが、世界は通貨発行に対するかなり激しいバトルになっているようですね。
中には通貨不安定を危惧して株や債券にお金が流れたり、金や銀の貴金属に流れたりして株価上昇や貴金属の値上がりが続いています。

安定通貨「円」はどうなるでしょう。「金を買うか円を買うか」で迷う世界の人達が居るようで、円を日常生活に使っている我々はあまり騒ぐ必要はないのかも知れません。

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