2018年12月11日火曜日

拉致解決へ、戦争か?

米朝会談がなされ、拉致問題が進展するかと思いきや、まったく北朝鮮は動きませんでした。もしかしたら動けなかったからかも知れませんが。

そして北朝鮮は、再び長距離ミサイルの射場の整備を始めております。トランプ大統領は怒っていますが、どうせ「宇宙ロケットの射場に変えている」などの言い訳をするに決まっています。

その北朝鮮に、再び近寄る習近平主席。このまま行けば米朝戦争は避けられないと踏んだのか、「その時は中共も参戦させろ」というようなことを言うのでしょう。
つまり、米朝が戦争をするなら、この二国を戦わせておいて国力を弱めさせ、その隙に自分が覇権を確保しようなどという算段があるとも見えますね。

アメリカにすれば、「ここまで追い込んでおいたのに日本人拉致問題は進展せず、従って日本から北朝鮮への援助も出来ない。中共もアメリカは追い込んではいるが、両国ともしぶとく耐えているのは何故か・・」というように見えているはずです。

アメリカは北朝鮮と韓国、即ち朝鮮民族が、いかに日本に対して敵愾心を持っているか理解できないのでしょう。
欧州にも各国、各民族の間には敵愾心が渦巻いていますが、経済的な面や人員の移動は比較的自由ですし、それぞれの国の文化も残されております。
これと日朝間も同じように考えたのでしょう。

しかし北朝鮮の歴史は、自国の婦女子が清国やロシアなどに連れ去られ、役に立たなくなれば殺されることなど日常茶飯事だったように思います。
ですから「日本は拉致問題を必要以上に騒ぎ立て、みずから(大東亜戦争中に)行ったことを反省していない」などという言葉が出てくるわけです。

韓国の慰安婦問題や徴用工問題は、「こうすれば日本は折れる」という反日日本人からのアドバイスで始めたことで、現在捏造されている性奴隷や奴隷労働などのイメージは、いままで朝鮮族が清国やロシアなどにされていたことから来ているのではないでしょうか。
清国は今は無く。代わりに中共となっていますし、ロシアは表面上は友好国で、日本だけが謝るので、どんどんエスカレートしているのだと思います。

また、「水稲は朝鮮半島から日本に伝わった」とか「キムチは朝鮮の特産で朝鮮から日本に渡った」などという嘘を平気でつきます。
つまり日本よりも朝鮮の方が上であることを証明したいのです。これは華夷秩序維持であり、中華思想の根源ですから。
なにしろ1400年以上も日本の存在が華夷秩序を乱してきました。聖徳太子の時代にこの華夷秩序に決別した日本は、それ以降中国大陸をほとんど無視して文化的発展を遂げてきたからです。
事大主義で常に強い擁護国を求めた朝鮮と、華夷秩序という差別主義を繰り返してきた中国大陸は、この1400年余の間、日本をどうしても懲罰(いう事を聞かせる)できなかったのです。

そこにアメリカが挑発し戦争を仕掛け、その日本を叩きのめしたわけですから、今が1400年余も裏切って来た日本に制裁を加えるチャンスなのです。

中共がアメリカに「もっと日本に戦後賠償をさせましょうよ!」と働きかけたことがありました。アメリカは「戦後60年以上も経って何をいまさら・・」と相手にしなかったようですが、中共側は本気です。なにしろ1400年余の間の華夷秩序無視への報復なのですから。
そしてそれに悪乗りしているのが朝鮮と言う訳ですね。

アメリカは北朝鮮の抱き込みがうまく行かないことで、アメリカ人拉致被害者の「デービッド・スネドン氏」に目を向けているようです。

米上院本会議は、「デービッド・スネドン氏の失踪への懸念表明」と題する決議案を全会一致で可決しました。
2004年8月、中共の雲南省を旅行中に消息を絶ったスネドン氏です。
現在は北朝鮮の軍や情報機関の要員への英語教育に関与させられている疑いがきわめて濃いと指摘。トランプ政権の国務省や中央情報局(CIA)など政府機関に徹底した調査の実施を求める上院の決議案です。

「スネドン氏は北朝鮮工作員に平壌に連行された」という情報は日本の「救う会」関係者が中共の公安筋から入手したもので、アメリカ政府は日本政府と緊密に協力し、スネドン氏失踪について日米合同で調査を実施することを明確に求めていたようです。

アメリカは日朝間にある歴史的蟠りなど意識しません。また軍事行動も抑制されてはおりません。ゆえに軍事的に侵入し、捜査することも可能です。

そうなれば北朝鮮側はスネドン氏をアメリカへ一時帰国させようとするでしょう。妻と子供は人質として残しておいて・・
(スネドン氏は平壌で現地女性と結婚して2児の父となっている・・韓国の情報)

ですからアメリカとしては北朝鮮の小細工に乗ることは出来ません。乗り込んで独自調査をするしかないのです。そこで日本人拉致被害者の救出は共同して自衛隊が向かうべきですね。(北朝鮮が拒否しても、国民保護という自衛的戦争行為である・・とすべきです)

今年も12月10日から16日まで「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」で、政府主催国際シンポジウム「圧力強化の先に見えるもの―制裁の効果と今後の展開」を開催するそうですから、ここでスネドン氏救出と日本人拉致救出をどのように行うか、それが話されるかも知れません。

北朝鮮国民は無抵抗でしょう。また軍が出てきても金正恩委員長の為に命を懸けるようなことはしないはずです。
委員長は「主権侵害」と叫ぶだけでしょう。それでもこうなれば、これは戦争なのです。

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