韓国の混乱が収まりませんが、結局反日という切り札で北朝鮮化していくことはもはや避けられないようです。
拓殖大の呉善花(オ・ソンファ)教授によりますと、「韓国では盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権以後、親北勢力が数多く入り込み、政界やマスコミで勢力を保っている」という事です。
そして止まぬ韓国の反日姿勢に関し「歴代の自民党政権が教科書検定や慰安婦問題で韓国を甘やかしてきた」として、その結果としてこのような事態が起きたとも考えられると述べております。
その上で呉氏は、「日本政府は韓国には遠慮せず、言うべきことを言う姿勢を貫くことが大事だ」と訴えております。
確かに日本は韓国を甘やかしてきました。しかし現行憲法下では軍備が無いため周辺国に迷惑が掛かっても致し方ない部分もあるでしょう。
さらに、アメリカが朝鮮戦争の終結をして来なかった責任もあるかも知れません。北朝鮮にアメリカに対する恐怖が継続し、北朝鮮の中共依存を強化してしまい、今日に至っているようにも思います。
北朝鮮の核開発も、休戦中のアメリカに対抗するためのものであり、目的は恐怖からの解放だったのかも知れません。中共の核も恐怖だったとは思いますけど。
ともかくこれで状況は変わってきました。朝鮮半島が北朝鮮化すれば日本に対する中共の脅威は半島に押し寄せます。
アメリカ軍はすでに臨戦態勢に入ったようですが、韓国の基地が使えなくなると、日本本土が前線となる可能性が大きくなります。
やっと今、沖縄サヨクの取り締まりを政府が始めたようですが、これもアメリカからの要請かも知れませんし、かなり遅い政治判断だったようにも思います。
しかしこのままでは日中戦争が勃発し、日本が戦場になってしまいます。この危機をどう乗り越えるか、安倍政権の対応が気になります。
安倍首相の施政方針演説で、北朝鮮に対し「安保理決議に基づく制裁に加え、関係国と協調し、我が国独自の措置も実施しました。」と述べておりますが、これは従来の方針のまま状況の変化に対応していないと思います。
それは、このやり方での圧力がすでにまったく効いていないという現実があるからです。
現在の北朝鮮は、トンジュと呼ばれる「ビジネスマン」が横行し、資本主義の黎明期のように貧富差が広がっているのと同時に、金持ちたちが増えていると言うことです。
共産主義の国家で私腹を肥やすことは犯罪でしょうが、もはや政府の取り締まりはほとんど機能していないようです。
トンジュは脱北者からの仕送りを元金にして、作物を作ったり、鉄道を走らせたり、鉄工所を稼働させたりしながら北朝鮮自由裏経済を作ってきました。
不足する物資はトンジュが中共に出向き調達してくるとか。すでに彼等がいないと、北朝鮮のミサイルは飛ばないようです。
こうなったのは恐らく金正恩最高指導者が、自由経済活動を弾圧してきた叔父たちを殺してしまったことから、取り締まれなくなったという所ではないでしょうか。それを承知で金正恩氏は叔父たちを殺したのだと思います。
この北朝鮮の変化を考慮しなければ、制裁は無意味です。何らかの方法でこれらトンジュ達と接触して、「日本人拉致被害者を探して居場所を突き止めてくれたら、1000万円くらいの報酬を渡す」というような情報を北朝鮮国内に流すとか、このような作戦に切り替えないと、被害者は帰らないのではないでしょうか。
情報の正確さなど問題はありますが、裏の実行が無ければ事態は進展しないでしょう。居場所が判ったら拉致問題解決のための政府間交渉を持っても良いでしょう。
トンジュに連れてきてもらって、直接引き渡すことは危険かも知れません。何より被害者自身が何らかの洗脳を受けていて、そのために逃げてしまうかも知れないからです。
そして日本政府が表側で救出しないと、その後の北朝鮮との政府間交渉もうまく行かないと思うからです。
そして北朝鮮を中共から引き離し、自由貿易とか技術導入を持ってアメリカとの核兵器交渉につかせることが中共に対する一番の圧力になるはずです。
アメリカは北朝鮮を核抑止の構造に組み込み、何らかの規制を掛けるように動くと思います。何しろアメリカは核兵器保有国には弱いようですからね。
韓国は今、自治能力がありません。しかし北朝鮮にはそれが恐怖政治であってもいちおう自治の体制で来ております。トンジュからの徴税技術や、またトンジュに対しても技術支援や工場建設支援などの話は出来るのではないでしょうか。
現在はトンジュより北朝鮮政府の方が金回りが悪いようですからね。
北朝鮮を悪者にして日米で制裁を加えても、もはや圧力にはなっていないとすれば、何らかの戦略変更をするしかありません。日本にとって拉致被害者救出が最優先であることは間違いありませんが、現状を続けていても何の進展も得られないでしょう。
むしろ北朝鮮をこちら側に引っ張って、中共を孤立化させることの方が良いように思うのですけど。
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