2017年1月12日木曜日

ロシア、トランプ氏の弱み握る?

このブログで、3回に一度がトランプ氏の話題になっています。それもトランプ氏の話ではなく、反トランプ側からの話題提供ですね。

今回はロシアがトランプ氏の弱みを握っていると言うことです。
(サイバー攻撃の調査から)ロシア情報機関がトランプ氏のダメージとなり得る私生活や財務に関する情報をつかんでいるとの未確認の内容が含まれていたことが分かった・・と言うものです。

発信元は英国秘密情報部(MI6)ですから、007を彷彿とさせるものですね。
その英国秘密情報部員が、ロシア関係筋から得た情報で、現在連邦捜査局(FBI)が正確性や信ぴょう性を精査中ということです。

アメリカのビジネスマンだったトランプ氏が、どんな弱みをロシアに握られているのでしょうか。ハニートラップかマネートラップか・・・
少なくとも米国安全保障を危機に陥れるような弱みでは無いように思います。ありふれた賄賂や性的弱みであれば、ほとんど問題にならないように思うのですが・・・

それよりも、何故ここまで来てもトランプ氏のスキャンダルを3流新聞のように持ち出すのか、それがどこから来ているのかが気になるのです。
アメリカの2重構造がこのようなところから明らかになってしまうのではないでしょうか。

トランプ氏はウォール街と対決していましたが、今は国際金融資本もトランプノミクスなどになびき始めております。ですからある種の分裂が生じているのではないでしょうか。

人種差別反対のハリウッドは反トランプとなりますが、役者(芸人)のグループですからあくまでも個人主義です。
個人主義は一神教と相性が良いようですが、神道などの多神教とは少々価値観が異なっているようです。個人主義は自由主義とも言われますが、どちらかというと利己主義の方かも知れません。

人類はもともと多神教が主流だったはずです。日本の神道もさることながら、メソポタミアの神々やエジプトの神々、そしてヒンズーの神々など、おおらかで人間的な神様の群像がありました。
そこに北方から一神教が入ってきたのだと思います。餓死や凍死が頻繁に起きる寒冷地の宗教が、残酷な一神教になるのは当然と言えば当然です。
生きている自分を説明するのに、「神に選ばれし者」という感覚があることも判ります。

しかし一神教は一つの神様だから共存はあり得ません。ロシア正教の神様も認めないグループがアメリカや英国に居るのかも知れませんね。

トランプ次期大統領の宗教はプロテスタントで、しかも長老派です。長老派とはカルヴァン派のことで、16世紀に「予定説」なるややこしい説教でカトリックの「免罪符」を止めさせたカルヴァンが始祖の派閥です。

これはローマカトリックに対する反逆であり、教会の収入を直接打撃するものでした。しかしカルヴァンはどんな圧力にも耐え、免罪符に消えていた資金を生産性向上に向かわせたのです。草莽から発した資本主義の始まりでした。

このカルヴァン派からやがてプロテスタントが派生してきます。
しかしローマカトリックの圧力は強く、やがてアメリカ大陸に向けて多くの移民が流れていくわけです。それが長老派というわけですね。

一方、ロシア正教会は東ローマ帝国の正教会から別れたもので、ややこしい変遷を経ておりますが、やはりローマカトリックとは袂を分けているようです。
プーチン大統領はもと共産党員ですから宗教は持っていないかも知れませんが、母親は熱心なロシア正教会の信徒だったようです。

トランプ次期大統領は、1月11日の記者会見で、ロシアが民主党陣営などに対するサイバー攻撃を行ったとされる問題について、「ロシアが背後にいると思う」と米情報機関の分析を認めました。

しかし自らについては「ロシアとは一切、取引していない」と述べ、トランプ氏のビジネスでもロシアとの「利益相反はない」と断言しました。
そしてアメリカの自動車産業が相次いでアメリカ国内に生産を移したことを受けて、「私は最も多くの雇用を創出する大統領になる」と述べたそうです。

国家主義とグローバル信者の戦いとなって行きそうですね。

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